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公開番号
2024144133
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-10-11
出願番号
2024018668
出願日
2024-02-09
発明の名称
カバープロテクタ及びその製造方法、並びに電池モジュール
出願人
イビデン株式会社
代理人
弁理士法人栄光事務所
主分類
F16L
59/04 20060101AFI20241003BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約
【課題】飛散物から断熱材を保護することができるとともに、より一層断熱性能を向上させることができるカバープロテクタ及びその製造方法、並びに電池モジュールを提供する。
【解決手段】カバープロテクタ1は、無機粒子を含む断熱材2と、無機繊維シート3と、断熱材2と無機繊維シート3とを接合し、有機材料を含む接着層4と、を有する。断熱材2と無機繊維シート3との積層方向視において、接着層4は、複数の島状部5とこれら複数の島状部5を互いに連結する網目状部6と、を有する。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
無機粒子を含む断熱材と、
無機繊維シートと、
前記断熱材と前記無機繊維シートとを接合し、有機材料を含む接着層と、を有し、
前記断熱材と前記無機繊維シートとの積層方向視において、前記接着層は、複数の島状部と前記複数の島状部を互いに連結する網目状部と、を有することを特徴とする、カバープロテクタ。
続きを表示(約 1,100 文字)
【請求項2】
前記接着層に含まれる有機材料は、合成ゴム、ポリオレフィン系有機材料、ポリアミド系有機材料及びポリウレタン系有機材料から選択された少なくとも1種であることを特徴とする、請求項1に記載のカバープロテクタ。
【請求項3】
前記有機材料の含有量は、前記接着層全質量に対して80質量%以上であることを特徴とする、請求項1に記載のカバープロテクタ。
【請求項4】
前記網目状部は複数の線状体を有し、前記複数の線状体が部分的に交差しながら複数の方向に延びることにより前記網目状部が構成されていることを特徴とする、請求項1に記載のカバープロテクタ。
【請求項5】
前記無機繊維シートと前記断熱材との間に、空隙部を有することを特徴とする、請求項1に記載のカバープロテクタ。
【請求項6】
前記無機繊維シートには、前記接着層に接する面から内部に至る領域に、前記接着層を構成する前記有機材料が侵入していることを特徴とする、請求項1に記載のカバープロテクタ。
【請求項7】
前記接着層は、前記断熱材に含まれる無機粒子の一部を含んでいることを特徴とする、請求項1に記載のカバープロテクタ。
【請求項8】
前記無機繊維シートは、シリカ繊維、アルミナ繊維、ガラス繊維及び金属繊維から選択された少なくとも1種の繊維をシート状に加工したものであることを特徴とする、請求項1に記載のカバープロテクタ。
【請求項9】
請求項1~8のいずれか1項に記載のカバープロテクタの製造方法であって、
前記断熱材と前記無機繊維シートとの間に、前記接着層を構成する接着材料を配置する配置工程と、
前記断熱材と前記接着材料と前記無機繊維シートとが積層された領域を加熱及び加圧する接合工程と、を有し、
前記配置工程は、複数の方向に延びる複数の繊維状の前記接着材料を、前記断熱材と前記無機繊維シートとの間に配置する工程を有し、複数の第1領域における前記接着材料の配置量が、その他の第2領域における前記接着材料の配置量よりも多くなるように、前記接着材料が配置されており、
前記接合工程において、前記第1領域に前記島状部が構成され、前記第2領域に前記網目状部が構成されることを特徴とする、カバープロテクタの製造方法。
【請求項10】
前記第1領域は、前記複数の繊維状の前記接着材料が互いに重なり合った領域であることを特徴とする、請求項9に記載のカバープロテクタの製造方法。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、カバープロテクタ及びその製造方法、並びに該カバープロテクタを備える電池モジュールに関する。
続きを表示(約 1,600 文字)
【背景技術】
【0002】
近年、環境保全のために、電気自動車などにリチウムイオン2次電池が用いられている。しかし、リチウムイオン2次電池は、有機電解液を使用しているために、熱暴走時に着火すると火炎が発生してバッテリーパックを損傷するおそれがある。
【0003】
その対策として、例えば特許文献1では、電気エネルギー貯蔵システムにおける断熱バリアとして使用するための多層材料が提案されている。上記多層材料は、無機接着剤によって無機粒子及び無機繊維を含む不織布層に結合された少なくとも1つの無機布地層を含み、無機接着剤は少なくとも99重量%の無機成分と、0.01重量%以上1重量%未満の有機添加剤とを含むものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
国際公開第2021/022130号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、近時の電池の容量増加に伴い、スタック数も大きくなっており、有機電解液の量も増えているため、電池が熱暴走を起こしたときの安全対策が強く求められている。しかし、上記特許文献1に記載の多層材料では、十分な断熱性能を得ることができない。
【0006】
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであって、飛散物から断熱材を保護することができるとともに、より一層断熱性能を向上させることができるカバープロテクタ及びその製造方法、並びに電池モジュールを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の上記目的は、カバープロテクタに係る下記[1]の構成により達成される。
【0008】
[1] 無機粒子を含む断熱材と、
無機繊維シートと、
前記断熱材と前記無機繊維シートとを接合し、有機材料を含む接着層と、を有し、
前記断熱材と前記無機繊維シートとの積層方向視において、前記接着層は、複数の島状部と前記複数の島状部を互いに連結する網目状部と、を有することを特徴とする、カバープロテクタ。
【0009】
また、カバープロテクタに係る本発明の好ましい実施形態は、以下の[2]~[8]に関する。
【0010】
[2] 前記接着層に含まれる有機材料は、合成ゴム、ポリオレフィン系有機材料、ポリアミド系有機材料及びポリウレタン系有機材料から選択された少なくとも1種であることを特徴とする、[1]に記載のカバープロテクタ。
[3] 前記有機材料の含有量は、前記接着層全質量に対して80質量%以上であることを特徴とする、[1]又は[2]に記載のカバープロテクタ。
[4] 前記網目状部は複数の線状体を有し、前記複数の線状体が部分的に交差しながら複数の方向に延びることにより前記網目状部が構成されていることを特徴とする、[1]~[3]のいずれか1つに記載のカバープロテクタ。
[5] 前記無機繊維シートと前記断熱材との間に、空隙部を有することを特徴とする、[1]~[4]のいずれか1つに記載のカバープロテクタ。
[6] 前記無機繊維シートには、前記接着層に接する面から内部に至る領域に、前記接着層を構成する前記有機材料が侵入していることを特徴とする、[1]~[5]のいずれか1つに記載のカバープロテクタ。
[7] 前記接着層は、前記断熱材に含まれる無機粒子の一部を含んでいることを特徴とする、[1]~[6]のいずれか1つに記載のカバープロテクタ。
[8] 前記無機繊維シートは、シリカ繊維、アルミナ繊維、ガラス繊維及び金属繊維から選択された少なくとも1種の繊維をシート状に加工したものであることを特徴とする、[1]~[7]のいずれか1つに記載のカバープロテクタ。
(【0011】以降は省略されています)
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