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公開番号2024146922
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-15
出願番号2024057667
出願日2024-03-29
発明の名称樹脂、レジスト組成物及びレジストパターンの製造方法
出願人住友化学株式会社
代理人弁理士法人新樹グローバル・アイピー
主分類C08F 220/26 20060101AFI20241004BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】良好なラインエッジラフネスを有するレジストパターンを製造することができる樹脂及びレジスト組成物を提供することを目的とする。
【解決手段】式(I)及び式(I1)で表される構造単位を含む樹脂。
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[X11は単結合、-CO-O-;L1、R20は炭化水素基;R2、R3の少なくとも一方はF化アルキル基;miは1~4の整数;L10、L11、Lb1及びLb2は其々単結合又は炭化水素基;X10は単結合、-O-、-CO-O-;Yb1はメチル基又は環状炭化水素基;R30はハロゲン、ハロアルキル基;XはI又はSを表す。]
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
式(I)で表される構造単位及び式(I1)で表される構造単位を含む樹脂。
TIFF
2024146922000197.tif
36
69
[式(I)中、

1
は、水素原子、ハロゲン原子又はハロゲン原子を有していてもよい炭素数1~6のアルキル基を表す。

11
は、単結合又は*-CO-O-を表す。*は、R

が結合する炭素原子との結合部位を表す。

1
は、置換基を有していてもよい炭素数1~28の炭化水素基を表し、該炭化水素基に含まれる-CH
2
-は、-O-、-S-、-SO

-又は-CO-に置き換わっていてもよい。

2
は、炭素数1~8のフッ化アルキル基を表す。

3
は、水素原子又は炭素数1~6のフッ化アルキル基を表し、該フッ化アルキル基はL
1
と結合し、炭素数3~12の脂環式炭化水素基を形成してもよく、該脂環式炭化水素基に含まれる-CH
2
-は、-O-に置き換わっていてもよい。
miは、1~4のいずれかの整数を表す。miが2以上のとき、複数の括弧内の基は、互いに同じであっても異なっていてもよい。]
TIFF
2024146922000198.tif
42
143
[式(I1)中、

b1
は、単結合又は置換基を有してもよい(nb1+1)価の炭化水素基を表し、該炭化水素基に含まれる-CH
2
-は、-O-、-S-、-CO-又は-SO
2
-で置き換わっていてもよい。

b2
は、単結合又は置換基を有してもよい炭素数1~24の2価の炭化水素基を表し、該炭化水素基に含まれる-CH
2
-は、-O-、-S-、-CO-又は-SO
2
-で置き換わっていてもよい。

b1
は、置換基を有してもよいメチル基又は置換基を有してもよい炭素数3~24の環状炭化水素基を表し、該環状炭化水素基に含まれる-CH

-は、-O-、-CO-、-S-又は-SO

-に置き換わっていてもよい。
nb1は、1~6のいずれかの整数を表す。nb1が2以上のとき、複数の括弧内の基は互いに同一であっても異なっていてもよい。

20
は、置換基を有してもよい炭素数1~36の炭化水素基を表し、該炭化水素基に含まれる-CH
2
-は、-O-、-S-、-CO-又は-SO

-に置き換わっていてもよい。
Xは、ヨウ素原子又は硫黄原子を表す。
m2は、1又は2を表し、m2が1のとき、Xはヨウ素原子であり、m2が2のとき、Xは硫黄原子であり、2つのR
20
が一緒になって、硫黄原子を含む環を形成してもよく、該環に含まれる-CH
2
-は、-O-、-S-、-CO-、-SO-又は-SO

-に置き換わっていてもよい。

30
は、ハロゲン原子、炭素数1~12のハロアルキル基又は炭素数1~18の炭化水素基を表し、該炭化水素基は、置換基を有してもよく、該ハロアルキル基及び該炭化水素基に含まれる-CH
2
-は、-O-、-S-、-CO-又は-SO

