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公開番号2025014233
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-30
出願番号2023116589
出願日2023-07-18
発明の名称天然色素含有トナー
出願人DIC株式会社
代理人個人,個人,個人,個人
主分類G03G 9/09 20060101AFI20250123BHJP(写真;映画;光波以外の波を使用する類似技術;電子写真;ホログラフイ)
要約【課題】本発明の目的は、水への溶出やそれに伴う色落ちの問題も起こりやすいことが知れられているフィコシアニンを色素として用いてなる天然色素含有トナーであって、その色調を長期的に保持可能な天然色素含有トナーを提供することにある。
【解決手段】着色剤(A)、結着樹脂(B)、磁性粉(C)および退色防止剤(D)を含有するカラートナーであって、前記着色剤(A)が、フィコシアニンを含有する非水溶性色素組成物であることを特徴とする、天然色素含有トナー。
【選択図】 なし
特許請求の範囲【請求項1】
着色剤(A)、結着樹脂(B)、磁性粉(C)および退色防止剤(D)を含有する天然色素含有トナーであって、
前記着色剤(A)が、フィコシアニンを含有する非水溶性色素組成物であることを特徴とする、天然色素含有トナー。
続きを表示(約 510 文字)【請求項2】
前記着色剤(A)が、金属の水酸化物または酸化物が、フィコシアニンで被覆された非水溶性色素組成物である請求項1に記載の天然色素含有トナー。
【請求項3】
前記金属の水酸化物または酸化物と、フィコシアニンの組成が質量比で、
金属の水酸化物または酸化物:フィコシアニン=99.9:0.1~10:90である請求項2に記載の天然色素含有トナー。
【請求項4】
前記結着樹脂(B)100質量部中、前記着色剤(A)の配合量が、0.5~25質量部である請求項1に記載の天然色素含有トナー。
【請求項5】
前記フィコシアニンが、スピルリナ属の藍藻類由来のフィコシアニンである、請求項1から3のいずれかに記載の非水溶性色素組成物。
【請求項6】
前記フィコシアニンが、リナブルーG1(商品名、DICライフテック社製)である、請求項1から3のいずれかに記載の非水溶性色素組成物。
【請求項7】
前記退色防止剤(D)が、耐熱性老化防止剤、金属酸化物及び/又は金属石鹸から選ばれる少なくとも1種である請求項1に記載の天然色素含有トナー。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、フィコシアニンを含有する天然色素含有トナーに関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
従来、インク、塗料、化粧料等種々の用途に色を付与するために、染料や顔料といった色材は広く使用されている。これらの中でも青色1号、黄色5号などの合成着色料は食品用途にも使用されてきた。
【0003】
近年、その発がん性等の問題から、合成着色料を忌避する傾向が強く、より安全性が高いと思われる天然色素に対しての期待が大きくなっているが、天然色素は様々な環境下でその鮮明な発色を維持することが困難な場合が多い。
【0004】
例えば、青色を呈する天然色素として藻類色素のフィコシアニンがある。フィコシアニンは蛋白質結合色素であり、藍藻類のスピルリナ等から抽出することができることが知られている。フィコシアニンは鮮明な青色を呈する色素であり、サステナブル色素として市場の期待も大きい。しかしながらフィコシアニンは、水溶性であり、化粧品や食用色素に用いた場合、水への溶出やそれに伴う色落ちの問題も起こりやすいことが明らかになっている。
【0005】
水溶性の染料を非水溶性とする方法としては、様々な方法が提供されている。例えば、珪酸アルカリ水溶液を噴霧乾燥し、噴霧して得た粒子中のアルカリを除去するに充分な量の酸を含む水溶液に浸漬してアルカリを除去して粒子をシリカ化することによって内部が中実または空洞の球状シリカ粒子を得ることができるが、この時珪酸アルカリ水溶液に染料を分散させて用いると、使用した染料と同じ色調に着色した染料内包シリカ系粒子が得られることを提供している(例えば、特許文献1参照) 。しかしながら、前記したフィコシアニンは、アルカリ性、酸性といったpHの変化に対してその色調を安定に保つことができないため、このような方法でシリカ粒子に内包させることはできない。
【0006】
また、コロイダルシリカ等の微粒子の表面に反応性官能基を付与し、この反応性官能基を介して蛍光色素を固定化し、さらに表面をシリカ被膜で覆うことによって、色素を固定してなるシリカ粒子を得る方法も提供されている(例えば、特許文献2参照) 。この方法では、固定化する色素の化学構造を一部変化させて新たな結合を形成させるものであることから、色調が維持されない懸念がある。また、この方法でもやはり、アルカリ性や酸性の化合物を併用することから、フィコシアニンの色調安定性の問題が懸念される。
【0007】
さらに、これらの着色粒子物質を製造するには、いずれの技術においても複雑な工程を必要とするため、その製造コストが嵩んでしまうという欠点も有している。
【0008】
なお、天然色素を原料に用いたインクはいくつか開示されているが、具体的な着色剤を特定していない(例えば、特許文献3参照)、あるいは天然色素の退色性を利用して一定の期間が経過した後に消色することを特徴としており(例えば、特許文献4参照)、長期的に色素の鮮明な発色を維持することが念頭に置かれていない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
特開2013-095797号公報
特開2008-247713号公報
特開平08-109346号公報
特開2013-082922号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
本発明の目的は、フィコシアニンを色素として用いてなる天然色素含有トナーであって、その色調を長期的に保持可能な天然色素含有トナーを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)

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