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公開番号
2025066587
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-04-23
出願番号
2023176291
出願日
2023-10-11
発明の名称
樹脂組成物、硬化性樹脂組成物、硬化物及び物品
出願人
DIC株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
C08F
299/02 20060101AFI20250416BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約
【課題】本開示は、低誘電特性、及び優れた耐熱性を有する硬化物を形成することができる樹脂組成物、硬化性樹脂組成物及びそれらを含有する硬化物、物品を提供する。
【解決手段】フルオレン化合物(ただし、9位に置換基を有しないこととする)、フェノール性水酸基含有化合物及び一般式(1)で表される化合物を反応原料(a)とするフェノール性水酸基及び芳香環含有樹脂の(メタ)アクリル酸エステルである(メタ)アクリレート変性フェノール樹脂(A)と、
重合性不飽和基を有する樹脂(B)と、を含有する、樹脂組成物。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
フルオレン化合物(ただし、9位に置換基を有しないこととする)、フェノール性水酸基含有化合物及び一般式(1)で表される化合物を反応原料(a)とするフェノール性水酸基及び芳香環含有樹脂の(メタ)アクリル酸エステルである(メタ)アクリレート変性フェノール樹脂(A)と、
重合性不飽和基を有する樹脂(B)と、を含有する、樹脂組成物。
TIFF
2025066587000047.tif
31
167
(上記一般式(1)中、
Arは、置換基を有していてもよい芳香環式基を表し、
R
11
、R
12
、R
22
及びR
21
は、各々独立して、水素原子又は炭素原子数1~4の脂肪族炭化水素基であり、
X
11
及びX
21
は、各々独立して、脱離基である。)
続きを表示(約 2,200 文字)
【請求項2】
前記一般式(1)で表される化合物のモル数(M1)に対する前記フルオレン化合物のモル数(Mf)の比(Mf/M1)が、0.01~0.99である、請求項1に記載の樹脂組成物。
【請求項3】
前記(メタ)アクリレート変性フェノール樹脂(A)は、以下の一般式(5)で表される、請求項1又は2に記載の樹脂組成物。
TIFF
2025066587000048.tif
31
167
「上記一般式(5)中、
Z
1
は、各々独立して、下記一般式(2A)
TIFF
2025066587000049.tif
43
169
(上記一般式(2A)中、R
21
及びR
22
は、各々独立して、脂肪族炭化水素基、アリール基、アリールアルキル基、アルコキシ基又はハロゲン原子であり、m1及びm2は、各々独立して、0~4の整数である。*は他の原子への結合手を表す。)で表される構造単位、あるいは下記一般式(4A)
TIFF
2025066587000050.tif
69
169
(上記一般式(4A)中、R
b
は、各々独立して、水素原子又はメチル基であり、R
51
は、各々独立して、脂肪族炭化水素基、アリール基、アリールアルキル基、アルコキシ基又はハロゲン原子であるか、あるいは、m3が2以上である場合、当該2以上のR
51
は、それらが結合する炭素原子と一緒になって環を形成していてもよく、m3は、各々独立して、0~4の整数である。*は他の原子への結合手を表す。)で表される構造単位であり、
Z’及びZ’’は、各々独立して、一般式(2A-LR)
TIFF
2025066587000051.tif
43
169
(上記一般式(2A-LR)中、R
21’
及びR
22’
は、各々独立して、脂肪族炭化水素基、アリール基、アリールアルキル基、アルコキシ基又はハロゲン原子であり、m1
’
及びm2
’
は、各々独立して、0~4の整数である。*は他の原子への結合手を表す。)で表される構造単位、あるいは下記一般式(4A-LR)
TIFF
2025066587000052.tif
70
163
(上記一般式(4A-LR)中、R
b’
は、各々独立して、水素原子又はメチル基であり、R
51’
