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公開番号
2024146325
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-10-15
出願番号
2023059149
出願日
2023-03-31
発明の名称
医療画像処理装置、OCT装置、および医療画像処理プログラム
出願人
株式会社ニデック
代理人
個人
,
個人
主分類
A61B
3/10 20060101AFI20241004BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約
【課題】複数の三次元画像の間の差異をユーザに適切に把握させることが可能な医療画像処理装置、OCT装置、および医療画像処理プログラムを提供する。
【解決手段】制御部は、同一の被検者の生体組織について異なる時期に撮影され、且つ、撮影位置の少なくとも一部が互いに重複する第1画像データおよび第2画像データを取得する(S1)。制御部は、第1画像データおよび第2画像データの各々に含まれる複数のZ方向画像のうち、XY方向における生体組織の撮影位置が互いに一致する第1画像データ内のZ方向画像と第2画像データ内のZ方向画像の相関を、XY方向の各々の位置について取得する(S7)。制御部は、XY方向の各々の位置について取得された複数の相関を処理して出力する(S9,S10)。
【選択図】図6
特許請求の範囲
【請求項1】
生体組織の画像データを処理する医療画像処理装置であって、
前記画像データは、
生体組織の深さ方向であるZ方向に延びる複数のZ方向画像が、Z方向に交差する二次元のXY方向に並べられた三次元画像の画像データであり、
前記医療画像処理装置の制御部は、
同一の被検者の生体組織について異なる時期に撮影され、且つ、撮影位置の少なくとも一部が互いに重複する第1画像データおよび第2画像データを取得する画像データ取得ステップと、
前記第1画像データおよび前記第2画像データの各々に含まれる複数のZ方向画像のうち、XY方向における前記生体組織の撮影位置が互いに一致する前記第1画像データのZ方向画像と前記第2画像データのZ方向画像の相関を、XY方向の各々の位置について取得する相関取得ステップと、
XY方向の各々の位置について取得された複数の相関を処理して出力する相関出力ステップと、
を実行することを特徴とする医療画像処理装置。
続きを表示(約 1,800 文字)
【請求項2】
請求項1に記載の医療画像処理装置であって、
前記相関出力ステップでは、前記制御部は、XY方向の各々の位置について取得された相関の強さの、XY方向における二次元分布を示す類似度マップの生成処理を実行し、生成した前記類似度マップを出力することを特徴とする医療画像処理装置。
【請求項3】
請求項2に記載の医療画像処理装置であって、
前記制御部は、
表示部に表示出力された前記類似度マップ上で、ユーザによる二次元画像の抽出位置の指定指示を受け付ける抽出位置受付ステップと、
前記抽出位置受付ステップにおいて抽出位置の指定指示が受け付けられた場合に、指定された前記抽出位置を通過し、且つZ方向に広がる二次元画像を、前記第1画像データおよび前記第2画像データの少なくとも一方から抽出して表示部に表示させる抽出表示ステップと、
をさらに実行することを特徴とする医療画像処理装置。
【請求項4】
請求項3に記載の医療画像処理装置であって、
前記抽出表示ステップでは、前記制御部は、前記抽出位置受付ステップにおいて指定された前記抽出位置を通過し、且つZ方向に広がる二次元画像を、前記第1画像データおよび前記第2画像データの各々から抽出して、前記表示部に表示させることを特徴とする医療画像処理装置。
【請求項5】
請求項2に記載の医療画像処理装置であって、
前記制御部は、
前記類似度マップ上で相関が最も弱い位置を含む位置に、二次元画像の抽出位置を自動設定する抽出位置自動設定ステップと、
前記抽出位置自動設定ステップにおいて自動設定された前記抽出位置を通過し、且つZ方向に広がる二次元画像を、前記第1画像データおよび前記第2画像データの少なくとも一方から抽出して表示部に表示させる抽出表示ステップと、
をさらに実行することを特徴とする医療画像処理装置。
【請求項6】
請求項5に記載の医療画像処理装置であって、
