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公開番号
2024143007
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-10-11
出願番号
2023055457
出願日
2023-03-30
発明の名称
硬化性組成物及び光造形用樹脂組成物
出願人
株式会社カネカ
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
C08F
285/00 20060101AFI20241003BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約
【課題】ビニルモノマー中にゴム重合体粒子を多く含みつつも、低粘度な硬化性組成物を提供すること。
【解決手段】ビニルモノマー(A)と、ラジカル重合性二重結合を2以上有するモノマーを用いて形成される中間層で弾性コア層を被覆し、更にシェル層で前記中間層を被覆したゴム重合体粒子(B)と、を含有し、前記ビニルモノマー(A)100質量部に対する前記ゴム重合体粒子(B)の含有量が30質量部~100質量部であり、かつ、前記ゴム重合体粒子(B)において、前記弾性コア層100質量%に対する前記中間層の含有量が3.0質量%~15.0質量%である硬化性組成物である。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
ビニルモノマー(A)と、
ラジカル重合性二重結合を2以上有するモノマーを用いて形成される中間層で弾性コア層を被覆し、更にシェル層で前記中間層を被覆したゴム重合体粒子(B)と、
を含有し、
前記ビニルモノマー(A)100質量部に対する前記ゴム重合体粒子(B)の含有量が30質量部~100質量部であり、かつ、
前記ゴム重合体粒子(B)において、前記弾性コア層100質量部に対する前記中間層の含有量が3.0質量部~15.0質量部であることを特徴とする硬化性組成物。
続きを表示(約 940 文字)
【請求項2】
前記ビニルモノマー(A)のフェダーズ(Fedors)法により求めた溶解度パラメーター(SP)値が7.0(J/cm
3
)
1/2
以上11.0(J/cm
3
)
1/2
以下である、請求項1に記載の硬化性組成物。
【請求項3】
前記ビニルモノマー(A)のフェダーズ(Fedors)法により求めた溶解度パラメーター(SP)値が7.5(J/cm
3
)
1/2
以上10.3(J/cm
3
)
1/2
以下である、請求項1に記載の硬化性組成物。
【請求項4】
前記ビニルモノマー(A)の飽和水分量が、25℃で、0%以上3%以下である、請求項1に記載の硬化性組成物。
【請求項5】
前記ラジカル重合性二重結合を2以上有するモノマーが、(メタ)アクリレート系多官能性モノマー、イソシアヌル酸誘導体、芳香族ビニル系多官能性モノマー、及び芳香族多価カルボン酸エステルから選択される少なくとも1種の多官能性モノマーを30質量%~100質量%含有する、請求項1に記載の硬化性組成物。
【請求項6】
前記ラジカル重合性二重結合を2以上有するモノマーが、少なくとも1つの(メタ)アクリロイル基を有する、請求項1に記載の硬化性組成物。
【請求項7】
前記ラジカル重合性二重結合を2以上有するモノマーの分子量(m)に対する、前記ラジカル重合性二重結合を2以上有するモノマーの1分子当たりの官能基数(n)の比[n/m]が0.01以上である、請求項1に記載の硬化性組成物。
【請求項8】
前記ビニルモノマー(A)中に前記ゴム重合体粒子(B)が一次粒子で分散してなる、請求項1に記載の硬化性組成物。
【請求項9】
更に、重合禁止剤(C)を50ppm~5,000ppm含有する、請求項1に記載の硬化性組成物。
【請求項10】
請求項1に記載の硬化性組成物を含有することを特徴とする光造形用樹脂組成物。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、硬化性組成物及び光造形用樹脂組成物に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)
【背景技術】
【0002】
近年、N-置換アクリルアミドはインクジェット用インク、コーティング材料、光造形品形成用材料、塗料用樹脂、半導体封止材料、粘着剤などの原料モノマーとして広く使用されるようになった。しかし、汎用のN-置換アクリルアミドは水に可溶の親水性モノマーが多く、その含有量や硬化物の用途によっては、耐水性が不十分となる指摘があった(特許文献1参照)。
【0003】
そこで、硬化物の耐水性を向上させるため、溶解度パラメーター(SP)値が12以下と定義される疎水性の(メタ)アクリレート系モノマー等のビニルモノマーを含有する立体造形物用組成物が提案されている(特許文献2参照)。
【0004】
しかしながら、このような(メタ)アクリレート系モノマー等のビニルモノマーは、硬化の過程で3次元構造を形成しながら重合するので、硬度に優れた硬化物となることが知られている一方、十分な硬さを持たせようとすると、最終硬化物は脆く、靭性は低下する傾向がある。
【0005】
また、ゴム重合体粒子と有機溶媒の混合物を、更にアクリル系モノマーと混合及び脱揮することにより、ゴム重合体粒子がアクリル系モノマーに1次粒子の状態で分散したマスターバッチを作製し、硬化物の物性を改善する技術が提案されている(特許文献3参照)。
【0006】
しかしながら、この提案では、アクリル系モノマー中においてゴム重合体微粒子が膨潤することから、硬化性組成物の粘性が著しく増加して取扱い性を損なうという問題がある。そのため、硬化性組成物の粘性を低く抑えるためには、ゴム重合体粒子の含有量を抑制せざるを得ず、硬化物に付与したいゴム重合体粒子の物性が、該硬化物において十分に得ることができないという問題があった。更にこのような問題は、フェダーズ(Fedors)法により求めた溶解度パラメーター(SP)値が10.3(J/cm
3
)
1/2
以下のビニルモノマーにおいて、より顕著であった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特開2013-256552号公報
特開2019-137812号公報
特開2011-213952号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は、従来における前記諸問題を解決し、以下の目的を達成することを課題とする。即ち、本発明は、ビニルモノマー中にゴム重合体粒子を多く含みつつも、低粘度な硬化性組成物を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
前記課題を解決するための手段としては、以下の通りである。即ち、本発明の硬化性組成物は、ビニルモノマー(A)と、ラジカル重合性二重結合を2以上有するモノマーを用いて形成される中間層で弾性コア層を被覆し、更にシェル層で前記中間層を被覆したゴム重合体粒子(B)と、を含有し、前記ビニルモノマー(A)100質量部に対する前記ゴム重合体粒子(B)の含有量が30質量部~100質量部であり、かつ、前記ゴム重合体粒子(B)において、前記弾性コア層100質量部に対する前記中間層の含有量が3.0質量部~15.0質量部であることを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明によると、従来における前記諸問題を解決し、前記目的を達成することができ、ビニルモノマー中にゴム重合体粒子を多く含みつつも、低粘度な硬化性組成物を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)
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