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公開番号2024164583
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-11-27
出願番号2023080177
出願日2023-05-15
発明の名称冷却装置
出願人フォルシアクラリオン・エレクトロニクス株式会社
代理人弁理士法人クシブチ国際特許事務所
主分類H01L 23/36 20060101AFI20241120BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】ヒートシンクにより発熱体を破損させてしまうことを抑制することができ、発熱体を効率よく放熱させることができる冷却装置を提供する。
【解決手段】発熱体18に接触する接触面24と、発熱体18が設置される基板に固定されヒートシンク21を発熱体18上に支持する支持脚40と、ヒートシンク21と支持脚40との間に設けられ、接触面24と発熱体18との距離を調整する調整部材50と、を備えている。これにより、調整部材50により、ヒートシンク21と発熱体18との距離を調整することができるので、ヒートシンク21により発熱体18を破損させてしまうことを抑制することができ、発熱体18を効率よく放熱させることができる。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
発熱体を冷却するヒートシンクを有する冷却装置において、
前記発熱体に接触する接触面と、
前記発熱体が設置される基板に固定され前記ヒートシンクを前記発熱体上に支持する支持部と、
前記ヒートシンクと前記支持部との間に設けられ、前記接触面と前記発熱体との距離を調整する調整部材と、を備えている
ことを特徴とする冷却装置。
続きを表示(約 310 文字)【請求項2】
前記支持部は、前記ヒートシンクよりも熱伝導率の低い部材で構成されている
ことを特徴とする請求項1に記載の冷却装置。
【請求項3】
前記ヒートシンクは、支持突部を備え、
前記支持部は、前記ヒートシンクの前記支持突部を受け入れる支持係合部を備え、
前記調整部材は、前記支持突部と、前記支持部の上端部との間に配置されている
ことを特徴とする請求項1に記載の冷却装置。
【請求項4】
前記調整部材の厚さ寸法は、前記支持突部の下端部と前記支持係合部の下部との間の距離より大きく形成されている
ことを特徴とする請求項3に記載の冷却装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、冷却装置に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
従来、PC板に立設された複数の取付部支柱により、ヒートシンク本体を上下動自在かつ傾動自在に支持し、コイルばねによりヒートシンク本体をMPUの方へ付勢することにより、高さあるいは傾きなどの寸法誤差があっても、ヒートシンク本体がMPUの発熱面に確実に接触する技術が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2001-024114号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
一般に、ヒートシンクを用いたMPUなどの発熱体の放熱については、ヒートシンクと発熱体とを密着させることで最も放熱性能が高くなる。
しかしながら、ヒートシンクの製造時における寸法誤差が生じる場合があり、ヒートシンクを発熱体に装着させた場合に、ヒートシンクと発熱体との間に間隙が形成されて装着されたり、ヒートシンクが発熱体に対して常に応力がかかる状態で装着される場合がある。
この場合に、前記従来の技術では、ヒートシンク本体を発熱体に対してコイルばねにより付勢力を与えるため、発熱体に対して常に応力を付与する状態で装着されてしまい、発熱体の破損を招くおそれがある。
また、発熱体に対してコイルばねによる付勢力を与えるための別の機構が必要となるという課題もある。
本発明は、前記した事情に鑑みてなされたものであり、ヒートシンクにより発熱体を破損させてしまうことを抑制することができ、発熱体を効率よく放熱させることができる冷却装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
前記目的を達成するために、本発明の冷却装置は、発熱体を冷却するヒートシンクを有する冷却装置において、前記発熱体に接触する接触面と、前記発熱体が設置される基板に固定され前記ヒートシンクを前記発熱体上に支持する支持部と、前記ヒートシンクと前記支持部との間に設けられ、前記接触面と前記発熱体との距離を調整する調整部材と、を備えていることを特徴とする冷却装置。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、調整部材により、ヒートシンクと発熱体との距離を調整することができるので、ヒートシンクにより発熱体を破損させてしまうことを抑制することができ、発熱体を効率よく放熱させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
本実施の形態に係る冷却装置が適用された車載装置を示す分解斜視図である。
本実施の形態に係るヒートシンクユニットを示す分解斜視図である。
本実施の形態に係るヒートシンクユニットを示す側面図である。
本実施の形態に係る支持脚部分の拡大断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
[1.冷却装置の構成]
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
【0009】
車載装置1は、例えば、オーディオ装置やナビゲーション装置といった車両に搭載される装置である。
図1に示すように、車載装置1は、筐体10を備えている。筐体10は、車両における設置スペースに収まる形状(図示例では直方体形状)、及び寸法に、金属や樹脂などの適宜の材料から形成されている。
設置スペースとしては、例えば、車両のダッシュボードに設けられた収納凹部が挙げられる。この収納凹部のサイズには、ドイツ工業規格の1DIN、または2DINのサイズ規格が用いられる。
【0010】
筐体10は、略平板状の底板部材11と、両側部を閉塞する側板12と天板13とを一体に形成してなる上側部材14と、背面部材15とから構成されている。
底板部材11には、底板部材11の略全面に亘って設置される基板としての回路基板16が取付けられている。回路基板16には、必要な電気・電子部品17が搭載されている。
(【0011】以降は省略されています)

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