前記抽出表示ステップでは、前記制御部は、前記抽出位置自動設定ステップにおいて自動設定された前記抽出位置を通過し、且つZ方向に広がる二次元画像を、前記第1画像データおよび前記第2画像データの各々から抽出して、前記表示部に表示させることを特徴とする医療画像処理装置。
【請求項7】
請求項1から6のいずれかに記載の医療画像処理装置であって、
前記相関出力ステップでは、前記制御部は、XY方向の各々の位置について取得された複数の相関の値を統合する処理を実行し、統合した前記相関の統合値出力することを特徴とする医療画像処理装置。
【請求項8】
請求項1から7のいずれかに記載の医療画像処理装置であって、
前記第1画像データに基づいて、撮影対象をZ方向から見た場合の二次元の第1正面画像を生成する第1正面画像生成ステップと、
前記第2画像データに基づいて、撮影対象をZ方向から見た場合の二次元の第2正面画像を生成する第2正面画像生成ステップと、
をさらに実行し、
前記相関取得ステップでは、前記制御部は、XY方向における前記生体組織の撮影位置が互いに一致する前記第1画像データのZ方向画像と前記第2画像データのZ方向画像を、前記第1正面画像と前記第2正面画像に基づいて特定することで、前記相関を取得することを特徴とする医療画像処理装置。
【請求項9】
請求項1から8のいずれかに記載の医療画像処理装置であって、
前記第1画像データに含まれる複数の前記Z方向画像の間の、Z方向における位置合わせを行う第1画像内位置合わせステップと、
前記第2画像データに含まれる複数の前記Z方向画像の間の、Z方向における位置合わせを行う第2画像内位置合わせステップと、
をさらに実行することを特徴とする医療画像処理装置。
【請求項10】
請求項1から9のいずれかに記載の医療画像処理装置であって、
前記相関取得ステップでは、前記制御部は、撮影された前記第1画像データおよび前記第2画像データの全体同士で、XY方向の各々の位置の相関を取得することを特徴とする医療画像処理装置。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、生体組織の三次元画像の画像データを処理する医療画像処理装置、OCT装置、および、医療画像処理装置において実行される医療画像処理プログラムに関する。
続きを表示(約 2,900 文字)
【背景技術】
【0002】
生体組織の三次元画像は、医療従事者による患者の診療を補助するために有用である。近年では、同一の生体組織について撮影された複数の三次元画像を処理することで、複数の三次元画像の間の差異(例えば、複数の三次元画像に表れる、生体組織の経時的な変化等)を、医療従事者等のユーザに把握させる技術も提案されている。例えば、特許文献1に記載の装置は、生体組織の一例である眼底の三次元画像に対して、三次元画像に写る層を検出するセグメンテーション処理を実行し、特定の層の厚みの二次元分布を示す解析マップを生成する。また、従来の装置は、同一の被検者の同一の位置を異なる時期に撮影し、撮影された複数の三次元画像の各々について解析マップを生成することも可能である。生成された複数の解析マップは、組織の経時的な変化をユーザに把握させるために用いられる場合がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2021-100704号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
三次元画像に対するセグメンテーション処理を利用する場合には、少なくともいずれかの三次元画像に対するセグメンテーション処理の精度が低くなってしまうと、複数の三次元画像の間の差異をユーザに正確に把握させることは困難である。また、層への影響が小さい経時変化(例えば、組織に表れる白斑の経時変化等)についても、セグメンテーション処理の結果には反映され難い。本願発明の発明者は、複数の三次元画像の間の差異をユーザに適切に把握させるための、セグメンテーション処理とは異なる技術を新たに見出した。
【0005】
