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公開番号
2024146776
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-10-15
出願番号
2024027816
出願日
2024-02-27
発明の名称
リキッドインキ組成物、印刷物、PTP用蓋材、及びPTP包材
出願人
DIC株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
C09D
11/10 20140101AFI20241004BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約
【課題】150℃程度の低温で焼き付けを行っても、金属箔に対する密着性が良好なリキッドインキ組成物を提供する。
【解決手段】バインダー樹脂を含有し、前記バインダー樹脂は、最も含有量が多い成分がポリビニルブチラール樹脂であることを特徴とする、リキッドインキ組成物である。前記バインダー樹脂の総量中の前記ポリビニルブチラール樹脂の割合は、50質量%より多いことが好ましい。また、前記ポリビニルブチラール樹脂は、重量平均分子量が5,000~150,000であることが好ましい。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
バインダー樹脂を含有し、
前記バインダー樹脂は、最も含有量が多い成分がポリビニルブチラール樹脂であることを特徴とする、リキッドインキ組成物。
続きを表示(約 690 文字)
【請求項2】
前記バインダー樹脂の総量中の前記ポリビニルブチラール樹脂の割合が、50質量%より多い、請求項1に記載のリキッドインキ組成物。
【請求項3】
前記ポリビニルブチラール樹脂は、重量平均分子量が5,000~150,000である、請求項1に記載のリキッドインキ組成物。
【請求項4】
更に、ケトン系樹脂、ロジン系樹脂、ポリウレタン樹脂、アクリル樹脂、及びセルロース樹脂(但し、硝化綿樹脂を除く。)からなる群から選択される少なくとも一種を、前記バインダー樹脂の総量中、0.1~49質量%含有する、請求項1に記載のリキッドインキ組成物。
【請求項5】
更に、ワックスを含有する、請求項1に記載のリキッドインキ組成物。
【請求項6】
更に、芳香族系溶剤、ケトン系溶剤、エステル系溶剤、及びアルコール系溶剤からなる群から選択される少なくとも一種の溶剤を含有する、請求項1に記載のリキッドインキ組成物。
【請求項7】
硝化綿樹脂及び塩素系樹脂のいずれも含有しない、請求項1に記載のリキッドインキ組成物。
【請求項8】
金属箔用である、請求項1に記載のリキッドインキ組成物。
【請求項9】
請求項1に記載のリキッドインキ組成物を使用したことを特徴とする、印刷物。
【請求項10】
基材層と、脱離性を有するプライマー層と、請求項1に記載のリキッドインキ組成物からなる層をこの順に具える、請求項9に記載の印刷物。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、リキッドインキ組成物、印刷物、PTP用蓋材、及びPTP包材に関するものである。
続きを表示(約 2,400 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、医薬品等を包装するために、PTP包材(プレス・スルー・パッケージ)が用いられている(特許文献1参照)。該PTP包材は、医薬品等の内容物を収容する容器と、蓋材とから構成されている。容器は、内容物を収容するポケット状の凹部と、該凹部の端部に設けられたフランジ部とを具える。また、前記蓋材(即ち、PTP用蓋材)は、基材となる金属箔(例えば、硬質アルミ箔)と、該金属箔の一方の面上に順次形成された印刷層及びOPニス層と、前記金属箔のもう一方の面上に順次形成された印刷層及びヒートシール層と、を具える。そして、容器の凹部に医薬品等の内容物を収容した後、容器のフランジ部に蓋材のヒートシール層を接触させ、熱融着することで包装を行っている。
【0003】
前記PTP用蓋材の印刷層は、通常、バインダー樹脂と、顔料と、溶剤と、ワックス等の添加剤と、を含むリキッドインキ組成物から形成されており、該リキッドインキ組成物中のバインダー樹脂としては、硝化綿樹脂等が主に用いられている。
