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公開番号2024146919
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-15
出願番号2024057645
出願日2024-03-29
発明の名称樹脂組成物
出願人三菱ケミカル株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類C08L 71/08 20060101AFI20241004BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】PAEK樹脂はその種類によっては結晶性が不十分な場合があり、材料として使用するに際して樹脂物性、成形性、生産性において問題が生じない材料を提供する。
【解決手段】所定の芳香族ポリエーテルケトン樹脂Xと、前記芳香族ポリエーテルケトン樹脂Xとは異なる樹脂Yを含んでなる樹脂組成物。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
下記一般式(1)で表される繰り返し単位を含む芳香族ポリエーテルケトン樹脂Xと、少なくとも一種の前記芳香族ポリエーテルケトン樹脂Xとは異なる樹脂Yを含んでなり、前記樹脂Yがポリエーテルケトン、ポリエーテルエーテルケトン、ポリエーテルケトンケトン、ポリエーテルエーテルケトンケトン、ポリエーテルケトンエーテルケトンケトンのいずれかである樹脂組成物。
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2024146919000023.tif
28
101
(一般式(1)において、構造Aは、下記一般式(2)、式(3)及び式(4)からなる群より選ばれるいずれか1つであり、構造Bは、置換していてもよい二価の芳香族炭化水素環である)
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2024146919000024.tif
20
127
続きを表示(約 820 文字)【請求項2】
前記構造Aが前記式(2)である、請求項1記載の樹脂組成物。
【請求項3】
前記一般式(1)で表される繰り返し単位を含む芳香族ポリエーテルケトン樹脂Xの質量が、前記樹脂組成物全体を基準にして、50質量%以上である、請求項1または2に記載の樹脂組成物。
【請求項4】
前記樹脂Yが、ポリエーテルケトン、ポリエーテルエーテルケトン、ポリエーテルケトンケトンのいずれかである、請求項1または2に記載の樹脂組成物。
【請求項5】
前記一般式(1)で表される繰り返し単位を含む芳香族ポリエーテルケトン樹脂Xの溶融結晶化温度をTmc1、前記樹脂組成物の溶融結晶化温度をTmc2としたとき、Tmc2-Tmc1≧5(℃)である、請求項1または2に記載の樹脂組成物。
【請求項6】
前記一般式(1)で表される繰り返し単位を含む芳香族ポリエーテルケトン樹脂Xの溶融結晶化熱に質量分率を乗じることにより求められる、前記樹脂組成物中の芳香族ポリエーテルケトン樹脂Xに由来する溶融結晶化熱の推算値をΔHmc(est)、樹脂組成物中の芳香族ポリエーテルケトン樹脂Xの結晶化に由来するピークに対応する溶融結晶化熱をΔHmc(exp)としたとき、ΔHmc(exp)/ΔHmc(est)≧1.1である、請求項1または2に記載の樹脂組成物。
【請求項7】
前記一般式(1)で表される繰り返し単位を含む芳香族ポリエーテルケトン樹脂Xの融解熱に質量分率を乗じることにより求められる、前記樹脂組成物中の芳香族ポリエーテルケトン樹脂Xに由来する融解熱の推算値をΔHm(est)、前記樹脂組成物中の芳香族ポリエーテルケトン樹脂Xの結晶融解に由来するピークに対応する融解熱をΔHm(exp)としたとき、ΔHm(exp)/ΔHm(est)≧1.1である、請求項1または2に記載の樹脂組成物。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、樹脂組成物に関する。
続きを表示(約 1,200 文字)【背景技術】
【0002】
芳香族ポリエーテルケトン樹脂(以下「PAEK樹脂」)は、耐熱性、耐薬品性、強靭性や寸法安定性等の機械的物性等に優れる、いわゆるスーパーエンジニアリングプラスチックス(以下「スーパーエンプラ」)として、電気電子関連部品、自動車部品、医療用部品、繊維、フィルム用途等に幅広く利用されている。
【0003】
たとえばPAEK樹脂の一つである、芳香族ポリエーテルエーテルケトン樹脂(以下「PEEK樹脂」)は、樹脂の繰り返し構造にエーテル部位を二つとケトン部位を一つ有し、それらの高次的規則性に起因する部分結晶性樹脂として高い熱安定性や機械的物性等を示すことが知られている(特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開昭54-90296号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
樹脂の結晶性が不十分な場合、成形品にした場合に成形品全体の分子状態が均一にならず十分な樹脂物性が発揮されにくいことや、高温領域において急激に力学物性が低下しやすい傾向にあること等、結晶性に起因した問題が起こる。また、結晶性に劣る樹脂の結晶化度を高めるため、成形プロセスにおける結晶化時間を長く確保すると、溶融樹脂を冷却する工程が長大となるなど、高コストで非効率なプロセスとなり、成形性・生産性に劣る樹脂となる。
【0006】
PAEK樹脂はその種類によっては結晶性が不十分な場合があり、材料として使用するに際して上記問題が生じる場合があった。
【0007】
すなわち、本発明の目的は、上記従来の課題を解決し、芳香族ポリエーテルケトン樹脂の結晶化を促進し、高結晶の樹脂組成物を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
そこで、本発明は、結晶性が十分ではないPAEK樹脂と他の樹脂とのブレンド組成物とすることで、結晶性が向上した高結晶樹脂組成物が得られることを見出し、以下の発明を完成させた。
【0009】
即ち、本発明の要旨は以下の通りである。
[1] 下記一般式(1)で表される繰り返し単位を含む芳香族ポリエーテルケトン樹脂Xと、少なくとも一種の前記芳香族ポリエーテルケトン樹脂Xとは異なる樹脂Yを含んでなり、前記樹脂Yがポリエーテルケトン、ポリエーテルエーテルケトン、ポリエーテルケトンケトン、ポリエーテルエーテルケトンケトン、ポリエーテルケトンエーテルケトンケトンのいずれかである樹脂組成物。
【0010】
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2024146919000001.tif
28
101
(【0011】以降は省略されています)

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