は、各々独立して、脂肪族炭化水素基、アリール基、アリールアルキル基、アルコキシ基又はハロゲン原子であるか、あるいは、m3
’
が2である場合、当該2つのR
71’
は、それらが結合する炭素原子と一緒になって環を形成していてもよく、m3
’
は、各々独立して、0~4の整数である。*は他の原子への結合手を表す。)で表される構造単位であり、
Ar
1
及びAr
2
は、各々独立して、置換基を有していてもよい芳香環式基を表し、
R
11
、R
12
、R
21
、R
22
、R
31
、R
32
、R
41
及びR
42
は、各々独立して、水素原子又は炭素原子数1~4の脂肪族炭化水素基であり、
p
0
は、平均値であり、0超の数であり、
但し、前記(メタ)アクリレート変性フェノール樹脂(A)は、一般式(2A)及び/又は一般式(2A-LR)で表される構造単位と、一般式(4A)及び/又は一般式(4A-LR)で表される構造単位とを含む。)
【請求項4】
前記(メタ)アクリレート変性フェノール樹脂(A)は、下記一般式(2-1)で表される樹脂を含む、請求項3に記載の樹脂組成物。
TIFF
2025066587000053.tif
64
170
(上記一般式(5-1.4)中、Z
1
、Ar
1
、Ar
2
、R
11
、R
12
、R
21
、R
22
、R
31
、R
32
、R
41
及びR
42
、R
b’
、R
51’
、並びにm3
’
は、請求項3と同義であり、p1は1又は2の整数を表す。)
【請求項5】
請求項1又は2に記載の樹脂組成物と、光重合開始剤とを含有することを特徴とする硬化性樹脂組成物。
【請求項6】
請求項5に記載の硬化性樹脂組成物の硬化物。
【請求項7】
請求項6に記載の硬化物からなる塗膜を有することを特徴とする、物品。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、樹脂組成物、硬化性樹脂組成物、硬化物及び物品に関する。
続きを表示(約 3,500 文字)
【背景技術】
【0002】
近年、紫外線等の活性エネルギー線により硬化可能な活性エネルギー線硬化性樹脂組成物や、熱により硬化可能な熱硬化性樹脂組成物などの硬化性樹脂組成物は、インキ、塗料、コーティング剤、接着剤、光学部材等の分野において広く用いられている。
なかでも、上記コーティング剤は、用途に応じて、硬化性、耐熱性又は低誘電特性をはじめとする種々の特性が求められることから、上記特性に見合った適切な材料を用いて製造することが肝要である。
例えば、特許文献1には、所定の化学構造を有するインデン化合物1種以上と、ビニルベンジルハライドとを含む反応原料を、アルカリ存在下で反応させた硬化性ビニルベンジル化合物が記載されている。そして、当該特許文献1によれば、当該硬化性ビニルベンジル化合物は、低誘電率、低誘電正接、高耐熱性及び低吸水性に優れた硬化物となり得ることが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第3615742号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記特許文献1の硬化性ビニルベンジル化合物の分子中に存在する、他の樹脂との重合可能又は反応可能な基の数が非常に少ないため、コーティング剤としての汎用性が乏しい。そこで、本開示は、他の樹脂との重合可能であり、かつ耐熱性、及び誘電特性に優れた硬化物を形成可能な樹脂組成物、硬化性樹脂組成物並びにその硬化物及び物品を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明者らは、上記課題を解決すべく鋭意検討した結果、他の樹脂との重合可能な特定の(メタ)アクリレート変性フェノール樹脂(A)と、重合性不飽和基を有する樹脂(B)と、を含有する樹脂組成物により、高耐熱性、低誘電性及び低誘電正接を示す硬化物を形成可能な樹脂組成物、硬化性樹脂組成物、並びにその硬化物及び物品が得られることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は以下のとおりである。
【0006】
[1]フルオレン化合物(ただし、9位に置換基を有しないこととする)、フェノール性水酸基含有化合物及び一般式(1)で表される化合物を反応原料(a)とするフェノール性水酸基及び芳香環含有樹脂の(メタ)アクリル酸エステルである(メタ)アクリレート変性フェノール樹脂(A)と、重合性不飽和基を有する樹脂(B)と、を含有する、樹脂組成物。
