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公開番号
2024148356
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-10-18
出願番号
2023061424
出願日
2023-04-05
発明の名称
配線基板
出願人
イビデン株式会社
代理人
弁理士法人朝日奈特許事務所
主分類
H05K
3/46 20060101AFI20241010BHJP(他に分類されない電気技術)
要約
【課題】強度が比較的強く信号の伝送損失が抑制されるビア導体を含む配線基板の提供。
【解決手段】実施形態の配線基板は、第1絶縁層及び第1導体層12、並びに、第1ビア開口11aを充填する第1ビア導体13を含む第1ビルドアップ部と、交互に積層された第2絶縁層及び第2導体層を含む第2ビルドアップ部と、を含む。第1導体層12に含まれる配線の配線幅の最小値は、第2導体層に含まれる配線の配線幅の最小値よりも小さく、配線間距離の最小値は、第2導体層に含まれる配線の配線間距離の最小値よりも小さく、第1ビア導体13は第1層12aと第2層12bとを有し、第1層12aは、略平滑な表面を有する第1部分121a及び第2部分122aを有しており、第1部分121aと第2部分122aとは電気的に接続され、第1部分121aの一部が第2部分122aよりも第1ビア開口11aの中心側に位置している。
【選択図】図2B
特許請求の範囲
【請求項1】
第1面及び前記第1面と反対側の第2面を有し、
交互に積層された第1絶縁層及び第1導体層、並びに、前記第1絶縁層を貫通する第1ビア開口及び前記第1ビア開口を充填する第1ビア導体を含む第1ビルドアップ部と、
交互に積層された第2絶縁層及び第2導体層を含む第2ビルドアップ部と、
を含む配線基板であって、
前記第1ビルドアップ部は、前記第2ビルドアップ部の前記第1面側に積層されており、
前記第1導体層に含まれる配線の配線幅の最小値は、前記第2導体層に含まれる配線の配線幅の最小値よりも小さく、
前記第1導体層に含まれる配線の配線間距離の最小値は、前記第2導体層に含まれる配線の配線間距離の最小値よりも小さく、
前記第1導体層と前記第1ビア導体は、第1層と前記第1層上に形成される第2層とを有し、
前記第1ビア開口の内壁面を被覆する前記第1層は、略平滑な表面を有する第1部分及び第2部分を有しており、
前記第1部分と前記第2部分とは電気的に接続されており、
前記第1部分の一部が前記第2部分よりも前記第1ビア開口の中心側に位置している。
続きを表示(約 740 文字)
【請求項2】
請求項1記載の配線基板であって、前記第1導体層に含まれる配線のアスペクト比は、2.0以上、且つ、4.0以下である。
【請求項3】
請求項1記載の配線基板であって、前記第1導体層に含まれる配線の配線幅の最小値は3μm以下であり、且つ、前記第1導体層に含まれる配線の配線間距離の最小値は3μm以下である。
【請求項4】
請求項1記載の配線基板であって、前記第1部分に含まれる先端部が、前記第2部分の後端部よりも、前記第1ビア開口の中心側に位置している。
【請求項5】
請求項1記載の配線基板であって、前記第1部分と前記第2部分とは同時に形成されている。
【請求項6】
請求項1記載の配線基板であって、前記内壁面上に形成されている前記第1層の断面は略階段状の形状を有する。
【請求項7】
請求項1記載の配線基板であって、前記第1層は、前記内壁面を被覆する下層と前記下層上の上層を含み、前記下層は、前記第1部分に含まれる下層第1部分、及び、前記第2部分に含まれる下層第2部分を有する。
【請求項8】
請求項7記載の配線基板であって、前記下層第1部分の下層先端部が前記下層第2部分の下層後端部よりも、前記第1ビア開口の中心側に位置している。
【請求項9】
請求項7記載の配線基板であって、前記下層の断面は略階段状の形状を有する。
【請求項10】
請求項1記載の配線基板であって、前記第1絶縁層は樹脂とフィラー粒子とを含み、前記フィラー粒子は平坦部を有し、前記内壁面は前記樹脂と前記平坦部とで構成されている。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は配線基板に関する。
続きを表示(約 2,500 文字)
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、第1導体層と、第1導体層上に形成される絶縁層と、絶縁層上に形成される第2導体層と、を含むプリント配線板が開示されている。第1導体層と第2導体層とは、絶縁層を厚さ方向に貫通する貫通孔を充填するビア導体によって接続されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2015-126103号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に開示のプリント配線板では、ビア導体によって充填される貫通孔の内壁は複雑な凹凸面を有している。