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公開番号
2024145625
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-10-15
出願番号
2023058062
出願日
2023-03-31
発明の名称
ワーク加工装置
出願人
株式会社東京精密
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
H01L
21/301 20060101AFI20241004BHJP(基本的電気素子)
要約
【課題】ワークを精度よく加工できるワーク加工装置を提供する。
【解決手段】ワーク加工装置は、ワークを保持するテーブルと、X方向に配列される第1加工部及び第2加工部を有し、ワークに設定された加工予定線に沿って相対的にX方向に送られるテーブルに対し、第1加工部から一対の第1レーザ光をZ方向に照射して、2条の溝を加工予定線に沿って加工し、かつ、第1加工部で加工される2条の溝の間に第2加工部から第2レーザ光をZ方向に照射して、2条の溝の間を加工する加工ユニットと、テーブル及び加工ユニットをX方向及びY方向に相対移動させて、X方向及びY方向の送りを与える送り駆動部と、加工予定線に対する第1加工部及び第2加工部の配列の傾きを補正する補正部と、補正部による傾きの補正を制御する制御部と、を備える。
【選択図】図16
特許請求の範囲
【請求項1】
ワークを保持するテーブルと、
X方向に沿って配列される第1加工部及び第2加工部を有し、前記ワークに設定された加工予定線に沿って相対的にX方向に送られる前記テーブルに対し、前記第1加工部から一対の第1レーザ光を照射して、2条の溝を前記加工予定線に沿って加工し、かつ、前記第1加工部で加工される2条の前記溝の間に前記第2加工部から第2レーザ光を照射して、2条の前記溝の間を加工する加工ユニットと、
前記テーブル及び前記加工ユニットをX方向及びX方向と直交するY方向に相対移動させて、X方向及びY方向の送りを与える送り駆動部と、
前記加工予定線に対する前記第1加工部及び前記第2加工部の配列の傾きを補正する補正部と、
前記補正部による前記傾きの補正を制御する制御部と、
を備えたワーク加工装置。
続きを表示(約 1,200 文字)
【請求項2】
前記補正部は、前記送り駆動部によるY方向の送りで生じる前記傾きを補正し、
前記制御部は、前記テーブルと前記加工ユニットとの間のY方向の相対位置に基づいて、前記補正部による前記傾きの補正を制御する、
請求項1に記載のワーク加工装置。
【請求項3】
前記相対位置に応じた前記傾きの補正情報を記憶した記憶部を更に備え、
前記制御部は、前記補正情報を参照して、前記補正部による前記傾きの補正を制御する、
請求項2に記載のワーク加工装置。
【請求項4】
前記加工ユニットは、複数の前記第2加工部を有し、前記第1加工部を挟んでX方向の前後に前記第2加工部が配置される、
請求項3に記載のワーク加工装置。
【請求項5】
前記送り駆動部は、Y方向に移動するY軸ステージと、前記Y軸ステージ上をX方向に移動するX軸ステージと、を備え、前記テーブルが、前記X軸ステージに搭載され、
前記補正部は、前記第1加工部及び前記第2加工部をY方向に相対移動させて、前記傾きを補正する、
請求項1から4のいずれか1項に記載のワーク加工装置。
【請求項6】
前記送り駆動部は、Y方向に移動するY軸ステージと、前記Y軸ステージ上をX方向に移動するX軸ステージと、を備え、前記テーブルが、前記X軸ステージに搭載され、
前記補正部は、前記第1加工部及び前記第2加工部をXY平面に直交する軸周りに一体的に回転させて、前記傾きを補正する、
請求項1から4のいずれか1項に記載のワーク加工装置。
【請求項7】
前記送り駆動部は、X方向に移動するX軸ステージと、前記X軸ステージ上をY方向に移動するY軸ステージと、を備え、前記テーブルが、前記Y軸ステージに搭載され、
前記補正部は、前記テーブルを軸周りに回転させて、前記傾きを補正する、
請求項1から4のいずれか1項に記載のワーク加工装置。
【請求項8】
前記送り駆動部は、独立してX方向に移動するX軸ステージと、独立してY方向に移動するY軸ステージと、を備え、前記テーブルが、前記X軸ステージに搭載され、前記加工ユニットが、前記Y軸ステージに搭載され、
前記補正部は、前記第1加工部及び前記第2加工部をY方向に相対移動させて、前記傾きを補正する、
請求項1から4のいずれか1項に記載のワーク加工装置。
【請求項9】
前記送り駆動部は、独立してX方向に移動するX軸ステージと、独立してY方向に移動するY軸ステージと、を備え、前記テーブルが、前記X軸ステージに搭載され、前記加工ユニットが、前記Y軸ステージに搭載され、
前記補正部は、前記第1加工部及び前記第2加工部をXY平面に直交する軸周りに一体的に回転させて、前記傾きを補正する、
請求項1から4のいずれか1項に記載のワーク加工装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、ワーク加工装置に係り、特に、ワークに2条の溝を加工し、更に、その2条の溝の間を加工するワーク加工装置に関する。
続きを表示(約 1,300 文字)
【背景技術】
【0002】
層間絶縁膜にLow-k(低誘電率)膜を使用した半導体のウェーハは、通常のブレードダイサを使用してチップ化すると、膜剥離(デラミネーション)が発生するという問題がある。
【0003】
特許文献1には、Low-k膜を有するウェーハの加工方法として、ストリートに沿って2条の溝をレーザ光で加工し、その2条の溝の間をブレードで切削することにより、膜剥離を抑制する方法が提案されている。また、特許文献2には、ブレードに代えて、レーザ光で2条の溝の間を切削する方法が提案されている。
【0004】
一方、特許文献3には、ストリートに沿ってレーザ光で2条の溝を加工し、更に、その2条の溝の間をレーザ光で中抜き加工して、ストリートからLow-k膜を含む積層体を除去する方法が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2005-142398号公報
特開2009-182019号公報
特開2021-192922号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、レーザ光で2条の溝を加工し、更に、その2条の溝の間をレーザ光で加工する装置では、2つの加工部(2条の溝を加工する加工部及び2条の溝の間を加工する加工部)が、ストリートに沿って一列に並んで配置される。これにより、一回の加工送りで2つの加工を同時に実行できる。
【0007】
しかしながら、上記構成の装置では、2つの加工部がストリートに沿って正しく配列されていないと、加工位置にズレが生じ、2条の溝の間を正しく加工できなくなる、あるいは、ストリートに沿って正しく加工できなくなる、という問題がある。
【0008】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、ワークを精度よく加工できるワーク加工装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するための第1の態様は、ワークを保持するテーブルと、X方向に沿って配列される第1加工部及び第2加工部を有し、ワークに設定された加工予定線に沿って相対的にX方向に送られるテーブルに対し、第1加工部から一対の第1レーザ光を照射して、2条の溝を加工予定線に沿って加工し、かつ、第1加工部で加工される2条の溝の間に第2加工部から第2レーザ光を照射して、2条の溝の間を加工する加工ユニットと、テーブル及び加工ユニットをX方向及びX方向と直交するY方向に相対移動させて、X方向及びY方向の送りを与える送り駆動部と、加工予定線に対する第1加工部及び第2加工部の配列の傾きを補正する補正部と、補正部による傾きの補正を制御する制御部と、を備えたワーク加工装置である。
【0010】
第2の態様は、第1の態様のワーク加工装置において、補正部は、送り駆動部によるY方向の送りで生じる傾きを補正し、制御部は、テーブルと加工ユニットとの間のY方向の相対位置に基づいて、補正部による傾きの補正を制御する、ワーク加工装置である。
(【0011】以降は省略されています)
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