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公開番号2024145587
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-15
出願番号2023058011
出願日2023-03-31
発明の名称磁性基体、磁性基体を備えるコイル部品、コイル部品を備える回路基板、及び回路基板を備える電子機器
出願人太陽誘電株式会社
代理人個人
主分類H01F 27/255 20060101AFI20241004BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】 絶縁性及び磁気特性に優れた磁性基体を提供する。
【解決手段】一実施形態における磁性基体は、複数の軟磁性金属粒子と、複数の軟磁性金属粒子の各々の表面を覆う複数の絶縁膜と、を備える。磁性基体において、複数の軟磁性金属粒子は、85%以上の充填率で充填されている。軟磁性金属粒子のKAM値は、0.6以下である。軟磁性金属粒子は、95wt%以上のFeと、Siと、Alと、を含有する。絶縁膜は、Siの酸化物及びAlの酸化物を含有する。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
85%以上の充填率で充填されており、KAM値が0.6以下であり、95wt%以上のFeと、Siと、Alと、を含有する複数の軟磁性金属粒子と、
前記複数の軟磁性金属粒子の各々の表面を覆い、Siの酸化物及びAlの酸化物を含有する複数の絶縁膜と、
を備える磁性基体。
続きを表示(約 560 文字)【請求項2】
前記軟磁性金属粒子は、Mgを含有する、
請求項1に記載の磁性基体。
【請求項3】
前記軟磁性金属粒子は、Crを含有し、
前記絶縁膜は、クロマイトを含有する、
請求項1又は2に記載の磁性基体。
【請求項4】
前記軟磁性金属粒の充填率は、87%以下である、
請求項1又は2に記載の磁性基体。
【請求項5】
請求項1又は2に記載の磁性基体と、
前記磁性基体に備えられるコイル導体と、
を備えるコイル部品。
【請求項6】
請求項5に記載のコイル部品を含む、回路基板。
【請求項7】
請求項6に記載の回路基板を含む、電子部品。
【請求項8】
Feと、Siと、AlまたはMgを含有する複数の原料粉を85%以上の充填率で含む成形体を得る形成工程と、
前記成形体を、1000ppm以下の第1酸素濃度において590~900℃で加熱する第1加熱工程と、
前記第1加熱工程において加熱された前記成形体を、前記第1酸素濃度よりも高く、10000ppm以下の第2酸素濃度において550~900℃で加熱する第2加熱工程と、
を備える、磁性基体の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本明細書における開示は、主に、磁性基体、磁性基体を備えるコイル部品、コイル部品を備える回路基板、及び回路基板を備える電子機器に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
コイル部品用の磁性基体として、軟磁性材料から構成された多数の軟磁性金属粒子を含む軟磁性基体が用いられている。軟磁性基体に含まれる軟磁性金属粒子の各々の表面は絶縁膜で覆われており、隣接する軟磁性金属粒子同士は、当該絶縁膜を介して結合している。軟磁性基体は、フェライトから構成される磁性基体よりも磁気飽和が起こりにくいという特徴を有するため、大電流が流れる回路で使用されるコイル部品での使用に特に適している。
【0003】
国際公開第2018/180659号(特許文献1)には、Fe及びSiを主成分とするFe-Si系の軟磁性金属粒子を加圧成形して成形体を形成した後、同公報の段落[0034]に記載されている第1酸素分圧において500℃以上800℃以下の温度で一次加熱を行うことで加圧成形された成形体における歪みを緩和し、その後、第1酸素分圧よりも高い第2酸素分圧で成形体に対して二次加熱を行うことで軟磁性金属粒子の周囲にSiの酸化物から成る酸化物被膜を形成することが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
国際公開第2018/180659号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
磁性基体の透磁率を高めるために、磁性基体における軟磁性金属粒子が占める割合(充填率)を高めることが望ましい。磁性基体の製造工程において、軟磁性金属粒子の成形体を高い成形圧力で作製することで、磁性基体における軟磁性金属粒子の充填率を高めることができる。
【0006】
しかしながら、成形体を高い圧力で加圧成形すると、軟磁性金属粒子間の隙間が小さくなるため、加熱時に軟磁性金属粒子の表面に酸化膜を形成するための十分な酸素を供給することが難しくなる。このため、磁性基体における軟磁性金属粒子の充填率を高くすると、軟磁性金属粒子の表面に酸化膜が十分に形成されず、その結果、軟磁性金属粒子間の電気的な絶縁性が確保できないという問題がある。
【0007】
また、成形体を高い圧力で加圧成形すると、加熱後の磁性基体においても歪みが大きくなるという問題がある。磁性基体の歪みが大きいと、保磁力が大きくなり、その結果磁気損失が大きくなる。
【0008】
本明細書において開示される発明の目的は、上述した問題の少なくとも一部を解決又は緩和することである。本発明のより具体的な目的の一つは、絶縁性及び磁気特性に優れた磁性基体を提供することである。
【0009】
本発明の前記以外の目的は、明細書全体の記載を通じて明らかにされる。本明細書に開示される発明は、「発明を解決しようとする課題」の欄の記載以外から把握される課題を解決するものであってもよい。本明細書に、実施形態の作用効果が記載されている場合には、その作用効果から当該実施形態に対応する発明の課題を把握することができる。
【課題を解決するための手段】
【0010】
一実施形態における磁性基体は、複数の軟磁性金属粒子と、複数の軟磁性金属粒子の各々の表面を覆う複数の絶縁膜と、を備える。磁性基体において、複数の軟磁性金属粒子は、85%以上の充填率で充填されている。軟磁性金属粒子のKAM値は、0.6以下である。軟磁性金属粒子は、95wt%以上のFeと、Siと、Alと、を含有する。絶縁膜は、Siの酸化物及びAlの酸化物を含有する。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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