ビア導体における貫通孔の内壁と接する面の粗度が大きく、高周波信号の伝送損失が比較的大きい場合があると考えられる。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の配線基板は、第1面及び前記第1面と反対側の第2面を有し、交互に積層された第1絶縁層及び第1導体層、並びに、前記第1絶縁層を貫通する第1ビア開口及び前記第1ビア開口を充填する第1ビア導体を含む第1ビルドアップ部と、交互に積層された第2絶縁層及び第2導体層を含む第2ビルドアップ部と、を含んでいる。前記第1ビルドアップ部は、前記第2ビルドアップ部の前記第1面側に積層されており、前記第1導体層に含まれる配線の配線幅の最小値は、前記第2導体層に含まれる配線の配線幅の最小値よりも小さく、前記第1導体層に含まれる配線の配線間距離の最小値は、前記第2導体層に含まれる配線の配線間距離の最小値よりも小さく、前記第1導体層と前記第1ビア導体は、第1層と前記第1層上に形成される第2層とを有し、前記第1ビア開口の内壁面を被覆する前記第1層は、略平滑な表面を有する第1部分及び第2部分を有しており、前記第1部分と前記第2部分とは電気的に接続されており、前記第1部分の一部が前記第2部分よりも前記第1ビア開口の中心側に位置している。
【0006】
本発明の実施形態によれば、第1ビア開口の内壁面を被覆する第1層の第1部分の一部が第2部分よりも第1ビア開口の中心側に位置している。従って、第1層の強度が比較的強く断線し難いと考えられる。また、第1層は略平滑な表面を有する第1部分及び第2部分を有しているため、第1ビア導体に高周波信号が伝送される際の伝送損失が比較的小さく抑制され得る。
【図面の簡単な説明】
【0007】
本発明の一実施形態の配線基板の一例を示す断面図。
本発明の一実施形態の配線基板の一例を示す図1の部分拡大図。
本発明の一実施形態の配線基板の一例を示す図2の部分拡大図。
本発明の一実施形態である配線基板の製造方法の一例を示す図。
本発明の一実施形態である配線基板の製造方法の一例を示す図。
本発明の一実施形態である配線基板の製造方法の一例を示す図。
本発明の一実施形態である配線基板の製造方法の一例を示す図。
本発明の一実施形態である配線基板の製造方法の一例を示す図。
本発明の一実施形態である配線基板の製造方法の一例を示す図。
本発明の一実施形態である配線基板の製造方法の一例を示す図。
本発明の一実施形態である配線基板の製造方法の一例を示す図。
本発明の一実施形態である配線基板の製造方法の一例を示す図。
本発明の一実施形態である配線基板の製造方法の一例を示す図。
本発明の一実施形態である配線基板の製造方法の一例を示す図。
本発明の一実施形態である配線基板の製造方法の一例を示す図。
本発明の一実施形態である配線基板の製造方法の一例を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0008】
一実施形態の配線基板が図面を参照しながら説明される。図1は、一実施形態の配線基板の一例である配線基板1を示す断面図である。なお、配線基板1は本実施形態の配線基板の一例に過ぎない。本実施形態の配線基板の積層構造、並びに、導体層及び絶縁層それぞれの数は、図1の配線基板1の積層構造、並びに配線基板1に含まれる導体層及び絶縁層それぞれの数に限定されない。また、参照される図面においては、各構成要素の正確な比率を示すことは意図されておらず、本発明の特徴が理解され易いように描かれている。
【0009】
実施形態の配線基板1は、交互に積層された導体層及び絶縁層によってそれぞれ構成される第1ビルドアップ部10及び第2ビルドアップ部20を含む積層構造を有している。第1ビルドアップ部10は、その厚さ方向(積層方向)に直交する2つの表面として、一方の面10F、及び、一方の面10Fと反対側の他方の面10Bを有している。第2ビルドアップ部20は、その厚さ方向(積層方向)に直交する2つの表面として、一方の面20F、及び、一方の面20Fと反対側の他方の面20Bを有している。配線基板1は、その厚さ方向と直交する2つの表面(第1面1F及び第1面1Fと反対側の第2面1B)を有している。本実施形態の配線基板1は、好ましくはコア層を含まないコアレス配線基板である。
【0010】
図1に示される例では、配線基板1は、第2ビルドアップ部20の第1ビルドアップ部10側と反対側に、絶縁層及び導体層から構成される第3ビルドアップ部30をさらに含んでいる。第3ビルドアップ部30は、その厚さ方向(積層方向)に直交する2つの表面として、一方の面30F、及び、一方の面30Fと反対側の他方の面30Bを有している。図示される例においては、第1ビルドアップ部10の一方の面10Fが第1面1Fを構成し、第3ビルドアップ部30の他方の面30Bが第2面1Bを構成している。なお、配線基板1が第3ビルドアップ部30を有していない場合、第2面1Bは、第2ビルドアップ部20の他方の面20Bにより構成され得る。
(【0011】以降は省略されています)
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