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公開番号2024144231
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-11
出願番号2024042573
出願日2024-03-18
発明の名称熱伝達抑制シート及び組電池
出願人イビデン株式会社
代理人弁理士法人栄光事務所
主分類H01M 10/658 20140101AFI20241003BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】断熱性をより一層向上させることができるとともに、熱暴走時に飛散物による破損を抑制し、断熱性を維持することができる熱伝達抑制シート及びこの熱伝達抑制シートを有する組電池を提供する。
【解決手段】熱伝達抑制シート50は、無機粒子4と、有機繊維1又は無機繊維15と、を有する断熱材10と、断熱材10における厚さ方向に直交する第1面10a及び第2面10bのうち、少なくとも一方に積層されたマイカシート51と、を有する。また、組電池100は、複数の電池セル20a,20b,20cと、上記熱伝達抑制シート50を有し、複数の電池セル20a,20b,20cが直列又は並列に接続される。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
無機粒子と、有機繊維又は無機繊維と、を有する断熱材と、
前記断熱材における厚さ方向に直交する第1面及び第2面のうち、少なくとも一方に積層されたマイカシートと、を有することを特徴とする、熱伝達抑制シート。
続きを表示(約 980 文字)【請求項2】
前記断熱材は、複数の三次元的に連結した空孔を有することを特徴とする、請求項1に記載の熱伝達抑制シート。
【請求項3】
前記断熱材において前記有機繊維を含む場合に、前記有機繊維は、表面の少なくとも一部を被覆する溶着部を有し、前記無機粒子の少なくとも一部は、前記溶着部により前記有機繊維に溶着されていることを特徴とする、請求項1に記載の熱伝達抑制シート。
【請求項4】
前記断熱材は、前記無機繊維を必須として有することを特徴とする、請求項1に記載の熱伝達抑制シート。
【請求項5】
前記無機繊維は、シリカ-アルミナ繊維、アルミナ繊維、シリカ繊維、ロックウール、アルカリアースシリケート繊維及びガラス繊維から選択された少なくとも1種であることを特徴とする、請求項4に記載の熱伝達抑制シート。
【請求項6】
前記断熱材は、前記第1面及び前記第2面の少なくとも一部に、複数の前記有機繊維同士の少なくとも一部が前記溶着部により溶着されてなる繊維層を有することを特徴とする、請求項3に記載の熱伝達抑制シート。
【請求項7】
前記断熱材は、前記無機繊維を必須として有し、
前記繊維層は、前記無機繊維を含むことを特徴とする、請求項6に記載の熱伝達抑制シート。
【請求項8】
前記断熱材において、前記有機繊維は第1の有機材料からなり、前記溶着部は第2の有機材料を含み、
前記第2の有機材料の融点は、前記第1の有機材料の融点よりも低いことを特徴とする、請求項3に記載の熱伝達抑制シート。
【請求項9】
前記断熱材において、前記第2の有機材料の融点は、前記第1の有機材料の融点よりも60℃以上低いことを特徴とする、請求項8に記載の熱伝達抑制シート。
【請求項10】
前記断熱材において、前記第1の有機材料は、ポリエチレンテレフタレート、ポリプロピレン及びナイロンから選択された少なくとも1種であり、
前記第2の有機材料は、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレン、ポリプロピレン及びナイロンから選択された少なくとも1種であることを特徴とする、請求項8に記載の熱伝達抑制シート。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、熱伝達抑制シート及び該熱伝達抑制シートを有する組電池に関する。
続きを表示(約 1,200 文字)【背景技術】
【0002】
近年、環境保護の観点から電動モータで駆動する電気自動車又はハイブリッド車等の開発が盛んに進められている。この電気自動車又はハイブリッド車等には、駆動用電動モータの電源となるための、複数の電池セルが直列又は並列に接続された組電池が搭載されている。
【0003】
また、この電池セルには、鉛蓄電池やニッケル水素電池等に比べて、高容量かつ高出力が可能なリチウムイオン二次電池が主に用いられている。そして、電池の内部短絡や過充電等が原因で、ある電池セルが急激に昇温し、その後も発熱を継続するような熱暴走を起こした場合、熱暴走を起こした電池セルからの熱が、隣接する他の電池セルに伝播することで、他の電池セルの熱暴走を引き起こすおそれがある。
【0004】
上記のような熱暴走を起こした電池セルからの熱の伝播を抑制する方法として、電池セル間に断熱性を有する部材を介在させる方法が一般的に行われている。
例えば、特許文献1には、蓄電素子(電池セル)と、蓄電素子の側方に配置され、互いの面が対向するように配置された第一板材及び第二板材と、第一板材と第二板材との間に配置された低熱伝導層と、を有する蓄電装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2015-211013号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上記特許文献1に記載の蓄電装置においては、第1板材と第2板材との間に、例えば空気のような低熱伝導層が形成されている。しかし、上記蓄電装置のように、空気による低熱伝導層では、蓄電素子が高温になった場合に、空気の対流が発生して十分な断熱性を得ることができない。したがって、蓄電素子が破損して、飛散が生じた場合であっても、優れた断熱性を維持することができる熱伝達抑制シートが要求されている。
【0007】
本発明は上記問題点に鑑みてなされたものであり、断熱性をより一層向上させることができるとともに、熱暴走時に飛散物による破損を抑制し、断熱性を維持することができる熱伝達抑制シート及びこの熱伝達抑制シートを有する組電池を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の上記目的は、熱伝達抑制シートに係る下記[1]の構成により達成される。
【0009】
[1] 無機粒子と、有機繊維又は無機繊維と、を有する断熱材と、
前記断熱材における厚さ方向に直交する第1面及び第2面のうち、少なくとも一方に積層されたマイカシートと、を有することを特徴とする、熱伝達抑制シート。
【0010】
また、熱伝達抑制シートに係る本発明の好ましい実施形態は、以下の[2]~[13]に関する。
(【0011】以降は省略されています)

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