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公開番号
2024149112
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-10-18
出願番号
2023062799
出願日
2023-04-07
発明の名称
陰圧検出部
出願人
ニプロ株式会社
代理人
弁理士法人前田特許事務所
主分類
A61M
1/36 20060101AFI20241010BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約
【課題】圧力低下による閉塞が生じにくい陰圧検出部を実現できるようにする。
【解決手段】陰圧検出部は、血液回路の上流側201に接続される血液流入口112及び下流側202に接続される血液流出口113と、血液流入口112と血液流出口113との間に設けられた本体部111を備えている。本体部111は、周壁132に囲まれた検出用空洞部131と、検出用空洞部131に形成された流路確保構造133とを有している。検出用空洞部131は、血液回路の圧力に応じて膨張又は収縮し、流路確保構造133は、血液回路の圧力が設定された範囲を下回った場合においても、血液流入口112と血液流出口113との間に流路となる空間を確保する。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
軸方向に互いに離間され、設定された範囲の圧力で血液を流す血液回路の上流側に接続される血液流入口及び下流側に接続される血液流出口と、前記血液流入口と前記血液流出口との間に設けられた本体部を備え、
前記本体部は、周壁に囲まれた検出用空洞部と、前記検出用空洞部に形成された流路確保構造とを有し、
前記検出用空洞部は、前記血液回路の圧力に応じて膨張又は収縮し、
前記流路確保構造は、前記血液回路の圧力が前記設定された範囲を下回った場合においても、前記血液流入口と前記血液流出口との間に流路となる空間を確保する、陰圧検出部。
続きを表示(約 530 文字)
【請求項2】
前記検出用空洞部は、厚さ方向に拡張及び収縮する、請求項1に記載の陰圧検出部。
【請求項3】
前記流路確保構造は、前記血液流入口及び前記血液流出口の一方から、前記軸方向の長さの1/2以上の位置に達している、複数の棒状体であり、
複数の前記棒状体のうちの少なくとも1本は、前記厚さ方向の位置が他の棒状体とは異なっている、請求項2に記載の陰圧検出部。
【請求項4】
複数の前記棒状体のうちの少なくとも1本は、幅方向の中央に位置している、請求項3に記載の陰圧検出部。
【請求項5】
前記流路確保構造は、複数の前記棒状体を筒状に囲むメッシュを有している、請求項3に記載の陰圧検出部。
【請求項6】
前記検出用空洞部の周壁は、内部の前記棒状体を視認可能であり、複数の前記棒状体のうちの少なくとも1本は、白色又は前記血液の色と補色若しくは反対色に着色されている、請求項3に記載の陰圧検出部。
【請求項7】
前記流路確保構造は、前記血液流入口から前記血液流出口までつながった、前記周壁よりも硬質の材料により形成された筒状のメッシュである、請求項1に記載の陰圧検出部。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、陰圧検出部に関し、特に、血液回路における圧力異常を検出する陰圧検出部に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)
【背景技術】
【0002】
透析等の体外循環治療においては、血液回路内の圧力は所定の範囲内となるように種々の設定がなされている。また、透析装置等の体外循環に用いる装置には、圧力が所定の範囲内から逸脱した場合には、異常を検出し、警告を行ったりポンプを停止したりする種々の安全機構が組み込まれている。例えば、血液回路に設けられたドリップチャンバに圧力測定ポートを設け、装置に組み込まれた圧力センサにより圧力を監視している。
【0003】
体外循環用の血液回路は、基本的には患者の脱血ポートから返血ポートまでひとつながりにつながったループである。しかし、血液回路にはポンプ、チャンバー及びろ過器等の種々の要素が接続されているので、部分的な圧力上昇や低下が生じ得る。例えば、閉塞が生じて血液が流れにくい状態でポンプを運転し続けると、閉塞箇所よりも下流側において圧力が低下して溶血が生じる。このため、閉塞箇所を素早く見つけ出せるように、血液回路の複数の箇所で圧力を検出できることが好ましい。
【0004】
圧力測定ポート及び圧力センサの数を増やすことは一見すると理想的な解決手段のように見える。しかし、ドリップチャンバ以外の部分に圧力測定ポートを設けることは困難である。また、多数の圧力測定ポートを有する血液回路と、それに対応した多数の圧力センサを有する透析装置を実現できたとしても、多数のポートとセンサとを毎回正しく接続しなければならず、血液回路を透析装置等に取り付ける際の操作手技が煩雑化する。操作の煩雑化は、ミスを誘発する原因にもなる。
【0005】
また、多くの場合、圧力の正確な値を測定する必要はなく、閾値を越える異常が生じているかどうかがわかれば充分である。このため、血液回路に、ピローと呼ばれる圧力変動に応じて収縮、膨張する袋状の部材を設け、ピローの収縮により圧力異常を検出することが行われている(例えば、特許文献1を参照。)。ピローがへこんだことを目視で確認することにより、異常の発生を容易に検知することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開平11-226118号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、ピローがへこんだことに気づかずにポンプの運転を続けた場合、さらに圧力が低下するので、ピローが完全につぶれて内壁面が密着して、血液が流れなくなるという問題がある。透析治療中に血液が流れなくなり、その状態が一定時間以上保持されると血液が凝固し、内壁面は密着したまま固着してしまう。一旦固着した内壁面は、圧力低下が解消しても離れることができず、血液回路は閉塞したままとなるため、血液回路全体の交換が必要になる。
【0008】
また、ピローのへこみは、側面からであれば比較的容易に確認することができるが、上面から見た場合には、気づくことが難しい場合がある。ピローのへこみを検出する機構も検討されているが、装置が複雑になるだけでなく、ピローを検出機構に装着する手間が増加してしまう。
【0009】
本開示の課題は、圧力低下による閉塞が生じにくい陰圧検出部を実現できるようにすることである。また、追加的な課題は、目視による圧力低下の検出が容易な圧力検出部を実現できるようにすることである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本開示の陰圧検出部の一態様は、軸方向に互いに離間し、設定された範囲の圧力で血液を流す血液回路の上流側に接続される血液流入口及び下流側に接続される血液流出口と、血液流入口と血液流出口との間に設けられた本体部を備え、本体部は、周壁に囲まれた検出用空洞部と、検出用空洞部に形成された流路確保構造とを有し、検出用空洞部は、血液回路の圧力に応じて膨張又は収縮し、流路確保構造は、血液回路の圧力が設定された範囲を下回った場合においても、血液流入口と血液流出口との間に流路となる空間を確保する。
(【0011】以降は省略されています)
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