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公開番号
2024161041
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-11-15
出願番号
2024140759,2023571188
出願日
2024-08-22,2023-05-23
発明の名称
コポリエステル樹脂及びその製造方法
出願人
DIC株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
C08G
63/02 20060101AFI20241108BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約
【課題】熱成形性及び生分解性に優れた、コポリエステル樹脂及びその製造方法の提供。
【解決手段】
生分解性を発現する構成単位である生分解性ブロック(X)と、非生分解性を有する構成単位である非生分解性ブロック(Y)と、を組み合わせてなるコポリエステル樹脂である。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
生分解性を発現する構成単位である生分解性ブロック(X)と、非生分解性を有する構成単位である非生分解性ブロック(Y)と、を組み合わせてなるコポリエステル樹脂であって、
前記生分解性ブロック(X)は、ヒドロキシアルカン酸、又は二塩基酸(I-a)と、グリコール(I-b)とが結合した構造体に由来し、生分解性を有する構成単位を含有するポリマー(x)由来の生分解性ブロック(X)であり、
前記非生分解性ブロック(Y)は、非生分解性を有する構成単位を含有するポリマー(y)に由来し、
前記ポリマー(y)における前記非生分解性を有する構成単位が、ブチレンサクシネートに由来する、コポリエステル樹脂。
続きを表示(約 2,700 文字)
【請求項2】
前記生分解性ブロック(X)と、前記非生分解性ブロック(Y)とのモル比(X/Y)が、1/99~95/5である、請求項1に記載のコポリエステル樹脂。
【請求項3】
前記生分解性ブロック(X)と、前記非生分解性ブロック(Y)とのモル比(X/Y)が、20/80~95/5である、請求項2に記載のコポリエステル樹脂。
【請求項4】
前記生分解性ブロック(X)の平均連鎖長は、1.2よりも大きい、請求項1に記載のコポリエステル樹脂。
【請求項5】
前記ポリマー(y)における非生分解性を有する構成単位が、
1,4ブタンジオールとコハク酸とが結合した構造体に由来する構成単位である、請求項1に記載のコポリエステル樹脂。
【請求項6】
前記二塩基酸(I-a)は、式(1)で表され、前記グリコール(I-b)は、式(2)で表される、請求項1に記載のコポリエステル樹脂。
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2024161041000051.jpg
38
76
式(1)
(式(1)中、nは、4~8の整数を表す。)
JPEG
2024161041000052.jpg
43
75
式(2)
(式(2)中、Aは、炭素原子又は酸素原子を表し、R
1
は水素原子、炭素数1~4のアルキル基又はヒドロキシル基を表し、R
2
は水素原子又はヒドロキシル基を表す。l及びmは、それぞれ独立して0~4の整数で、かつl+mが1以上を表す。
ただし、Aが酸素原子である場合R
1
及びAと結合しているHは存在しない。また、R
1
及びR
2
のいずれかはヒドロキシル基であり、R
1
及びR
2
が共にヒドロキシル基ではない。)
【請求項7】
前記ポリマー(x)における前記生分解性を有する構成単位が、下記式(3A)又は下記式(3B)で表される、請求項1に記載のコポリエステル樹脂。
JPEG
2024161041000053.jpg
49
93
式(3A)
JPEG
2024161041000054.jpg
49
93
式(3B)
(式(3A)、及び式(3B)中、R
3
は水素原子又はメチル基を表し、l及びmは、それぞれ独立して0~4の整数で、かつl+mが1以上であり、nは、4~8の整数を表す。)
【請求項8】
前記二塩基酸(I-a)が、アジピン酸、アゼライン酸、及びセバシン酸からなる群から選ばれる少なくとも1種である、請求項1に記載のコポリエステル樹脂。
【請求項9】
前記グリコール(I-b)が、エチレングリコール、ジエチレングリコール、1,2-プロピレングリコール、1,3-プロピレングリコール、2-メチル-1,3-プロパンジオール、1,3-ブタンジオール、1,4-ブタンジオール、1,5-ペンタンジオール、3-メチル-1,5-ペンタンジオール、1,6-ヘキサンジオール、及び1,9-ノナンジオールからなる群から選ばれる少なくとも1種である、請求項1に記載のコポリエステル樹脂。
【請求項10】
前記ポリマー(x)における生分解性を示す前記構成単位が、
