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公開番号2024144373
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-11
出願番号2024053777
出願日2024-03-28
発明の名称樹脂組成物及び成形体
出願人三菱ケミカル株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類C08L 51/04 20060101AFI20241003BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】高い引っかき硬度を有し、かつ、シャルピー衝撃強度と面衝撃強度のいずれもが良好な成形体が得られる樹脂組成物及びそれを用いた成形体を提供する。
【解決手段】特定の構成単位(-CO(CH2)5O-)を有するビニル単量体(a1)に由来する構成単位を含む重合体A部分を有する重合体(X)と、イソソルバイド骨格を有するポリカーボネート樹脂(Y)と、を含有する、樹脂組成物。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
下記式(1)で表される構成単位を有するビニル単量体(a1)に由来する構成単位を含む重合体A部分を有する重合体(X)と、
イソソルバイド骨格を有するポリカーボネート樹脂(Y)と、
を含有する、樹脂組成物。
-CO(CH



O- ・・・(1)
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
前記重合体(X)は、前記ビニル単量体(a1)とは異なるビニル単量体(b1)に由来する構成単位を含む重合体B部分をさらに有する、請求項1に記載の樹脂組成物。
【請求項3】
前記重合体A部分と前記重合体B部分との合計を100質量%としたときに、前記重合体A部分の含有量が10~50質量%であり、前記重合体B部分の含有量が50~90質量%である、請求項2に記載の樹脂組成物。
【請求項4】
前記重合体(X)がコアシェル重合体であって、
前記重合体A部分が前記コアシェル重合体のシェル部分を構成し、前記重合体B部分が前記コアシェル重合体のコア部分を構成する、請求項2に記載の樹脂組成物。
【請求項5】
前記コアシェル重合体の平均一次粒子径が100~500nmである、請求項4に記載の樹脂組成物。
【請求項6】
前記重合体A部分は、炭素数1~10のアルキル基を有するアルキル(メタ)アクリレート(a2)に由来する構成単位をさらに含み、
前記重合体A部分を構成する全構成単位の合計質量に対して、前記ビニル単量体(a1)に由来する構成単位の含有量が1~30質量%であり、前記アルキル(メタ)アクリレート(a2)に由来する構成単位の含有量が70~99質量%である、請求項1に記載の樹脂組成物。
【請求項7】
前記ビニル単量体(a1)が下記式(2)で表される単量体である、請求項1に記載の樹脂組成物。
CH

=CR

COO(CH



O[CO(CH



O]

H ・・・(2)
(式(2)中、R

は水素原子又はメチル基を表し、qは2~5の整数を表し、nは1以上の整数を表す。)
【請求項8】
前記式(1)中のR

がメチル基である、請求項7に記載の樹脂組成物。
【請求項9】
前記式(1)中のnが1~5の整数である、請求項7に記載の樹脂組成物。
【請求項10】
前記重合体(X)と前記ポリカーボネート樹脂(Y)との合計を100質量%としたときに、前記重合体(X)の含有量が1~30質量%であり、前記ポリカーボネート樹脂(Y)の含有量が70~99質量%である、請求項1に記載の樹脂組成物。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、樹脂組成物及び成形体に関する。
続きを表示(約 1,300 文字)【背景技術】
【0002】
ゴム含有コアシェル重合体は、ゴム状重合体に対してビニル単量体がグラフト重合されたものである。ゴム含有コアシェル重合体は、乳化重合で製造され、所定のゴム粒子径、ゴム構造を維持したまま多種多様な樹脂に分散させることができるため、衝撃強度が求められる樹脂に好適に用いられる。
【0003】
樹脂の衝撃強度を改良するには、一般的に樹脂中にゴムを均一に分散させることがよいとされる。しかしながら、ゴム自体は一般の熱可塑性樹脂に対して相容性が低く、単独では樹脂中にゴムを均一に分散することは困難である。
【0004】
樹脂中へのゴム分散性を改良するために、ゴム状重合体に対してビニル単量体でグラフト重合することが知られている。このビニル単量体としては、メチルメタクリレートが好適に用いられている。この理由としては、メチルメタクリレートが、ポリカーボネート、スチレン系樹脂、塩ビ樹脂等の幅広い熱可塑性樹脂と相容性が高いことが挙げられる。
【0005】
また、熱可塑性樹脂は、家電やOA機器、自動車部品等、様々な用途に使用されている。特に自動車部品用途では、車体の軽量化を目的として金属からの代替が進んでいるが、樹脂には充分な衝撃強度(シャルピー衝撃強度・面衝撃強度)が必要とされる。
【0006】
自動車部品用途では、衝撃強度の観点から、グラフトゴムを添加した熱可塑性樹脂が使用されている。しかし、熱可塑性樹脂にグラフトゴムを添加すると、シャルピー衝撃強度が向上する一方で、面衝撃強度は低下することがある。自動車部品用途として、安全性を確保するために、シャルピー衝撃強度と面衝撃強度の両立が求められている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
国際公開第2019/131374号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、特許文献1に記載されるようなゴム含有グラフト重合体を熱可塑性樹脂と混合して成形体とした際に、成形体のシャルピー衝撃強度と面衝撃強度が不充分であった。
加えて、特に自動車部品用途において、樹脂製品は人の目に触れる場所に使用されることが多い。そのため、傷がつきにくく良好な外観が維持できることも重要な特性であるが、熱可塑性樹脂にゴム含有グラフト重合体を添加すると、成形体表面の引っかき硬度が低下することがある。
【0009】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、高い引っかき硬度を有し、かつ、シャルピー衝撃強度と面衝撃強度のいずれもが良好な成形体が得られる樹脂組成物及びそれを用いた成形体を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記目的を達成するために、本発明等が鋭意検討した結果、特定の単量体由来の構造単位を有する重合体と特定の骨格を有するポリカーボネート樹脂を含有する樹脂組成物とすることにより、上記課題を解決することを見出し、本発明を完成するに至った。
(【0011】以降は省略されています)

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