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公開番号
2024157951
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-11-08
出願番号
2023072650
出願日
2023-04-26
発明の名称
配線基板
出願人
イビデン株式会社
代理人
弁理士法人朝日奈特許事務所
主分類
H05K
3/46 20060101AFI20241031BHJP(他に分類されない電気技術)
要約
【課題】接続信頼性の良好な配線基板の提供。
【解決手段】実施形態の配線基板は、第1絶縁層11、第1導体層12、第1ビア開口11aを充填する第1ビア導体13を含む第1ビルドアップ部と、第2絶縁層及び第2導体層を含む第2ビルドアップ部と、を含んでいる。第1導体層12に含まれる配線の配線幅及び配線間距離は、第2導体層に含まれる配線の配線幅及び配線間距離よりも小さく、第1導体層12及び第1ビア導体13は第1層12a及び第2層12bを備え、第1層12は、1絶縁層11の表面、並びに、第1ビア開口11aの内壁面及び底面に接する下層12aaと、下層12aaを被覆する上層12abと、を有しており、下層12aaは、銅とアルミニウムと特定元素とを含有する合金により形成されるスパッタ膜であり、上層12abは、銅により形成されるスパッタ膜である。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
第1面及び前記第1面と反対側の第2面を有し、
交互に積層された第1絶縁層及び第1導体層、並びに、前記第1絶縁層を貫通する第1ビア開口及び前記第1ビア開口を充填する第1ビア導体を含む第1ビルドアップ部と、
交互に積層された第2絶縁層及び第2導体層を含む第2ビルドアップ部と、
を含む配線基板であって、
前記第1ビルドアップ部は、前記第2ビルドアップ部の上に積層されていて前記第2ビルドアップ部よりも前記第1面側に位置しており、
前記第1導体層に含まれる配線の配線幅の最小値は、前記第2導体層に含まれる配線の配線幅の最小値よりも小さく、
前記第1導体層に含まれる配線の配線間距離の最小値は、前記第2導体層に含まれる配線の配線間距離の最小値よりも小さく、
前記第1導体層及び前記第1ビア導体は、前記第1絶縁層の表面、並びに、前記第1ビア開口の内壁面及び底面を被覆する第1層と、前記第1層上の第2層とを備え、
前記第1層は、前記1絶縁層の表面、並びに、前記第1ビア開口の内壁面及び底面に接する下層と、前記下層を被覆する上層と、を有しており、
前記下層は、銅とアルミニウムと特定元素とを含有する合金により形成されるスパッタ膜であって、前記特定元素はニッケル、亜鉛、ガリウム、ケイ素、マグネシウムのうちの少なくとも1つであり、
前記上層は、銅により形成されるスパッタ膜である。
続きを表示(約 510 文字)
【請求項2】
請求項1記載の配線基板であって、前記特定元素はケイ素である。
【請求項3】
請求項2記載の配線基板であって、前記合金中のケイ素の含有量は0.5at%以上10.0at%以下である。
【請求項4】
請求項1記載の配線基板であって、前記合金中のアルミニウムの含有量は1.0at%以上15.0at%以下である。
【請求項5】
請求項1記載の配線基板であって、前記合金はさらに炭素を含む。
【請求項6】
請求項5記載の配線基板であって、前記合金中の炭素の含有量は50ppm以下である。
【請求項7】
請求項1記載の配線基板であって、前記合金はさらに酸素を含む。
【請求項8】
請求項7記載の配線基板であって、前記合金中の酸素の含有量は100ppm以下である。
【請求項9】
請求項1記載の配線基板であって、前記下層の銅の含有率は90at%以上である。
【請求項10】
請求項1記載の配線基板であって、前記上層の銅の含有率は99.9at%以上である。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は配線基板に関する。
続きを表示(約 2,500 文字)
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、導体層と、導体層を覆う樹脂絶縁層と、樹脂絶縁層上に形成される導体回路と、樹脂絶縁層を貫通して導体回路と導体層を接続するバイアホールと、を含むプリント配線板が開示されている。導体回路及びバイアホールは、樹脂絶縁層に接する合金層及び無電解銅めっき膜を含む層と、無電解銅めっき膜上に形成される電解銅めっき膜からなる層とを含んでいる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2000-124602号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に開示のプリント配線板では、合金層と無電解銅めっき膜層との密着力が比較的低い場合があると考えられる。