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公開番号
2024143587
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-10-11
出願番号
2023056345
出願日
2023-03-30
発明の名称
硬化性組成物、及びその製造方法
出願人
株式会社カネカ
代理人
弁理士法人有古特許事務所
主分類
C08L
71/00 20060101AFI20241003BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約
【課題】改善された硬化性を示し得る、加水分解性シリル基含有有機重合体を含む硬化性組成物の提供。
【解決手段】式(1)で表される加水分解性シリル基を有する有機重合体(A)、及び、接着性付与剤(D)を含有する硬化性組成物。式(1)中、R
1
は、加水分解性基を表す。R
2
は炭化水素基を表す。Xは、水酸基、または、R
1
以外の加水分解性基を表す。aは、1、2、3のいずれか、a+b+cは3以下である。接着性付与剤(D)が、特定のアミノシラン化合物であるか、又は、特定のシリル基含有イミン化合物である。
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【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
下記一般式(1)で表される加水分解性シリル基を有する有機重合体(A)、及び、接着性付与剤(D)を含有する硬化性組成物であって、
TIFF
2024143587000021.tif
42
170
(式(1)中、R
1
は、下記一般式(2)で表される加水分解性基を表す。R
2
は、炭素数1~20の置換または無置換の一価の炭化水素基を表す。Xは、水酸基、または、R
1
以外の加水分解性基を表す。aは、1、2、3のいずれか、bは、0、1、2のいずれか、cは、0、1、2のいずれかであり、a+b+cは3以下である。)
TIFF
2024143587000022.tif
24
169
(式(2)中、R
3
は、炭素数1~5の置換または無置換の二価の炭化水素基を表す。R
4
は、水素原子、炭素数1~20の置換または無置換の一価の炭化水素基、又は-OR
6
を表し、R
6
は、水素原子、又は、炭素数1~20の置換または無置換の一価の炭化水素基を表す。R
5
は、酸素原子、又は、任意の基に結合する窒素原子を表す。)
接着性付与剤(D)が、下記一般式(3)で表される構造を有さないアミノシラン化合物であるか、又は、
TIFF
2024143587000023.tif
25
170
(式(3)中、R
7
は、炭素数1~5の置換または無置換の二価の炭化水素基を表す。R
8
は、それぞれ独立に、水素原子、又は炭素原子であり、該炭素原子は任意の元素と結合する。)
下記一般式(4)又は(5)で表される構造を有さないシリル基含有イミン化合物である、硬化性組成物。
TIFF
2024143587000024.tif
24
169
(式(4)中、R
7
及びR
8
は上述した通りである。)
TIFF
2024143587000025.tif
18
166
(式(5)中、R
7
及びR
8
は上述した通りである。)
続きを表示(約 930 文字)
【請求項2】
R
5
が酸素原子である、請求項1に記載の硬化性組成物。
【請求項3】
R
1
が、下記式(6)~(12)のいずれかで表される、請求項2に記載の硬化性組成物。
TIFF
2024143587000026.tif
22
170
TIFF
2024143587000027.tif
27
170
TIFF
2024143587000028.tif
32
167
TIFF
2024143587000029.tif
26
169
TIFF
2024143587000030.tif
24
166
TIFF
2024143587000031.tif
38
168
TIFF
2024143587000032.tif
35
167
【請求項4】
前記有機重合体(A)の重合体骨格が、ポリオキシアルキレン系重合体である、請求項1~3のいずれか1項に記載の硬化性組成物。
【請求項5】
さらに、硬化触媒(E)を含有する、請求項1~3のいずれか1項に記載の硬化性組成物。
【請求項6】
硬化触媒(E)が非錫化合物である、請求項5に記載の硬化性組成物。
【請求項7】
硬化触媒(E)がアミン化合物を含む、請求項6に記載の硬化性組成物。
【請求項8】
前記アミン化合物が、前記一般式(3)~(5)のいずれかで表される構造を有さないアミン化合物である、請求項7に記載の硬化性組成物。
【請求項9】
請求項1~3のいずれか1項に記載の硬化性組成物を硬化させた硬化物。
【請求項10】
請求項1~3のいずれか1項に記載の硬化性組成物を製造する方法であって、
前記硬化性組成物を製造する時の最高温度を100℃未満に制御する、製造方法。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、加水分解性シリル基を有する有機重合体を含む硬化性組成物、その硬化物、及び、前記硬化性組成物の製造方法に関する。
続きを表示(約 1,200 文字)
【背景技術】
【0002】
ケイ素原子上に水酸基または加水分解性基を有し、シロキサン結合を形成し得るケイ素含有基(以下、「加水分解性シリル基」という)を有する有機重合体は、湿分反応性ポリマーとして知られている。加水分解反応により硬化して、柔軟性を有するゴム状硬化物を形成することから、シーリング材や接着剤、コーティング材、塗料、粘着剤などの多くの工業製品で利用されている。
【0003】
このような加水分解性シリル基がケイ素原子上に有する加水分解性基としては、メトキシ基が知られている。例えば、特許文献1では、トリメトキシシリル基を有するポリオキシアルキレン系重合体が開示されている。このようなシリル基は、硬化性が比較的良好で、短時間で硬化することが知られている。
【0004】
また、このような加水分解性シリル基を有する有機重合体を含む組成物による接着性を向上させることを目的として、該組成物にシランカップリング剤を配合することも知られている(同文献を参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
国際公開第2013/047837号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
従来知られている加水分解性シリル基含有有機重合体では、硬化性が十分でない場合があり、硬化性をさらに改善することが求められている。
本発明は、上記現状に鑑み、改善された硬化性を示し得る、加水分解性シリル基含有有機重合体を含む硬化性組成物を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者らは、加水分解性シリル基がケイ素原子上に有する加水分解性基として、特定構造の置換基を有する、新規の加水分解性シリル基含有有機重合体を開発した。
当該加水分解性シリル基含有有機重合体は、特定の構造を有さない接着性付与剤と組み合わせて使用することで、硬化性が著しく向上することを見出し、本発明に至った。
【0008】
すなわち、本発明は、下記一般式(1)で表される加水分解性シリル基を有する有機重合体(A)、及び、接着性付与剤(D)を含有する硬化性組成物であって、
【0009】
TIFF
2024143587000001.tif
42
170
【0010】
(式(1)中、R
1
は、下記一般式(2)で表される加水分解性基を表す。R
2
は、炭素数1~20の置換または無置換の一価の炭化水素基を表す。Xは、水酸基、または、R
1
以外の加水分解性基を表す。aは、1、2、3のいずれか、bは、0、1、2のいずれか、cは、0、1、2のいずれかであり、a+b+cは3以下である。)
(【0011】以降は省略されています)
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