-で置き換わっていてもよい。
m3は、0~4のいずれかの整数を表し、m3が2以上のとき、複数のR
30
は互いに同一であっても異なってもよい。

10
及びL
11
続きを表示(約 2,700 文字)【請求項2】


が、置換基を有していてもよい炭素数1~12の鎖式炭化水素基(該鎖式炭化水素基に含まれる-CH
2
-は、-O-又は-CO-に置き換わっていてもよい。)、置換基を有していてもよい炭素数3~18の環状炭化水素基(該環状炭化水素基に含まれる-CH
2
-は、-O-又は-CO-に置き換わっていてもよい。)又は置換基を有していてもよい炭素数1~6の鎖式炭化水素基と置換基を有していてもよい炭素数3~18の環状炭化水素基とを組み合わせてなる基(該鎖式炭化水素基に含まれる-CH
2
-は、-O-又は-CO-に置き換わっていてもよく、該環状炭化水素基に含まれる-CH
2
-は、-O-又は-CO-に置き換わっていてもよい。)である請求項1に記載の樹脂。
【請求項3】

3
が、炭素数1~6のフッ化アルキル基である請求項1に記載の樹脂。
【請求項4】

10
が、単結合又は式(X
10
-1)~式(X
10
-10)のいずれかで表される基である請求項1に記載の樹脂。
TIFF
2024146922000199.tif
46
170
[式(X
10
-1)~式(X
10
-10)中、
*及び**は結合部位であり、*はR
10
が結合する炭素原子との結合部位を表す。
Rxは、ハロゲン原子、ヒドロキシ基、炭素数1~6のフッ化アルキル基、炭素数1~18のアルキル基又は炭素数1~6のアルコキシ基を表す。
mxは、0~4のいずれかの整数を表す。

20
は、-O-又は-NR
13
-を表す。

13
は、水素原子又は炭素数1~6のアルキル基を表す。]
【請求項5】

10
が、単結合又は式(X
10
-1’)、式(X
10
-3’)~式(X
10
-8’)及び式(X
10
-10’)のいずれかで表される基である請求項1に記載の樹脂。
TIFF
2024146922000200.tif
46
152
[式(X
10
-1’)、式(X
10
-3’)~式(X
10
-8’)及び式(X
10
-10’)中、
*及び**は結合部位であり、*はR
10
が結合する炭素原子との結合部位を表す。]
【請求項6】

10
が、単結合又は式(X
10
-1’)、式(X
10
-5’)、式(X
10
-6’)及び式(X
10
-10’)のいずれかで表される基である請求項5に記載の樹脂。
【請求項7】

10
が、単結合、炭素数1~6のアルカンジイル基、炭素数3~18の環状炭化水素基又は炭素数1~6のアルカンジイル基と炭素数3~18の環状炭化水素基とを組み合わせてなる基であり、
該アルカンジイル基及び該環状炭化水素基に含まれる-CH

-は、-O-、-S-、-SO

-又は-CO-に置き換わっていてもよく、
該環状炭化水素基は、置換基を有してもよい請求項1に記載の樹脂。
【請求項8】
式(I1)で表される構造単位のアニオンが、式(I1-A)又は式(I1-B)で表されるアニオンである請求項1に記載の樹脂。
TIFF
2024146922000201.tif
28
126
[式(I1-A)中、

b2
及びY
b1
は、式(I1)と同じ意味を表す。

b1
、Q
b2
、Q
b3
及びQ
b4
は、それぞれ独立に、水素原子、フッ素原子、炭素数1~6のペルフルオロアルキル基又は炭素数1~6のアルキル基を表す。
z1は、0~6のいずれかの整数を表す。z1が2以上のとき、複数の括弧内の基は互いに同一であっても異なっていてもよい。

