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公開番号2024102611
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-07-31
出願番号2023006618
出願日2023-01-19
発明の名称紙製バリア材料
出願人日本製紙株式会社
代理人個人,個人
主分類D21H 19/82 20060101AFI20240724BHJP(製紙;セルロースの製造)
要約【課題】耐屈曲性に優れた紙製バリア材料を提供すること。
【解決手段】紙基材上に顔料を含有するバリア塗工層を備えるバリア原紙と、
該バリア原紙のバリア塗工層側に塗工された、エチレン-ビニルアルコール樹脂を含む保護層を有し、
前記保護層の塗工量が1.4g/m2以上10g/m2以下であり、
前記エチレン-ビニルアルコール樹脂が、エチレン単位を15モル%以上45モル%以下含む紙製バリア材料。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
紙基材上に顔料を含有するバリア塗工層を備えるバリア原紙と、
該バリア原紙のバリア塗工層側に塗工された、エチレン-ビニルアルコール樹脂を含む保護層を有し、
前記保護層の塗工量が1.4g/m

以上10g/m

以下であり、
前記エチレン-ビニルアルコール樹脂が、エチレン単位を15モル%以上45モル%以下含むことを特徴とする紙製バリア材料。
続きを表示(約 170 文字)【請求項2】
前記バリア原紙が、紙基材上に水蒸気バリア塗工層とガスバリア塗工層をこの順で備えることを特徴とする請求項1に記載の紙製バリア材料。
【請求項3】
前記紙基材の坪量が、30g/m

以上110g/m

以下であることを特徴とする請求項1または2に記載の紙製バリア材料。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、紙製バリア材料に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
紙製の材料、特に紙製の包装材料にガスバリア性(特に、酸素バリア性)を付与することは、包装される各種製品をガスによる劣化、例えば酸素による酸化などから守るために重要である。
従来から、紙製の包装材料へのガスバリア性の付与には、紙基材上にガスバリア層として、アルミニウム等の金属からなる金属箔や金属蒸着フィルム、ポリビニルアルコールやエチレン-ビニルアルコール共重合体、ポリ塩化ビニリデン、ポリアクリロニトリル等の樹脂フィルム、あるいはこれらの樹脂をコーティングしたフィルム、さらに酸化珪素や酸化アルミニウム等の無機酸化物を蒸着したセラミック蒸着フィルム等を紙基材に押し出しラミネートする、または貼合する方法が主に用いられてきた。
【0003】
上記以外のガスバリア性を付与した紙製の包装材料としては、水溶性高分子と無機層状化合物からなるガスバリア層を有する紙製のガスバリア材料(特許文献1、特許文献2)が開示されている。また、紙製の包装材料に耐水性(特に、水蒸気バリア性)を付与することも、包装される各種製品を水蒸気による劣化から守るために重要である。ガスバリア性と水蒸気バリア性を備えた紙製の包装材料として、紙基材上に、水蒸気バリア性樹脂と顔料を含む水蒸気バリア層と、ポリビニルアルコール系樹脂と顔料を含むガスバリア層を有する紙製バリア包装材料が開示されている(特許文献3)。
【0004】
このような紙製バリア材料において、屈曲した際にバリア性が大きく低下する場合がある。本発明者らが調査したところ、屈曲によるバリア性の低下は、屈曲により剛直な顔料周辺で層が破壊されてしまい、ガスが通りやすくなるためであることが判明した。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2009-184138号公報
特開2003-094574号公報
特許第5331265号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、耐屈曲性に優れた紙製バリア材料を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の課題を解決するための手段は、以下のとおりである。
1.紙基材上に顔料を含有するバリア塗工層を備えるバリア原紙と、
該バリア原紙のバリア塗工層側に塗工された、エチレン-ビニルアルコール樹脂を含む保護層を有し、
前記保護層の塗工量が1.4g/m

以上10g/m

以下であり、
前記エチレン-ビニルアルコール樹脂が、エチレン単位を15モル%以上45モル%以下含むことを特徴とする紙製バリア材料。
2.前記バリア原紙が、紙基材上に水蒸気バリア塗工層とガスバリア塗工層をこの順で備えることを特徴とする1.に記載の紙製バリア材料。
3.前記紙基材の坪量が、30g/m

以上110g/m

以下であることを特徴とする1.または2.に記載の紙製バリア材料。
【発明の効果】
【0008】
本発明の紙製バリア材料は、耐屈曲性に優れており、乾燥下と高湿度下等の様々な環境下において屈曲時のバリア性の低下が小さい。本発明の紙製バリア材料は、柔軟なため屈曲が起こりやすい軟包装袋に好適に用いることができる。本発明の紙製バリア材料は、保護層が塩素を含まないため、残留塩素による黄変が起こらない。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明の紙製バリア材料は、紙基材上に顔料を含有するバリア塗工層を備えるバリア原紙と、
このバリア原紙のバリア塗工層側に塗工された、エチレン-ビニルアルコール樹脂を含む保護層を有し、
前記保護層の塗工量が1.4g/m

以上10g/m

以下であり、
前記エチレン-ビニルアルコール樹脂が、エチレン単位を15モル%以上45モル%以下含む。
【0010】
バリア原紙は、紙基材上に顔料を含有するバリア塗工層を備える。
(紙基材)
本発明において紙基材とは、パルプ、填料、各種助剤からなるシートである。
パルプとしては、広葉樹漂白クラフトパルプ(LBKP)、針葉樹漂白クラフトパルプ(NBKP)、広葉樹未漂白クラフトパルプ(LUKP)、針葉樹未漂白クラフトパルプ(NUKP)、サルファイトパルプなどの化学パルプ、ストーングラインドパルプ、サーモメカニカルパルプなどの機械パルプ、脱墨パルプ、古紙パルプなどの木材繊維、ケナフ、竹、麻などから得られた非木材パルプなどを用いることができ、これらの1種、または2種以上を配合して用いることができる。これらの中でも、紙基材中への異物混入が発生し難いこと、使用後の紙容器を古紙原料に供してリサイクル使用する際に経時変色が発生し難いこと、高い白色度を有するため印刷時の面感が良好となり、特に包装材料として使用した場合の使用価値が高くなることなどの理由から、木材繊維の化学パルプまたは木材繊維の機械パルプを用いることが好ましく、木材繊維の化学パルプを用いることがより好ましい。
(【0011】以降は省略されています)

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