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公開番号2024147439
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-16
出願番号2023060455
出願日2023-04-03
発明の名称抄造マット、巻き付け体及び抄造マットの製造方法
出願人イビデン株式会社
代理人弁理士法人WisePlus
主分類D21H 13/36 20060101AFI20241008BHJP(製紙;セルロースの製造)
要約【課題】 基材に巻き付けたとしても、割れが生じにくい抄造マットを提供する。
【解決手段】 無機繊維から構成され、第1主面と上記第1主面に対面する第2主面を有する平面視矩形の抄造マットであって、上記第1主面には、線状の複数の隆起部が形成されており、上記抄造マットを平面視した際に、上記隆起部は一方向に配向しており、上記隆起部は、平均長さが5~200mmであり、平均幅が1~50mmであり、平均高さが0.05~0.50mmであり、上記第1主面の任意の縦×横=10cm×10cmの範囲において、上記隆起部が5本以上形成されていることを特徴とする抄造マット。
【選択図】 図1A


特許請求の範囲【請求項1】
無機繊維から構成され、第1主面と前記第1主面に対面する第2主面を有する平面視矩形の抄造マットであって、
前記第1主面には、線状の複数の隆起部が形成されており、
前記抄造マットを平面視した際に、
前記隆起部は一方向に配向しており、
前記隆起部は、平均長さが5~200mmであり、平均幅が1~50mmであり、平均高さが0.05~0.50mmであり、
前記第1主面の任意の縦×横=10cm×10cmの範囲において、前記隆起部が5本以上形成されていることを特徴とする抄造マット。
続きを表示(約 980 文字)【請求項2】
前記無機繊維が100重量部に対し、有機バインダを0.1~20重量部、及び、無機バインダを0.1~10重量部含む請求項1に記載の抄造マット。
【請求項3】
前記有機バインダのTgは、5℃以下である請求項2に記載の抄造マット。
【請求項4】
前記有機バインダは、水溶性有機重合体として機能するアクリル樹脂、アクリレート系ラテックス、ゴム系ラテックス、カルボキシメチルセルロース及びポリビニルアルコール、熱可塑性樹脂として機能するスチレン樹脂、並びに、熱硬化樹脂として機能するエポキシ樹脂からなる群から選択される少なくとも1種である請求項2に記載の抄造マット。
【請求項5】
前記無機バインダは、アルミナ、シリカ、炭化ケイ素、ジルコニア、窒化ホウ素、ダイヤモンド及び軽石からなる少なくとも1種を含む請求項2に記載の抄造マット。
【請求項6】
無機繊維成形体を水中で開繊し、開繊された無機繊維を含むスラリーを作製する開繊工程と、
前記スラリーを抄造して抄造マットとする抄造工程とを経て作製された請求項1に記載の抄造マット。
【請求項7】
前記無機繊維成形体は、ニードルマット由来の第1無機繊維成形体及び/又は抄造マット由来の第2無機繊維成形体を含む請求項6に記載の抄造マット。
【請求項8】
前記抄造工程では、バッチ抄造又は連続抄造により抄造を行う請求項6に記載の抄造マット。
【請求項9】
基材と、
前記基材に巻き付けられた抄造マットとを含む巻き付け体であって、
前記抄造マットは、請求項1~8のいずれか記載の抄造マットであり、
前記抄造マットは、第1主面が前記基材側に位置し、かつ、隆起部が配向している方向と垂直な方向に巻き付けられていることを特徴とする巻付け体。
【請求項10】
請求項1~8のいずれか記載の抄造マットの製造方法であって、
無機繊維成形体を水中で開繊し、開繊された無機繊維を含むスラリーを作製する開繊工程と、
前記スラリーを抄造して抄造マットとする抄造工程とを含むことを特徴とする抄造マットの製造方法。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、抄造マット、巻き付け体及び抄造マットの製造方法に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
ディーゼルエンジン等の内燃機関から排出される排ガス中には、パティキュレートマター(以下、PMともいう)が含まれており、近年、このPMが環境や人体に害を及ぼすことが問題となっている。また、排ガス中には、COやHC、NOx等の有害なガス成分も含まれていることから、この有害なガス成分が環境や人体に及ぼす影響についても懸念されている。
【0003】
そこで、排ガス中のPMを捕集したり、有害なガス成分を浄化したりする排ガス浄化装置として、炭化ケイ素やコージェライトなどの多孔質セラミックからなる排ガス処理体と、排ガス処理体を収容するケーシングと、排ガス処理体とケーシングとの間に配設される保持シール材(マット材)とから構成される排ガス浄化装置が種々提案されている。この保持シール材(マット材)は、自動車の走行等により生じる振動や衝撃により、排ガス処理体がその外周を覆うケーシングと接触して破損するのを防止することや、排ガス処理体とケーシングとの間から排気ガスが漏れることを防止すること等を主な目的として配設されている。
【0004】
マット材が排ガス処理体を保持する力(面圧)を向上させるため、特許文献1では、特定の紡糸助剤を用いてアルミナ繊維集合体を製造することにより面圧を向上させたマット材が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
国際公開第2018/012423号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1に記載されたようなマット材は、使用時に排ガス処理体に巻き付けられることになるが、巻き付け時のマット材の内外周差が原因となり、マット材に割れが生じるという問題がある。
【0007】
本発明は、上記問題を解決するためになされた発明であり、本発明の目的は、基材に巻き付けたとしても、割れが生じにくい抄造マットを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
すなわち、本発明の抄造マットは、無機繊維から構成され、第1主面と上記第1主面に対面する第2主面を有する平面視矩形の抄造マットであって、上記第1主面には、線状の複数の隆起部が形成されており、上記抄造マットを平面視した際に、上記隆起部は一方向に配向しており、上記隆起部は、平均長さが5~200mmであり、平均幅が1~50mmであり、平均高さが0.05~0.50mmであり、上記第1主面の任意の縦×横=10cm×10cmの範囲において、上記隆起部が5本以上形成されていることを特徴とする。
【0009】
本発明の抄造マットでは、第1主面に所定の形状を有する隆起部が所定の密度で一方向に配向している。
本発明の抄造マットは、基材に巻き付けられて使用されることになるが、この際、第1主面が基材側に位置し、かつ、隆起部が配向している方向と垂直な方向に巻き付けられる。
本発明の抄造マットは、このように基材に巻き付けられたとしても割れが生じにくい。
これは以下の理由によるものであると考えれる。
【0010】
抄造マットは、無機繊維を含むスラリーを一定の方向に流し、無機繊維を抄き上げることにより製造される。
スラリーに複数の無機繊維が集中して交絡した繊維束が含まれていると、繊維束が他の無機繊維に引っ掛かり、スラリーの流れる方向に対し垂直な方向に配向しやすくなる。
そのため、繊維束を含むスラリーを用いて抄造マットを作製すると、繊維束が一方向(すなわち、スラリーが流れる方向に対し垂直に)に配向する。なお、このように製造された抄造マットにおいて、抄造マットの主面近傍に位置する繊維束は、抄造マットの主面に隆起部を形成するので、隆起部も一方向に配向する。
スラリー量を増減させながら無機繊維を抄き上げて抄造マットを作成すると、部分的に隆起部を形成され、スラリーが流れる方向に対し垂直な方向に隆起が配向される。
逆に言えば、本発明の抄造マットのように、第1主面に隆起部が一方向に配向している場合、抄造マット全体において、繊維束が一方向に配向していることを意味する。
(【0011】以降は省略されています)

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