1
は、-O-CO-、-CO-O-、-O-CO-O-又は-O-を表す。

b3
は、単結合又は置換基を有してもよい炭素数1~24の(nb2+1)価の炭化水素基を表し、該炭化水素基に含まれる-CH
2
-は、-O-、-S-、-CO-又は-SO
2
-で置き換わっていてもよい。
nb2は、1~3のいずれかの整数を表す。nb2が2以上のとき、複数の括弧内の基は互いに同一であっても異なっていてもよい。]
TIFF
2024146922000202.tif
25
96
[式(I1-B)中、

b2
及びY
b1
は、式(I1)と同じ意味を表す。

b1
は、ハロゲン原子又は炭素数1~6のアルキル基を表し、該アルキル基に含まれる-CH
2
-は、-O-又は-CO-に置き換わっていてもよい。
nb4は、1~5のいずれかの整数を表す。nb4が2以上のとき、複数の括弧内の基は互いに同一であっても異なっていてもよい。
nb3は、0~4のいずれかの整数を表す。nb3が2以上のとき、複数のR
b1
は互いに同一であっても異なっていてもよい。
但し、1≦nb4+nb3≦5を満たす。]
【請求項9】
請求項1~8のいずれかに記載の樹脂(A1)を含むレジスト組成物。
【請求項10】
さらに、請求項1~8のいずれかに記載の樹脂(A1)とは異なり、酸不安定基を有する構造単位を含む樹脂(A2)を含む請求項9に記載のレジスト組成物。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、樹脂、レジスト組成物及び該レジスト組成物を用いるレジストパターンの製造方法等に関する。
続きを表示(約 3,400 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、下記構造単位のみからなる樹脂と、酸不安定基を有する樹脂と、酸発生剤とを含有するレジスト組成物が記載されている。
TIFF
2024146922000001.tif
41
41
【0003】
特許文献2には、下記構造単位を含む樹脂を含有するレジスト組成物が記載されている。
TIFF
2024146922000002.tif
43
62
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2007-304537号公報
特開2011-037836号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、上記のレジスト組成物によって形成されたレジストパターンよりも、ラインエッジラフネス(LER)が良好なレジストパターンを形成するレジスト組成物を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、以下の発明を含む。
[1]式(I)で表される構造単位及び式(I1)で表される構造単位を含む樹脂。
TIFF
2024146922000003.tif
36
70
[式(I)中、

1
は、水素原子、ハロゲン原子又はハロゲン原子を有していてもよい炭素数1~6のアルキル基を表す。

11
は、単結合又は*-CO-O-を表す。*は、R

が結合する炭素原子との結合部位を表す。

1
は、置換基を有していてもよい炭素数1~28の炭化水素基を表し、該炭化水素基に含まれる-CH
2
-は、-O-、-S-、-SO

-又は-CO-に置き換わっていてもよい。

2
は、炭素数1~8のフッ化アルキル基を表す。

3
は、水素原子又は炭素数1~6のフッ化アルキル基を表し、該フッ化アルキル基はL
1
と結合し、炭素数3~12の脂環式炭化水素基を形成してもよく、該脂環式炭化水素基に含まれる-CH
2
-は、-O-に置き換わっていてもよい。
miは、1~4のいずれかの整数を表す。miが2以上のとき、複数の括弧内の基は、互いに同じであっても異なっていてもよい。]
TIFF
2024146922000004.tif
42
143
[式(I1)中、

b1
は、単結合又は置換基を有してもよい(nb1+1)価の炭化水素基を表し、該炭化水素基に含まれる-CH
2
-は、-O-、-S-、-CO-又は-SO
2
-で置き換わっていてもよい。

b2
は、単結合又は置換基を有してもよい炭素数1~24の2価の炭化水素基を表し、該炭化水素基に含まれる-CH
2
-は、-O-、-S-、-CO-又は-SO
2
-で置き換わっていてもよい。

b1
は、置換基を有してもよいメチル基又は置換基を有してもよい炭素数3~24の環状炭化水素基を表し、該環状炭化水素基に含まれる-CH

-は、-O-、-CO-、-S-又は-SO

-に置き換わっていてもよい。
nb1は、1~6のいずれかの整数を表す。nb1が2以上のとき、複数の括弧内の基は互いに同一であっても異なっていてもよい。

20
は、置換基を有してもよい炭素数1~36の炭化水素基を表し、該炭化水素基に含まれる-CH
2
-は、-O-、-S-、-CO-又は-SO

-に置き換わっていてもよい。
Xは、ヨウ素原子又は硫黄原子を表す。
m2は、1又は2を表し、m2が1のとき、Xはヨウ素原子であり、m2が2のとき、Xは硫黄原子であり、2つのR
20
が一緒になって、硫黄原子を含む環を形成してもよく、該環に含まれる-CH
2
-は、-O-、-S-、-CO-、-SO-又は-SO

