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公開番号
2024143389
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-10-11
出願番号
2023056038
出願日
2023-03-30
発明の名称
水素輸送用ホース
出願人
横浜ゴム株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
F16L
11/08 20060101AFI20241003BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約
【課題】取扱い性に優れ、かつ耐久性にも優れた水素輸送用ホースを提供する。
【解決手段】内層、補強層および外層を含む水素輸送用ホースであって、内層が熱可塑性樹脂(Aa)およびエラストマー(Ab)を含む熱可塑性樹脂組成物(A)を含み、補強層が有機繊維からなる層を少なくとも1層含み、熱可塑性樹脂組成物(A)が30℃、90MPaの水素雰囲気で24h以上保持された状態から大気圧に減圧されたとき、減圧から30~90min時点における水素脱離速度vが3.7~7.1質量ppm/minであることを特徴とする。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
内層、補強層および外層を含む水素輸送用ホースであって、内層が熱可塑性樹脂(Aa)およびエラストマー(Ab)を含む熱可塑性樹脂組成物(A)を含み、補強層が有機繊維からなる層を少なくとも1層含み、熱可塑性樹脂組成物(A)が30℃、90MPaの水素雰囲気で24h以上保持された状態から大気圧に減圧されたとき、減圧から30~90min時点における水素脱離速度vが3.7~7.1質量ppm/minであることを特徴とする水素輸送用ホース。
続きを表示(約 510 文字)
【請求項2】
水素脱離速度v[質量ppm/min]に対する内層の厚みT[mm]の比T/vが0.16~0.30であることを特徴とする請求項1に記載の水素輸送用ホース。
【請求項3】
エラストマー(Ab)を30℃、90MPaの水素雰囲気で24h以上曝露した後に大気圧に減圧した際の最大体積V
MAX
と曝露前の体積V
O
の比V
MAX
/V
O
が5.0以下であることを特徴とする請求項1に記載の水素輸送用ホース。
【請求項4】
熱可塑性樹脂(Aa)の曲げ弾性率が500~2000MPaであることを特徴とする請求項1に記載の水素輸送用ホース。
【請求項5】
熱可塑性樹脂組成物(A)がマトリックスとマトリックス中に分散したドメインとからなる海島構造を有し、マトリックスが熱可塑性樹脂(Aa)を含み、ドメインがエラストマー(Ab)を含むことを特徴とする請求項1に記載の水素輸送用ホース。
【請求項6】
ドメインの平均粒子径が2.0μm以下であることを特徴とする請求項5に記載の水素輸送用ホース。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は水素輸送用ホースに関する。より詳しくは、本発明は、取扱い性および耐久性に優れた水素輸送用ホースに関する。
続きを表示(約 1,700 文字)
【背景技術】
【0002】
近年、燃料電池自動車等の開発が盛んに行なわれている。これに伴って、水素ステーションに設置されたディスペンサーから燃料電池自動車等に水素ガスを輸送するホースの開発も進められている。この水素輸送用ホースには、水素ガスバリア性、低温環境下での柔軟性、耐久性等が求められる。
【0003】
国際公開第2018/155491号(特許文献1)には、ポリアミド11と変性オレフィン系エラストマーとを含む樹脂組成物からなる水素ガスバリア層と、前記水素ガスバリア層の外側に配設された補強層と、前記補強層の外側に配設されたポリアミド樹脂を含む外被層とを有する水素輸送用ホースが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
国際公開第2018/155491号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に開示された水素輸送用ホースは、水素ガスバリア層の水素脱離速度が小さいために、水素によるダメージが大きく、耐久性が必ずしも充分ではない。
【0006】
本発明は、適切な水素脱離速度を有する材料を内層に用いるとともに、補強層として有機繊維からなる層を少なくとも1層用いることにより、取扱い性に優れ、かつ耐久性にも優れた水素輸送用ホースを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、内層、補強層および外層を含む水素輸送用ホースであって、内層が熱可塑性樹脂(Aa)およびエラストマー(Ab)を含む熱可塑性樹脂組成物(A)を含み、補強層が有機繊維からなる層を少なくとも1層含み、熱可塑性樹脂組成物(A)が30℃、90MPaの水素雰囲気で24h以上保持された状態から大気圧に減圧されたとき、減圧から30~90min時点における水素脱離速度が3.7~7.1質量ppm/minであることを特徴とする。
【0008】
本発明は以下の実施態様を含む。
[1]内層、補強層および外層を含む水素輸送用ホースであって、内層が熱可塑性樹脂(Aa)およびエラストマー(Ab)を含む熱可塑性樹脂組成物(A)を含み、補強層が有機繊維からなる層を少なくとも1層含み、熱可塑性樹脂組成物(A)が30℃、90MPaの水素雰囲気で24h以上保持された状態から大気圧に減圧されたとき、減圧から30~90min時点における水素脱離速度vが3.7~7.1質量ppm/minであることを特徴とする水素輸送用ホース。
[2]水素脱離速度v[質量ppm/min]に対する内層の厚みT[mm]の比T/vが0.16~0.30であることを特徴とする[1]に記載の水素輸送用ホース。
[3]エラストマー(Ab)を30℃、90MPaの水素雰囲気で24h以上曝露した後に大気圧に減圧した際の最大体積V
MAX
と曝露前の体積V
O
の比V
MAX
/V
O
が5.0以下であることを特徴とする[1]に記載の水素輸送用ホース。
[4]熱可塑性樹脂(Aa)の曲げ弾性率が500~2000MPaであることを特徴とする[1]に記載の水素輸送用ホース。
[5]熱可塑性樹脂組成物(A)がマトリックスとマトリックス中に分散したドメインとからなる海島構造を有し、マトリックスが熱可塑性樹脂(Aa)を含み、ドメインがエラストマー(Ab)を含むことを特徴とする[1]に記載の水素輸送用ホース。
[6]ドメインの平均粒子径が2.0μm以下であることを特徴とする[5]に記載の水素輸送用ホース。
【発明の効果】
【0009】
本発明の水素輸送用ホースは、取扱い性に優れ、かつ耐久性にも優れる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1は、本発明の水素輸送用ホースの一部破断斜視図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)
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