TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2024171504
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-12-12
出願番号2023088546
出願日2023-05-30
発明の名称多層フィルム、及びこれを用いる包装材
出願人DIC株式会社
代理人個人,個人,個人,個人
主分類B32B 27/18 20060101AFI20241205BHJP(積層体)
要約【課題】本発明の課題は、フィルム物性に優れながらリサイクル性も高く、抗ウイルス性能をも有する多層フィルム及び当該フィルムを用いた包装材を提供することにある。
【解決手段】本発明は、シール層を含む多層フィルムであって、前記多層フィルムを構成する樹脂の90質量%以上が、ポリエチレン系樹脂又はポリプロピレン系樹脂であり、前記シール層に光触媒微粒子を含み、前記多層フィルムの前記シール層側表面の水の接触角の低下が、3度以上である、多層フィルムを提供する。
【選択図】 なし
特許請求の範囲【請求項1】
シール層を含む多層フィルムであって、
前記多層フィルムを構成する樹脂の90質量%以上が、ポリエチレン系樹脂又はポリプロピレン系樹脂であり、
前記シール層に光触媒微粒子を含み、前記多層フィルムの前記シール層側表面の水の接触角の低下が、3度以上である、多層フィルム。
続きを表示(約 430 文字)【請求項2】
前記光触媒微粒子が、2価銅化合物が担持された酸化チタンを含有する、請求項1に記載の多層フィルム。
【請求項3】
前記多層フィルムの前記シール層側表面の水の接触角が、85度以下である、請求項1に記載の多層フィルム。
【請求項4】
前記多層フィルムを構成する樹脂の90質量%以上が、ポリエチレン系樹脂であり、前記シール層と、前記シール層に隣接する層の樹脂密度の差が0.010g/cm

以上である、請求項1に記載の多層フィルム。
【請求項5】
前記多層フィルムを構成する樹脂の90質量%以上が、ポリプロピレン系樹脂であり、前記シール層が、プロピレン-エチレンブロック共重合体を含む、請求項1に記載の多層フィルム。
【請求項6】
請求項1~5のいずれかに記載の多層フィルムを有する包装材。
【請求項7】
食品包装用である、請求項6に記載の包装材。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、高い抗ウイルス性能を有する多層フィルム及びそれを用いた包装材に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
近年、新型コロナウィルスをはじめとした各種ウイルスや菌等が蔓延し、社会全体における抗菌・抗ウイルス性を付加した製品需要が高まっている。これらの製品としては特に多数の人の手が触れる場所や、使用頻度が高い物品への要望が高いが、従来の設備や物品を全て抗菌・抗ウイルス作用を付与されたものに変更するのは手間やコストがかかるため、簡便な方法でこれらの特性を付与可能とする製品が求められている。
【0003】
従来用いられている抗菌・抗ウイルス剤としては、各種アルコール剤、第4級アンモニウム塩化合物、銀系化合物、銅系化合物等があるが、これらは皮膚への刺激性や、経時変化による抗菌・抗ウイルス性の低減等市場の要求特性を十分に満たすことが出来ていなかった。これに対し、酸化チタン等を用いる光触媒は人体への刺激が少なく、また長期にわたり抗菌・抗ウイルス性能が維持されるため、実用化への期待が高まっている。
【0004】
また、昨今のプラスチック資源循環への注目の高まりから、リサイクルを促進して環境負荷を低減するため、モノマテリアル(単一素材)化が進んでいる。そのため、抗菌・抗ウイルス性を付与した製品であっても、モノマテリアル化によりリサイクル性を向上させていくことが期待されている。
【0005】
光触媒を利用したフィルムとして、モスアイ構造を有する高分子膜に光触媒粒子を担持したフィルムが開示されている(特許文献1)。しかしながら、当該フィルムはベースフィルムに光硬化性化合物を塗布し、モスアイ構造用型により構造を付与しながら硬化させ、その後光触媒を塗布して乾燥させ担持させるという複雑なプロセスにより形成されており、安価に大量に生産することは難しかった。また、包装材として使用できるものでもなかった。さらに、リサイクル性について何らの考慮もなされていなかった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2022-98091号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
上記実情を鑑み、本発明の課題は、フィルム物性に優れながらリサイクル性も高く、抗ウイルス性能をも有する多層フィルム及び当該フィルムを用いた包装材を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明者は、かかる課題を解決すべく鋭意研究した結果、シール層を含む多層フィルムであって、前記多層フィルムを構成する樹脂の90質量%以上が、ポリエチレン系樹脂又はポリプロピレン系樹脂であり、前記シール層に光触媒微粒子を含み、前記多層フィルムの前記シール層側表面の水の接触角の低下が、3度以上である、多層フィルムが、上記課題を解決できることを見出し、本発明を完成した。
【0009】
すなわち、本発明は、シール層を含む多層フィルムであって、前記多層フィルムを構成する樹脂の90質量%以上が、ポリエチレン系樹脂又はポリプロピレン系樹脂であり、 前記シール層に光触媒微粒子を含み、前記多層フィルムの前記シール層側表面の水の接触角の低下が、3度以上である、多層フィルムを提供する。
【0010】
また、本発明は、上記の多層フィルムを有する包装材、及び食品包装用の包装材を提供する。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する
Flag Counter

関連特許

DIC株式会社
安全帽
8日前
DIC株式会社
安全帽
8日前
DIC株式会社
安全帽
8日前
DIC株式会社
安全帽
8日前
DIC株式会社
包装容器及び移動体
2日前
DIC株式会社
ガーネット型酸化物固体電解質
2日前
DIC株式会社
多層フィルム、それを用いた包装材
2日前
DIC株式会社
多層フィルム、及びこれを用いる包装材
2日前
DIC株式会社
液晶組成物、色素化合物、液晶層及び調光素子
8日前
DIC株式会社
ガーネット型酸化物固体電解質及びその製造方法
2日前
DIC株式会社
活性エネルギー線硬化性組成物、その硬化物及び光学粘着シート
9日前
東レ株式会社
積層体
2か月前
東レ株式会社
積層体
5か月前
東レ株式会社
積層体
5か月前
東レ株式会社
積層体
6か月前
東レ株式会社
積層体
6か月前
東レ株式会社
フィルム
2か月前
東レ株式会社
多層成形品
7か月前
個人
生地
8か月前
東レ株式会社
積層フィルム
8か月前
アイカ工業株式会社
化粧板
3か月前
東レ株式会社
積層フィルム
7か月前
アイカ工業株式会社
化粧板
2か月前
東洋紡株式会社
離型フィルム
7か月前
東ソー株式会社
多層フィルム
10か月前
東洋紡株式会社
離型フィルム
7か月前
三菱ケミカル株式会社
積層体
9か月前
三菱ケミカル株式会社
積層体
9か月前
三菱ケミカル株式会社
積層体
9か月前
三菱ケミカル株式会社
積層体
8か月前
セーレン株式会社
導電性編物
8か月前
東ソー株式会社
蓋材用フィルム
16日前
三菱製紙株式会社
離型フィルム
7か月前
日本バイリーン株式会社
表面材
5か月前
ダイニック株式会社
ターポリン
4か月前
株式会社カネカ
ポリイミド積層体
6か月前
続きを見る