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公開番号2024146408
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-15
出願番号2023059274
出願日2023-03-31
発明の名称ガス排出用構造体及び蓄電ユニット
出願人イビデン株式会社
代理人個人
主分類H01M 50/35 20210101AFI20241004BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】蓄電ユニットにおいて、各部材に発生する寸法公差の影響を抑制し、密封されたガスの排出経路を確保する。
【解決手段】蓄電素子11から発生するガスを排出するために用いられるガス排出用構造体100は、排出管110と、連通部120とを有する。連通部120は、排出管110の開口部112aに接続され、開口部112aから各蓄電素子11のガス排出弁11f側に向けて延在する第一連通部材121と、第一連通部材121と同軸で且つ径方向に重なり合う重なり部125を有して配置された第二連通部材122と、第一連通部材121と第二連通部材122との間の径方向隙間を封止する変形可能な密封部材123と、を備える。第二連通部材122の一端部は、蓄電装置10に接して配置され、第二連通部材122の他端部122bは、密封部材123が摺動して第一連通部材121に対して軸方向への相対移動が可能である。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
それぞれガス排出弁を有する複数の蓄電素子が、前記ガス排出弁をそれぞれ同一方向に向く姿勢で積層された蓄電装置に設けられ、前記蓄電素子から発生するガスを排出するために用いられるガス排出用構造体であって、
前記複数の蓄電素子の各々の前記ガス排出弁と対応する複数の開口部を有し、前記ガス排出弁からのガスを外部に排出するための排出管と、
前記排出管の前記複数の開口部をそれぞれ囲って設けられ、前記ガス排出弁から前記排出管までの前記ガスの排出経路を連通させて形成する複数の連通部と、
を具備し、
前記連通部は、
前記排出管の前記開口部に接続され、前記開口部から前記各蓄電素子のガス排出弁側に向けて延在する管状の第一連通部材と、
前記第一連通部材と同軸で且つ径方向に重なり合う重なり部を有して配置された管状の第二連通部材と、
前記重なり部に配置され、前記ガスの排出経路と繋がる前記第一連通部材と前記第二連通部材との間の径方向隙間を封止する変形可能な密封部材と、
を備え、
前記第二連通部材の一端部は、前記蓄電装置に接して配置され、前記第二連通部材の他端部は、前記密封部材が摺動して前記第一連通部材に対して軸方向への相対移動が可能である、
ガス排出用構造体。
続きを表示(約 840 文字)【請求項2】
前記密封部材は、前記摺動により弾性変形する弾性体である、
請求項1に記載のガス排出用構造体。
【請求項3】
前記第一連通部材は、弾性材料を含んで構成される、
請求項1に記載のガス排出用構造体。
【請求項4】
前記排出管と前記第一連通部材とは一体成型されている、請求項1に記載のガス排出用構造体。
【請求項5】
前記第一連通部材及び前記第二連通部材の少なくともいずれか一方は、いずれか他方と対向する周面に前記密封部材を収容する環状溝を備える、請求項1に記載のガス排出用構造体。
【請求項6】
前記第一連通部材は、前記第二連通部材の径方向外側に配置され、
前記環状溝は、前記第二連通部材の外周面に形成されている、請求項5に記載のガス排出用構造体。
【請求項7】
前記第二連通部材は、前記第一連通部材の径方向外側に配置され、
前記環状溝は、前記第一連通部材の外周面に形成されている、請求項5に記載のガス排出用構造体。
【請求項8】
前記密封部材は、前記環状溝に収容され、且つ前記環状溝が形成された前記第一連通部材及び前記第二連通部材のいずれか一方の周面から径方向に突出するとともに、前記第一連通部材及び前記第二連通部材のいずれか他方の周面に当接する、
請求項5に記載のガス排出用構造体。
【請求項9】
前記第二連通部材の蓄電素子側の端部は、径方向内向きに突出する内向き突出部を有する、
請求項1に記載のガス排出用構造体。
【請求項10】
それぞれガス排出弁を有し、前記各ガス排出弁が同一方向に向く姿勢で積層された複数の前記蓄電素子を有する蓄電装置と、