エチレングリコールとアジピン酸とが結合した構造体に由来する構成単位、ジエチレングリコールとアジピン酸とが結合した構造体に由来する構成単位、1,2-プロピレングリコールとアジピン酸とが結合した構造体に由来する構成単位、1,3-プロピレングリコールとアジピン酸とが結合した構造体に由来する構成単位、2-メチル-1,3-プロパンジオールとアジピン酸とが結合した構造体に由来する構成単位、1,3-ブタンジオールとアジピン酸とが結合した構造体に由来する構成単位、1,4-ブタンジオールとアジピン酸とが結合した構造体に由来する構成単位、1,5-ペンタンジオールとアジピン酸とが結合した構造体に由来する構成単位、3-メチル-1,5-ペンタンジオールとアジピン酸とが結合した構造体に由来する構成単位、1,6-ヘキサンジオールとアジピン酸とが結合した構造体に由来する構成単位、1,9-ノナンジオールとアジピン酸とが結合した構造体に由来する構成単位、
エチレングリコールとセバシン酸とが結合した構造体に由来する構成単位、ジエチレングリコールとセバシン酸とが結合した構造体に由来する構成単位、1,2-プロピレングリコールとセバシン酸とが結合した構造体に由来する構成単位、1,3-プロピレングリコールとセバシン酸とが結合した構造体に由来する構成単位、2-メチル-1,3-プロパンジオールとセバシン酸とが結合した構造体に由来する構成単位、1,3-ブタンジオールとセバシン酸とが結合した構造体に由来する構成単位、1,4-ブタンジオールとセバシン酸とが結合した構造体に由来する構成単位、1,5-ペンタンジオールとセバシン酸とが結合した構造体に由来する構成単位、3-メチル-1,5-ペンタンジオールとセバシン酸とが結合した構造体に由来する構成単位、1,6-ヘキサンジオールとセバシン酸とが結合した構造体に由来する構成単位、1,9-ノナンジオールとセバシン酸とが結合した構造体に由来する構成単位、
エチレングリコールと1,6-ヘキサンジオールとアジピン酸とが結合した構造体に由来する構成単位、エチレングリコールと1,6-ヘキサンジオールと2-メチル-1,3-プロパンジオールとアジピン酸とが結合した構造体に由来する構成単位、
エチレングリコールとジエチレングリコールとアジピン酸とが結合した構造体に由来する構成単位、エチレングリコールとジエチレングリコールと2-メチル-1,3-プロパンジオールとアジピン酸とが結合した構造体に由来する構成単位、
エチレングリコールとセバシン酸とが結合した構造体に由来する構成単位、及びエチレングリコールと2-メチル-1,3-プロパンジオールとアジピン酸とセバシン酸とが結合した構造体に由来する構成単位、
の群から選ばれる少なくとも1種である、請求項1に記載のコポリエステル樹脂。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、コポリエステル樹脂及びその製造方法に関する。
続きを表示(約 1,200 文字)
【背景技術】
【0002】
合成樹脂の多くは自然環境中では簡単には分解しない。そのため、合成樹脂による自然環境の悪化が問題となっている。例えば、廃棄された合成樹脂はマイクロプラスチックとなって海洋環境を汚染する。
【0003】
合成樹脂の大量廃棄による地球環境悪化の社会課題に対し、あらゆる環境下(海水、淡水、土壌、コンポスト等)で生分解性を有する樹脂を材料とした、サステナブルな製品群(包装材料、フィルム等)の需要が高まっている。
【0004】
あらゆる環境下で生分解性を示す樹脂として、例えば、ポリヒドロキシアルカノエート(PHA)が挙げられる。PHAは、自然環境に優しい樹脂として注目され、幅広く利用されると共に今後の応用領域の拡大が求められている。
【0005】
しかしながら、PHAは溶融温度と熱分解温度が近く、加工時に熱分解が進行するため、汎用樹脂に対する低い熱成形性が課題となっている。また、PHAをモノマーから化学重合によってポリマーを合成する場合、重合温度の上限値が低いため、高分子量体の合成が困難である。そのため、汎用樹脂と同様の比較的高い温度での重合が可能であり、また、熱成形加工可能な生分解性樹脂が求められている。
【0006】
上記課題を解決するために、生分解性を発現する環境が限定的なポリエステルに特定の化学構造を導入することで、他の環境においても生分解性を発現させる技術が報告されている。例えば、非特許文献1及び2には、海水性分解性と熱物性を有するコポリエステル樹脂が報告されている。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0007】
Polymer Degradation and Stability, 181, (2020), 109353
Polymer Degradation and Stability, 184, (2021), 109467
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、非特許文献1及び2に開示されたコポリエステル樹脂は、トリブロック型共重合体であるため、コポリエステル樹脂の海水生分解性は、非海水分解性部位であるポリ乳酸部位の分子量に依存する。このため、コポリエステル樹脂を設計する上で分子量の制約があった。また、熱成形性及び生分解性のより一層の向上が求められている。
【0009】
そこで、本発明は、熱成形性及び生分解性に優れた、コポリエステル樹脂及びその製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明者らは、上記の課題を解決するため、鋭意検討を行った結果、上記の課題を解決出来ることを見出し、以下の要旨を有する本発明を完成させた。
(【0011】以降は省略されています)
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