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公開番号
2024161127
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-11-15
出願番号
2024145411,2023573420
出願日
2024-08-27,2023-08-24
発明の名称
インクジェットインク用顔料分散体、インクジェットインク及び印刷物
出願人
DIC株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
C09D
11/322 20140101AFI20241108BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約
【課題】本発明は、プラスチック基材等の各種基材上に印刷した際の耐擦過性及び耐アルコール性が良好で、製造時等に臭気が発生しないインクジェットインクの提供を目的とする。
【解決手段】本発明は、分散剤(A)、顔料(B)、バインダー(C)及び水(D)を含有し、前記分散剤(A)は、少なくとも、酸基含有モノマーに由来する構成単位(a1)を有する非架橋の樹脂(A1)を含有し、前記樹脂(A1)において、構成単位(a1)中の前記酸基が、酸基を理論当量で中和した場合の中和率を100%として、80%以上、200%以下の中和率で、アルカノールアミンを用いて中和されており、前記アルカノールアミンは、構造中に水酸基を1~3つ有することを特徴とする、インクジェット用顔料分散体に関する。
【選択図】 なし
特許請求の範囲
【請求項1】
分散剤(A)、顔料(B)、バインダー(C)及び水(D)を含有し、
前記分散剤(A)は、少なくとも、酸基含有モノマーに由来する構成単位(a1)を有する非架橋の樹脂(A1)を含有し、
前記樹脂(A1)において、構成単位(a1)中の前記酸基が、酸基を理論当量で中和した場合の中和率を100%として、80%以上、200%以下の中和率で、アルカノールアミンを用いて中和されており、
前記アルカノールアミンは、構造中に水酸基を1~3つ有することを特徴とする、インクジェット用顔料分散体。
続きを表示(約 300 文字)
【請求項2】
前記樹脂(A1)の酸価が、80~225mgKOH/gである、請求項1に記載のインクジェット用顔料分散体。
【請求項3】
前記バインダー(C)が、アクリルバインダー又はポリエステルバインダーである、請求項1に記載のインクジェット用顔料分散体。
【請求項4】
プラスチック基材への印刷用である、請求項1に記載のインクジェット用顔料分散体。
【請求項5】
請求項1~4のいずれか一項に記載のインクジェット用顔料分散体を用いたインクジェットインク。
【請求項6】
請求項5に記載のインクジェットインクで印刷した印刷物。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、水性インクジェットインク用途に用いられる顔料分散体、当該顔料分散体を用いて調製される水性インクジェットインク、及び当該インクジェットインクを用いてインクジェット印刷が施された印刷物に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)
【背景技術】
【0002】
VOCによる大気汚染の悪化、地球温暖化等の全地球規模の拡大を背景としたサステナビリティの観点に加え、労働安全衛生や引火爆発性の懸念から脱石油資源へ転換する動きがあり、有機溶剤の使用に対する規制が増々厳しくなりつつある。そのため印刷インク業界では、溶剤型印刷インク中の有機溶剤を水に置き換えた水性インクの開発が行われており、インクジェットインクにおいても水性インクの開発、改良が求められている。
【0003】
一方、人口増加や所得水準の上昇、物流システムの変化により、世界的にプラスチックフィルムのパッケージ消費量が増加傾向にあり、これに伴いパッケージ用インクの生産量は年々増加している。
従来、フィルム基材への印刷では溶剤型フレキソインクや溶剤型グラビアインクが主流だった。しかしながら、これらの印刷方法では製版が必要なことからコストが増大し、且つ、印刷までに時間を要するという課題があった。そのため、フィルムパッケージ印刷においても、製版が不要でオンデマンド印刷が可能なインクジェット印刷への要望が大きくなっている。また、パッケージ用途以外のフィルム基材へのオンデマンド印刷、例えば、屋内外で利用されるサインディスプレイ用途でのフィルム印刷等への要望も高まっている。
【0004】
しかしながら、水性のインクジェットインクは、溶剤型インクジェットインクと比較すると耐擦過性が未だ十分ではないという課題があった。フィルム基材への印刷では、フィルム基材の裏面に印刷を行う裏刷りが主流であるが、印刷や加工のスピードはフィルム基材の表面に印刷を行う表刷りの方が速く、生産性及びコストを重視する場合には表刷りの方が有利である。しかしながら、表刷りでは印刷面が基材を介さずに外的環境と接触するため、印刷面及びインク自体の高い耐擦過性が求められる。耐擦過性を兼ね備えたインクジェットインクであれば、フィルムの裏刷りのみならず表刷りにも使用することが可能となり汎用性が高まるため、耐擦過性に優れたインクジェットインクが望まれている。
【0005】
一方で、水性インクジェットインクにおいて耐擦過性を向上させる試みも行われているが、その結果として凝集物が発生することにより、ろ過性やインク吐出性の低下が懸念される。インクジェット印刷特有の課題であるインク吐出信頼性とは、インクジェット印字時のインク吐出していない時間(オープンタイム)において、インクジェットヘッド吐出部分でインクが乾く事でノズル詰まり不良が発生することに起因する。インクジェット用インクには、このノズル詰まりの発生を低減可能とする優れたインク再溶解性が望まれている。
【0006】
また昨今では、手指や物品を介した菌やウイルスの接触感染の予防を目的としてアルコール系消毒剤による消毒が行われることがある。消費者がアルコール系消毒剤が付着した手指でパッケージに触れるケースや、消費者がパッケージ表面自体をアルコール系消毒剤で消毒するケースが想定されるため、パッケージの表刷りに用いられるインクジェットインクには、高い耐アルコール性も求められている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特開2019-196423公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
特許文献1には、耐水性及び耐アルコール性に優れ、フィルム印刷が可能なインクジェットインクが開示されており、そのインクは分散剤の酸価がアンモニア中和されていることと、樹脂エマルジョンが特定のTg及び酸価を有することを特徴としている。特許文献1では溶剤耐性が溶剤で湿らせた綿棒による擦過により評価されており、特許文献1の構成によってある程度の擦過性が得られることがわかる。しかしながら特許文献1ではさらなる向上が望まれる耐擦過性に関し、乾燥時の耐擦過性が評価されていない。
加えて、特許文献1記載の発明では中和にアンモニアを用いていることから、製造時に発生する臭気や組成物自体に残存する臭気による問題もあった。さらに、アンモニアは揮発性が高いことから、中和に用いたアンモニアが揮発することでノズル詰まりが発生しうるという問題もある。さらに、耐アルコール性についてもさらなる特性の向上が望まれる。
【0009】
本発明が解決しようとする課題は、プラスチック基材等の各種基材上に印刷した際の耐擦過性及び耐アルコール性が良好で、製造時等に臭気が発生しないインクジェットインク、並びに、当該インクジェットインクに用い得るインクジェット用顔料分散体、及び当該インクジェットインクによってインクジェット印刷が施された印刷物を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明者等は、上記の課題を解決すべく鋭意研究した結果、分散剤樹脂中の酸基の一部又は全部をアルカノールアミンで中和し、さらに分散剤として非架橋の樹脂を用いた顔料分散体によって課題を解決できることを見出し、本発明を完成させた。
(【0011】以降は省略されています)
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