請求項1から9のいずれか1項に記載のガス排出用構造体と、
を備える蓄電ユニット。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ガス排出用構造体及び蓄電ユニットに関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
ガス排出弁を安全弁として設けた複数の蓄電素子を、所定の方向に配列して形成した蓄電装置が知られている(例えば、特許文献1、2参照)。この蓄電装置には、各蓄電素子のガス排出弁から放出されるガスの排出流路を形成する排気部材が取り付けられている。排気部材には、ガス排出弁から排出されたガスを排気部材内に導入するための開口部が形成され、排気部材の流路の先端部から、ガス排出弁からのガス、及びガスと共に放出される電解液等が排出されるようになっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2010-277735号公報
特許第6017539号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ガス排出弁から排出されたガスが漏洩するのを防ぐため、排気部材を各蓄電素子に正確に取り付け、可能な限り隙間の発生を抑制する必要がある。しかしながら、各蓄電素子の間には、製造時に発生する寸法公差が不可避的に生ずるため、排気部材との距離が相対的に異なることとなる。よって、排気部材を各蓄電素子に取り付けても、蓄電素子毎に排気部材との接触の程度が異なり、全ての蓄電素子との間でガスの漏洩を十分に防止し得る状態を達成することは容易ではない。
【0005】
また、排気部材は、開口部から各蓄電素子に延びる複数の連通部を介して各蓄電素子と接続される。複数の連通部の間にも、製造時に発生する寸法公差が不可避的に生ずるため、上述した問題が生じ得る。
【0006】
このように、蓄電素子、連通部などの各部材に発生する寸法公差は、円滑なガスの排気を達成するためにできるだけその影響を取り除くことが望ましい。
【0007】
本発明は、各部材に発生する寸法公差の影響を抑制し、密封されたガスの排出経路を確保し得るガス排出用構造体及び蓄電ユニットを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
(1)本発明の一態様に係るガス排出用構造体は、
それぞれガス排出弁を有する複数の蓄電素子が、前記ガス排出弁をそれぞれ同一方向に向く姿勢で積層された蓄電装置に設けられ、前記蓄電素子から発生するガスを排出するために用いられるガス排出用構造体であって、
前記複数の蓄電素子の各々の前記ガス排出弁と対応する複数の開口部を有し、前記ガス排出弁からのガスを外部に排出するための排出管と、
前記排出管の前記複数の開口部をそれぞれ囲って設けられ、前記ガス排出弁から前記排出管までの前記ガスの排出経路を連通させて形成する複数の連通部と、
を具備し、
前記連通部は、
前記排出管の前記開口部に接続され、前記開口部から前記各蓄電素子のガス排出弁側に向けて延在する管状の第一連通部材と、
前記第一連通部材と同軸で且つ径方向に重なり合う重なり部を有して配置された管状の第二連通部材と、
前記重なり部に配置され、前記ガスの排出経路と繋がる前記第一連通部材と前記第二連通部材との間の径方向隙間を封止する変形可能な密封部材と、
を備え、
前記第二連通部材の一端部は、前記蓄電装置に接して配置され、前記第二連通部材の他端部は、前記密封部材が摺動して前記第一連通部材に対して軸方向への相対移動が可能である、
ガス排出用構造体である。
【0009】
上記(1)の態様によれば、密封部材が摺動することによって第一連通部材と第二連通部材とが相対移動可能な状態で、第二連通部材が蓄電装置に接することにより、第一連通部材と第二連通部材に形成される密封されたガスの排出経路を確保しつつ、蓄電素子及びガス排出用構造体の製造時に発生する寸法公差を吸収できる。
【0010】
(2)本発明の一態様に係るガス排出用構造体は、前記密封部材は、前記摺動により弾性変形する弾性体である、(1)に記載のガス排出用構造体である。
(【0011】以降は省略されています)

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