また、食品等に用いられる包材の場合、内容物の種類又は使用目的に応じて、プラスチックフィルム等の素材の表側から印刷する表刷り印刷、あるいは印刷絵柄の向き又は色の刷り順を逆にする裏刷り印刷などが選択され、様々な被印刷体あるいはラミネート加工が利用される。
従来、この様なラミネート加工に使用されるインキには、優れた分散性と高い皮膜物性とを両立しうるバインダー樹脂の組み合わせとして、ポリウレタン樹脂と塩化ビニル-酢酸ビニル共重合体(PVC)樹脂とが広く用いられてきた。
【0004】
しかし、持続可能な開発目標で代表されるように、人体又は環境への悪影響を及ぼしうる物質を低減する循環型社会の構築といった時代の潮流を受けて、食品包材を取り巻く法規制は世界的に厳しくなってきている。特に近年、パッケージに使用される成分及びその食品へのマイグレーションの規制等の厳格化が要求されている。また、脱プラスチックの動きも加速しており、パッケージのリサイクル性の需要が高まっている。そのため、グラビアインキ製品開発において、人体又は環境への安全性が担保された材料を用いてインキ及びパッケージ構成材料を設計する必要が生じている。
中でも、塩化ビニル-酢酸ビニル共重合体(PVC)は、以下の(a)及び(b)の理由からパッケージのリサイクルを阻害する物質として懸念されている。
(a)塩化ビニル等の塩素系樹脂は、リサイクルの熱分解工程において塩化水素が脱離し塩酸が発生することにより機器又は配管の腐食原因となりうる。
(b)廃棄物を焼却した際に生じるエネルギーを再利用するサーマルリサイクルにおおいて、塩素系樹脂を焼却するとダイオキシン等の環境ホルモンが排出されうる。
そのため、例えば塩素を含まないPVCフリー化といった、環境対応型インキの開発が今後求められる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2018-2922号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
一般に、医薬品等を包装するためのPTP包材用の蓋材の製造においては、蓋材を構成する金属箔の原反(例えば、硬質アルミ箔原反)に対して、前記リキッドインキ組成物を用いて印刷を行った後、通常200℃程度の高温での焼き付けが行われている。ここで、作業効率を向上させ、また、金属箔原反が熱から受けるダメージを低減するためには、150℃程度のより低温での焼き付けが望まれる。しかしながら、150℃程度の低温での焼き付けは、金属箔に対する印刷層の密着性の低下を引き起こす。
【0007】
そこで、本発明は、上記従来技術の問題を解決し、150℃程度の低温で焼き付けを行っても、金属箔に対する密着性が良好なリキッドインキ組成物を提供することを課題とする。
また、本発明は、硝化綿及び塩素系樹脂を使用しない環境対応型のリキッドインキ組成物を使用した、基材と印刷層の間の密着性が良好な、印刷物、PTP用蓋材、及びPTP包材を提供することを更なる課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明者らは、上記課題を解決するために鋭意検討した結果、バインダー樹脂を含有するリキッドインキ組成物において、バインダー樹脂の主成分(即ち、最も含有量が多い成分)をポリビニルブチラール樹脂とすることで、該リキッドインキ組成物を金属箔に印刷し、150℃程度の低温で焼き付けを行って印刷層を形成しても、金属箔に対する印刷層の密着性が良好であることを見出し、本発明を完成させるに至った。
即ち、上記課題を解決する本発明のリキッドインキ組成物、印刷物、PTP用蓋材、及びPTP包材の要旨構成は、以下の通りである。
【0009】
[1] バインダー樹脂を含有し、
前記バインダー樹脂は、最も含有量が多い成分がポリビニルブチラール樹脂であることを特徴とする、リキッドインキ組成物。
上記[1]に記載の本発明のリキッドインキ組成物は、150℃程度の低温で焼き付けを行っても、金属箔に対する密着性が良好である。
【0010】
[2] 前記バインダー樹脂の総量中の前記ポリビニルブチラール樹脂の割合が、50質量%より多い、[1]に記載のリキッドインキ組成物。
上記[2]に記載のリキッドインキ組成物は、150℃程度の低温で焼き付けを行った際の金属箔に対する密着性が更に向上している。
(【0011】以降は省略されています)
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