バイアホール及び導体回路の接続信頼性が望ましくない場合があると考えられる。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の配線基板は、第1面及び前記第1面と反対側の第2面を有し、交互に積層された第1絶縁層及び第1導体層、並びに、前記第1絶縁層を貫通する第1ビア開口及び前記第1ビア開口を充填する第1ビア導体を含む第1ビルドアップ部と、交互に積層された第2絶縁層及び第2導体層を含む第2ビルドアップ部と、を含んでいる。前記第1ビルドアップ部は、前記第2ビルドアップ部の上に積層されていて前記第2ビルドアップ部よりも前記第1面側に位置しており、前記第1導体層に含まれる配線の配線幅の最小値は、前記第2導体層に含まれる配線の配線幅の最小値よりも小さく、前記第1導体層に含まれる配線の配線間距離の最小値は、前記第2導体層に含まれる配線の配線間距離の最小値よりも小さく、前記第1導体層及び前記第1ビア導体は、前記第1絶縁層の表面、並びに、前記第1ビア開口の内壁面及び底面を被覆する第1層と、前記第1層上の第2層とを備え、前記第1層は、前記1絶縁層の表面、並びに、前記第1ビア開口の内壁面及び底面に接する下層と、前記下層を被覆する上層と、を有しており、前記下層は、銅とアルミニウムと特定元素とを含有する合金により形成されるスパッタ膜であって、前記特定元素はニッケル、亜鉛、ガリウム、ケイ素、マグネシウムのうちの少なくとも1つであり、前記上層は、銅により形成されるスパッタ膜である。
【0006】
本発明の実施形態によれば、上層及び下層がスパッタ膜である。上層及び下層が比較的強く密着し、第1ビア導体及び第1導体層の接続信頼性が比較的良好な配線基板が提供され得る。
【図面の簡単な説明】
【0007】
本発明の一実施形態の配線基板の一例を示す断面図。
本発明の一実施形態の配線基板の一例を示す図1の部分拡大図。
本発明の一実施形態である配線基板の製造方法の一例を示す図。
本発明の一実施形態である配線基板の製造方法の一例を示す図。
本発明の一実施形態である配線基板の製造方法の一例を示す図。
本発明の一実施形態である配線基板の製造方法の一例を示す図。
本発明の一実施形態である配線基板の製造方法の一例を示す図。
本発明の一実施形態である配線基板の製造方法の一例を示す図。
本発明の一実施形態である配線基板の製造方法の一例を示す図。
本発明の一実施形態である配線基板の製造方法の一例を示す図。
本発明の一実施形態である配線基板の製造方法の一例を示す図。
本発明の一実施形態である配線基板の製造方法の一例を示す図。
本発明の一実施形態である配線基板の製造方法の一例を示す図。
本発明の一実施形態である配線基板の製造方法の一例を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0008】
一実施形態の配線基板が図面を参照しながら説明される。図1は、一実施形態の配線基板の一例である配線基板1を示す断面図である。なお、配線基板1は本実施形態の配線基板の一例に過ぎない。本実施形態の配線基板の積層構造、並びに、導体層及び絶縁層それぞれの数は、図1の配線基板1の積層構造、並びに配線基板1に含まれる導体層及び絶縁層それぞれの数に限定されない。また、参照される図面においては、各構成要素の正確な比率を示すことは意図されておらず、本発明の特徴が理解され易いように描かれている。
【0009】
実施形態の配線基板1は、交互に積層された導体層及び絶縁層によってそれぞれ構成される第1ビルドアップ部10及び第2ビルドアップ部20を含む積層構造を有している。第1ビルドアップ部10は、その厚さ方向(積層方向)に直交する2つの表面として、一方の面10F、及び、一方の面10Fと反対側の他方の面10Bを有している。第2ビルドアップ部20は、その厚さ方向(積層方向)に直交する2つの表面として、一方の面20F、及び、一方の面20Fと反対側の他方の面20Bを有している。配線基板1は、その厚さ方向と直交する2つの表面(第1面1F及び第1面1Fと反対側の第2面1B)を有している。本実施形態の配線基板1は、好ましくはコア層を含まないコアレス配線基板である。
【0010】
図1に示される例では、配線基板1は、第2ビルドアップ部20の第1ビルドアップ部10側と反対側に、絶縁層及び導体層から構成される第3ビルドアップ部30をさらに含んでいる。第3ビルドアップ部30は、その厚さ方向(積層方向)に直交する2つの表面として、一方の面30F、及び、一方の面30Fと反対側の他方の面30Bを有している。図示される例においては、第1ビルドアップ部10の一方の面10Fが第1面1Fを構成し、第3ビルドアップ部30の他方の面30Bが第2面1Bを構成している。なお、配線基板1が第3ビルドアップ部30を有していない場合、第2面1Bは、第2ビルドアップ部20の他方の面20Bにより構成され得る。
(【0011】以降は省略されています)
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