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公開番号
2024151017
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-10-24
出願番号
2023064124
出願日
2023-04-11
発明の名称
山林苗の生産方法
出願人
日本製紙株式会社
代理人
弁理士法人酒井国際特許事務所
主分類
A01G
7/00 20060101AFI20241017BHJP(農業;林業;畜産;狩猟;捕獲;漁業)
要約
【課題】本発明は、山林苗の根の成長を促進でき、環境条件による生理障害及び生育不良の発生を抑制できる、山林苗の生産方法を提供することを目的とする。
【解決手段】育苗容器中で生育する山林苗に対し、山林苗の発芽から1年以内かつ少なくとも夏季より前を含む時期に、土壌及び/又は灌水用の水を介して酸素を供給する等の酸素供給処理を行うことを含む、山林苗の生産方法、を提供する。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
育苗容器中で生育する山林苗に対し、山林苗の発芽から1年以内かつ少なくとも夏季より前を含む時期に、酸素を供給する酸素供給処理を行うことを含む、山林苗の生産方法。
続きを表示(約 540 文字)
【請求項2】
酸素供給処理は、少なくとも4~6月の間に行う、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
酸素供給処理は、山林苗の発芽から15日後以降に行う、請求項1又は2に記載の方法。
【請求項4】
酸素供給処理は、育苗容器中の土壌及び/又は灌水用の水を介して酸素を供給す処理である請求項1又は2に記載の方法。
【請求項5】
土壌を介して苗に酸素を供給する酸素供給処理は、土壌への酸素供給剤の添加処理である、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
酸素供給剤は、酸素供給効果持続期間が3カ月以上の剤である、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
灌水用の水を介して苗に酸素を供給する酸素供給処理は、酸素を含む空気混入水を灌水する処理である、請求項4に記載の方法。
【請求項8】
空気混入水の灌水は、1日1~3回行う、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
空気混入水の灌水は、3カ月以上継続して行う、請求項7に記載の方法。
【請求項10】
空気混入水の灌水は、酸素供給剤の効果持続期間を含む期間行う、請求項7に記載の方法。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、山林苗の生産方法に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)
【背景技術】
【0002】
スギ、ヒノキ等の山林苗は、一般的に露地(野外)やハウス等の設備にて生産されている。中でもスギは、気象の影響を受けやすく、野外環境下での安定生産に課題がある。その原因は、梅雨の長雨などによって根が生育不良を起こすためである。
【0003】
根は代謝に必要なエネルギー生成に酸素を消費するところ、植物は、根の呼吸により酸素を獲得している。そのため、梅雨の長雨等により培土が酸欠状態になると、根も酸欠を起こし、生育不良や根腐れを起こすおそれがある。根の生育不良によって根張りが不十分な状態で、根の呼吸が活発となり易い夏季の高温期を迎えてしまうと、酸素欠乏に伴う生理障害を起こし枯死する場合がある。
【0004】
このような問題を解消するため、スギ等の気象の影響を受けやすい苗は、梅雨明けの時期までハウス設備などで栽培することが考えられるが、設備投資による生産コストがかかるという問題があった。一方、気象の影響を受けにくい健全な苗であれば野外にて安定的に栽培できるが、そのような苗を得るためには、梅雨時期に発生する根の酸欠に伴う生育不良を改善し、夏季を迎えるまでにいかに根張りを充実させるかができるかが重要となってくる。
【0005】
特許文献1および非特許文献1には、針葉樹の苗を、ファインバブルを含有する水又は水溶液を用いて栽培することにより、苗木を効率的に育成できることが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2020-156410号公報
【非特許文献】
【0007】
奥田及び山瀬(2019)J.Jpn.Soc.Reveget.Tech.,45(1),185-187https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjsrt/45/1/45_185/_pdf/-char/ja
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかし、特許文献1及び非特許文献1の方法では、山林苗の根の成長を十分に改善することができない。
【0009】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、山林苗の根の成長を促進でき、環境条件による生理障害及び生育不良の発生を抑制できる、山林苗の生産方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明は、以下の〔1〕~〔16〕を提供する。
〔1〕育苗容器中で生育する山林苗に対し、山林苗の発芽から1年以内かつ少なくとも夏季より前を含む時期に、酸素を供給する酸素供給処理を行うことを含む、山林苗の生産方法。
〔2〕酸素供給処理は、少なくとも4~6月の間に行う、〔1〕に記載の方法。
〔3〕酸素供給処理は、山林苗の発芽から15日後以降に行う、〔1〕又は〔2〕に記載の方法。
〔4〕酸素供給処理は、育苗容器中の土壌及び/又は灌水用の水を介して酸素を供給する処理である〔1〕~〔3〕のいずれか1項に記載の方法。
〔5〕土壌を介して苗に酸素を供給する酸素供給処理は、土壌への酸素供給剤の添加処理である、〔4〕に記載の方法。
〔6〕酸素供給剤は、酸素供給効果持続期間が3カ月以上の剤である、〔5〕に記載の方法。
〔7〕灌水用の水を介して苗に酸素を供給する酸素供給処理は、酸素を含む空気混入水を灌水する処理である、〔4〕に記載の方法。
〔8〕空気混入水の灌水は、1日1~3回行う、〔7〕に記載の方法。
〔9〕空気混入水の灌水は、3カ月以上継続して行う、〔7〕又は〔8〕に記載の方法。
〔10〕空気混入水の灌水は、酸素供給剤の効果持続期間を含む期間行う、〔7〕~〔9〕のいずれか1項に記載の方法。
〔11〕空気混入水の溶存酸素量は、酸素ガス供給前の水の溶存酸素量よりも0.5mg/L以上高い、〔7〕~〔10〕のいずれか1項に記載の方法。
〔12〕山林苗は、冬季に発芽した苗である、〔1〕~〔11〕のいずれか1項に記載の方法。
〔13〕山林苗がスギ属植物の苗である、〔1〕~〔12〕のいずれか1項に記載の方法。
〔14〕山林苗の発芽から1年以内かつ少なくとも夏季より前を含む時期に、育苗容器中で生育している山林苗に対し、酸素を供給する酸素供給処理を行うことを含む、山林苗の成長促進方法。
〔15〕山林苗の発芽から1年以内かつ少なくとも夏季より前を含む時期に、育苗容器中で生育している山林苗に対し、酸素を供給する酸素供給処理を行うことを含む、山林苗の生育不良抑制方法。
〔16〕〔1〕~〔13〕のいずれか1項に記載の方法により山林苗を生産し、得られた苗を植林地へ植えつけする、植林地の生産方法。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)
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