TIFF
2025066587000001.tif
30
163
(上記一般式(1)中、
Arは、置換基を有していてもよい芳香環式基を表し、
R
11
、R
12
、R
22
及びR
21
は、各々独立して、水素原子又は炭素原子数1~4の脂肪族炭化水素基であり、
X
11
及びX
21
は、各々独立して、脱離基である。
【0007】
[2]前記一般式(1)で表される化合物のモル数(M1)に対する前記フルオレン化合物のモル数(Mf)の比(Mf/M1)が、0.01~0.99である、[1]に記載の樹脂組成物。
【0008】
[3]前記(メタ)アクリレート変性フェノール樹脂(A)は、以下の一般式(5)で表される、[1]又は[2]に記載の樹脂組成物。
TIFF
2025066587000002.tif
32
163
「上記一般式(5)中、
Z
1
は、各々独立して、下記一般式(2A)
TIFF
2025066587000003.tif
43
163
(上記一般式(2A)中、R
2a
及びR
2b
は、各々独立して、脂肪族炭化水素基、アリール基、アリールアルキル基、アルコキシ基又はハロゲン原子であり、m1及びm2は、各々独立して、0~4の整数である。*は他の原子への結合手を表す。)で表される構造単位、あるいは下記一般式(4A)
TIFF
2025066587000004.tif
69
163
(上記一般式(4A)中、R
b
は、各々独立して、水素原子又はメチル基であり、R
51
は、各々独立して、脂肪族炭化水素基、アリール基、アリールアルキル基、アルコキシ基又はハロゲン原子であるか、あるいは、m3が2以上である場合、当該2以上のR
51
は、それらが結合する炭素原子と一緒になって環を形成していてもよく、m3は、各々独立して、0~4の整数である。*は他の原子への結合手を表す。)で表される構造単位であり、
Z’及びZ’’は、各々独立して、一般式(2A-LR)
TIFF
2025066587000005.tif
42
169
(上記一般式(2A-LR)中、R
2a’
及びR
2b’
は、各々独立して、脂肪族炭化水素基、アリール基、アリールアルキル基、アルコキシ基又はハロゲン原子であり、m1
’
及びm2
’
は、各々独立して、0~4の整数である。*は他の原子への結合手を表す。)で表される構造単位、あるいは下記一般式(4A-LR)
TIFF
2025066587000006.tif
66
169
(上記一般式(4A-LR)中、R
b’
は、各々独立して、水素原子又はメチル基であり、R
51’
は、各々独立して、脂肪族炭化水素基、アリール基、アリールアルキル基、アルコキシ基又はハロゲン原子であるか、あるいは、m3
’
が2以上である場合、当該2以上のR
51’
は、それらが結合する炭素原子と一緒になって環を形成していてもよく、m3
’
は、各々独立して、0~4の整数である。*は他の原子への結合手を表す。)で表される構造単位であり、
Ar
1
及びAr
2
は、各々独立して、置換基を有していてもよい芳香環式基を表し、
R
11
、R
12
、R
21
、R
22
、R
31
、R
32
、R
41
及びR
42
は、各々独立して、水素原子又は炭素原子数1~4の脂肪族炭化水素基であり、
p
0
は、平均値であり、0超の数であり、
但し、前記(メタ)アクリレート変性フェノール樹脂(A)は、一般式(2A)及び/又は一般式(2A-LR)で表される構造単位と、一般式(4A)及び/又は一般式(4A-LR)で表される構造単位とを含む。)
【0009】
[4]前記(メタ)アクリレート変性フェノール樹脂(A)は、下記一般式(5-1.4)で表される樹脂を含む、[1]~[3]のいずれかに記載の樹脂組成物。
TIFF
2025066587000007.tif
62
170
(上記一般式(5-1.4)中、Z
1
、Ar
1
、Ar
2
、R
11
、R
12
、R
21
、R
22
、R
31
、R
32
、R
41
及びR
42
、R
b’
、R
51’
、並びにm3
’
は、請求項3と同義であり、p1は1又は2の整数を表す。
【0010】
[5][1]又は[2]に記載の樹脂組成物と、光重合開始剤とを含有することを特徴とする硬化性樹脂組成物。
(【0011】以降は省略されています)
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