-に置き換わっていてもよい。

30
は、ハロゲン原子、炭素数1~12のハロアルキル基又は炭素数1~18の炭化水素基を表し、該炭化水素基は、置換基を有してもよく、該ハロアルキル基及び該炭化水素基に含まれる-CH
2
-は、-O-、-S-、-CO-又は-SO

-で置き換わっていてもよい。
m3は、0~4のいずれかの整数を表し、m3が2以上のとき、複数のR
30
は互いに同一であっても異なってもよい。

10
【発明の効果】
【0007】
本発明のレジスト組成物を用いることにより、良好なラインエッジラフネス(LER)でレジストパターンを製造することができる。
【発明を実施するための形態】
【0008】
本明細書において、「(メタ)アクリル系モノマー」とは、「アクリル系モノマー及びメタクリル系モノマーの少なくとも1種を意味する。「(メタ)アクリレート」及び「(メタ)アクリル酸」等の記載も同様の意味を表す。本明細書中に記載する基において、直鎖構造と分岐構造の両方をとり得るものについては、そのいずれでもよい。炭化水素基等に含まれる-CH
2
-が-O-、-S-、-CO-又は-SO

-で置き換わる場合、各基において同様の例を適用するものとし、置き換わる前の炭素数を炭化水素基等の炭素数とする。「組み合わせた基」とは、例示した基を2種以上、それらの価数、結合形態等を適宜変更して結合させた基を意味する。「由来する」又は「誘導される」とは、その分子中に含まれる重合性C=C結合が重合により単結合(-C-C-基)となるか又は任意の水素原子が結合部位となることを指す。立体異性体が存在する場合は、全ての立体異性体を含む。各基は、置換基の数等によって、その基に含まれる任意の位置及び数の水素原子が結合手に置き換わることがある。置換基における炭素数は、被置換基の炭素数には含めない。「酸不安定基」とは、脱離基を有し、酸(例えば、トリフルオロメタンスルホン酸等と接触すると、脱離基が脱離して、親水性基(例えば、ヒドロキシ基又はカルボキシ基)を形成する基を意味する。「塩基不安定基」とは、脱離基を有し、塩基(例えば、トリメチルアミン等)と接触すると、脱離基が脱離して、親水性基(例えば、カルボキシ基又はヒドロキシ基)を形成する基を意味する。
本明細書において、「レジスト組成物の固形分」とは、レジスト組成物の総量から、後述する溶剤(E)を除いた成分の合計を意味する。
【0009】
〔樹脂(A1)〕
本発明の樹脂は、式(I)で表される構造単位(以下、「構造単位(I)」という場合がある。)及び式(I1)で表される構造単位(以下、「構造単位(I1)」という場合がある。)を含む樹脂(以下、「樹脂(A1)」という場合がある。)である。
樹脂(A1)は、構造単位(I)と構造単位(I1)以外に、当該分野で公知の構造単位を含んでいてもよい。
【0010】
〈構造単位(I)〉
構造単位(I)は、以下の式(I)で表される構造単位であり、例えば、式(I-s)で表される化合物(以下、化合物(I-s)という場合がある。)に由来し、化合物(I-s)に含まれるCH

=C-R

の2重結合が開裂した状態である。
TIFF
2024146922000014.tif
46
120
[式(I)及び式(I-s)中、全ての符号はそれぞれ前記と同じ意味を表す。]
(【0011】以降は省略されています)

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