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公開番号2024161434
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-11-19
出願番号2024132094,2023538765
出願日2024-08-08,2022-10-27
発明の名称自動分析装置および自動分析方法
出願人DIC株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類G01N 35/00 20060101AFI20241112BHJP(測定;試験)
要約【課題】恒温水の脱気に長期間使用しても耐薬品性に優れ、異物混入を抑制できる中空糸脱気モジュール、それを備える前記自動分析装置、及び、当該自動分析装置を用いる(生)化学分析方法、前記恒温水の脱気方法を提供する。
【解決手段】検体の化学分析ないし生化学分析を行う自動分析装置、及び、当該自動分析装置を用いる(生)化学分析方法、前記恒温水の脱気方法であって、検体を含む試験管を一定の温度範囲にするための恒温槽と、恒温槽中の恒温水に含まれる溶存気体を脱気するための中空糸膜を有する中空糸脱気モジュールを備えた脱気部を有し、前記中空糸膜の素材がポリオレフィン樹脂またはフッ素樹脂であることを特徴とする。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
検体の化学分析ないし生化学分析を行う自動分析装置であって、
検体を含む試験管を一定の温度範囲にするための恒温槽と、恒温槽中の恒温水に含まれる溶存気体を脱気するための中空糸脱気モジュールを備えた脱気部を有し、
前記中空糸脱気モジュールが中空糸膜を有すること、
前記中空糸膜の素材がポリオレフィン樹脂又はフッ素樹脂であることを特徴とする、自動分析装置。
続きを表示(約 660 文字)【請求項2】
前記中空糸膜は、複数本の中空糸膜が縦糸で束ねられており、前記縦糸が前記縦糸の素材がポリオレフィン樹脂又は芳香族ポリエステル樹脂である、
請求項1記載の自動分析装置。
【請求項3】
当該中空糸脱気モジュールは、さらに、少なくともハウジング、及び、中空糸膜束の端部を封止する封止部を有すること、
前記ハウジングの素材がポリオレフィン樹脂又は芳香族ポリエステル樹脂であり、
前記封止部の少なくとも接液部が、エポキシ樹脂を含む硬化性樹脂組成物の硬化物で封止されている、
請求項1または2記載の自動分析装置。
【請求項4】
検体の化学分析ないし生化学分析を行う自動分析装置に備えられ、
検体を含む試験管を一定の温度範囲にするための恒温槽中の恒温水に含まれる溶存気体を脱気するために専ら用いられる中空糸脱気モジュールであって、
前記中空糸脱気モジュールが中空糸膜を有すること、
前記中空糸膜の素材がポリオレフィン樹脂又はフッ素樹脂であることを特徴とする、脱気モジュール。
【請求項5】
検体の化学分析ないし生化学分析を行う自動分析装置において、
検体を含む試験管を一定の温度範囲にするための恒温槽中の恒温水に含まれる溶存気体を脱気する方法であって、
前記中空糸脱気モジュールが中空糸膜を有すること、
前記中空糸膜の素材がポリオレフィン樹脂又はフッ素樹脂であることを特徴とする、脱気方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、検体の化学分析ないし生化学分析(以下、「化学分析ないし生化学分析」を「(生)化学分析」と称する)を行う自動分析装置に関する。さらに詳しくは、中空糸膜を備えており、中空糸膜の外側または内側を負圧にすることで、液体が中空糸膜の内側または外側を通過する際に、液体中のガスのみ中空糸の壁面から分離する仕組みを有する脱気モジュール(以下、「中空糸脱気モジュール」と称する)を備えた、検体の化学分析ないし生化学分析装置、及び、その方法に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
自動化学分析装置においては、反応槽の恒温水として脱気水が用いられている。これは恒温水中の溶存酸素などに起因する気泡発生が分析データの精度に悪影響を及ぼすためである。
【0003】
従来の自動化学分析装置は、検体の(生)化学分析を行う装置本体と、この装置本体の外部に配置された脱気装置、純水装置とを有し、純水装置で製造された純水を脱気装置に送出し、ここで脱気した後に装置本体に送出するようにしていた。脱気装置としては、純水を80℃以上に加熱するものが適用されている。しかしながら、装置本体で使用される純水(脱気水)の温度は約37℃である場合もあることから、80℃以上となっている加熱脱気水をそのまま装置本体に送出することができない。このことから、冷却手段を備え、冷却された脱気水を貯蓄する脱気水貯蓄槽とを脱気装置内に設け、この脱気水貯蓄槽内の脱気水を必要に応じて装置本体に送出するようにしていた。しかしながら、このような装置は必然的に大型となってしまうこと、また、この純水装置によって生成された脱気水は脱気水貯蓄槽内に放置されることになるため、脱気度の低下を生じ易いという問題点を有していた。
【0004】
そこで、システム全体の小型化、脱気水貯蔵槽内の脱気水の脱気度の低下を防止する目的で、外部より取り込まれた純水を、プレヒートタンクを中心に構成された脱気部で使用温度より若干高めに加熱保温することで該純水中の溶存気体の脱気を可能とした装置が提案されている(特許文献1)。しかしながら、この方法では、システムの高速化に充分対応するには、多量の脱気水を貯蔵するための貯蔵槽が必要とならざるを得ず、システム全体の小型化に対応できなかった。
【0005】
このシステムの高速化に対応するため、シリコーン樹脂の中空糸膜でできており、中空糸膜の外側を負圧にすることで、液体が中空糸膜の内側を通過する際に、液体中のガスのみ中空糸の壁面から分離する仕組みを有する脱気モジュールを適用することが提案されている(特許文献2)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開昭63-165761 号公報
WO2020/261659号パンフレット
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、シリコーン樹脂の中空糸膜でできた脱気モジュールは洗浄で使用する薬品、特に酸やアルカリで劣化しやすく、さらに、劣化した素材と考えられる異物が長期間の使用で混入する恐れがあった。このため、当該自動分析装置を長期間使用すると、恒温水中の異物が容器表面に堆積してゆき、分析データの精度に悪影響を及ぼす傾向があった。
【0008】
そこで、本発明が解決しようとする課題は、前記恒温水の脱気に長期間使用しても耐薬品性に優れ、異物混入を抑制できる中空糸脱気モジュール、それを備える前記自動分析装置、及び、当該自動分析装置を用いる(生)化学分析方法を提供することにある。また、本発明が解決しようとする課題は、検体の(生)化学分析の高速化に対応でき、かつ、長期間使用しても耐薬品性に優れ、異物混入を抑制することができる、前記恒温水の脱気方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明者らは、中空糸脱気モジュールの接液部に、特定の素材を用いることで上記課題を解決できることを見出した。
【0010】
すなわち、本発明は、
検体の化学分析ないし生化学分析を行う自動分析装置であって、
検体を含む試験管を一定の温度範囲にするための恒温槽と、恒温槽中の恒温水に含まれる溶存気体を脱気するための中空糸脱気モジュールを備えた脱気部を有し、
前記中空糸脱気モジュールが中空糸膜を有すること、
前記中空糸膜の素材がポリオレフィン樹脂又はフッ素樹脂であることを特徴とする、自動分析装置に関する。
(【0011】以降は省略されています)

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