本開示の典型的な目的は、複数の三次元画像の間の差異をユーザに適切に把握させることが可能な医療画像処理装置、OCT装置、および医療画像処理プログラムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示における典型的な実施形態が提供する医療画像処理装置は、生体組織の画像データを処理する医療画像処理装置であって、前記画像データは、生体組織の深さ方向であるZ方向に延びる複数のZ方向画像が、Z方向に交差する二次元のXY方向に並べられた三次元画像の画像データであり、前記医療画像処理装置の制御部は、同一の被検者の生体組織について異なる時期に撮影され、且つ、撮影位置の少なくとも一部が互いに重複する第1画像データおよび第2画像データを取得する画像データ取得ステップと、前記第1画像データおよび前記第2画像データの各々に含まれる複数のZ方向画像のうち、XY方向における前記生体組織の撮影位置が互いに一致する前記第1画像データのZ方向画像と前記第2画像データのZ方向画像の相関を、XY方向の各々の位置について取得する相関取得ステップと、XY方向の各々の位置について取得された複数の相関を処理して出力する相関出力ステップと、を実行する。
【0007】
本開示における典型的な実施形態が提供するOCT装置は、参照光と、生体組織に照射された測定光の反射光との干渉光を受光することで、前記生体組織の画像データを撮影するOCT装置であって、前記画像データは、生体組織の深さ方向であるZ方向に延びる複数のZ方向画像が、Z方向に交差する二次元のXY方向に並べられた三次元画像の画像データであり、前記OCT装置の制御部は、同一の被検者の生体組織について異なる時期に撮影され、且つ、撮影位置の少なくとも一部が互いに重複する第1画像データおよび第2画像データを取得する画像データ取得ステップと、前記第1画像データおよび前記第2画像データの各々に含まれる複数のZ方向画像のうち、XY方向における前記生体組織の撮影位置が互いに一致する前記第1画像データのZ方向画像と前記第2画像データのZ方向画像の相関を、XY方向の各々の位置について取得する相関取得ステップと、XY方向の各々の位置について取得された複数の相関を処理して出力する相関出力ステップと、を実行する。
【0008】
本開示における典型的な実施形態が提供する医療画像処理プログラムは、生体組織の画像データを処理する医療画像処理装置によって実行される医療画像処理プログラムであって、前記画像データは、生体組織の深さ方向であるZ方向に延びる複数のZ方向画像が、Z方向に交差する二次元のXY方向に並べられた三次元画像の画像データであり、前記医療画像処理プログラムが前記医療画像処理装置の制御部によって実行されることで、同一の被検者の生体組織について異なる時期に撮影され、且つ、撮影位置の少なくとも一部が互いに重複する第1画像データおよび第2画像データを取得する画像データ取得ステップと、前記第1画像データおよび前記第2画像データの各々に含まれる複数のZ方向画像のうち、XY方向における前記生体組織の撮影位置が互いに一致する前記第1画像データのZ方向画像と前記第2画像データのZ方向画像の相関を、XY方向の各々の位置について取得する相関取得ステップと、XY方向の各々の位置について取得された複数の相関を処理して出力する相関出力ステップと、を前記医療画像処理装置に実行させる。
【0009】
本開示に係る医療画像処理装置、OCT装置、および医療画像処理プログラムによると、複数の三次元画像の間の差異がユーザによって適切に把握される。
【図面の簡単な説明】
【0010】
医療画像処理システム100の概略構成を示すブロック図である。
本実施形態の撮影装置1が生体組織50の三次元画像を撮影する方法を説明するための説明図である。
複数の二次元画像61によって三次元画像が構成されている状態を説明するための説明図である。
三次元画像60の一例を示す図である。
二次元画像61に含まれる複数のZ方向画像62の一例を示す図である。
医療画像処理装置40が実行する医療画像処理の一例を示す図である。
三次元の第1画像60Aから生成される第1正面画像65Aと、三次元の第2画像60Bから生成される第2正面画像65Bの一例を示す図である。
XY方向における同一位置のZ方向画像62A,62Bの相関および変位を取得する方法を説明するための説明図である。
類似度マップ70の一例を示す図である。
医療画像処理中に実行される二次元画像表示処理のフローチャートである。
類似度マップ70上で二次元画像の抽出位置75が設定された状態の一例を示す図である。
第1二次元画像61A,第2二次元画像61B、および合成二次元画像69の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)
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