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公開番号2024142798
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-11
出願番号2023055129
出願日2023-03-30
発明の名称デキストリン脂肪酸エステルの製造方法
出願人千葉製粉株式会社
代理人個人,個人
主分類C08B 37/02 20060101AFI20241003BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】デキストリン脂肪酸エステルに含まれる不純物の量を低減可能としたデキストリン脂肪酸エステルの製造方法を提供する。
【解決手段】デキストリン脂肪酸エステルの製造方法は、反応触媒の存在下において、デキストリンと脂肪酸誘導体とを反応させることで、デキストリン脂肪酸エステルを生成する反応工程と、洗浄溶剤を用いてデキストリン脂肪酸エステルを洗浄する溶剤洗浄工程と、を含み、溶剤洗浄工程は、洗浄溶剤にデキストリン脂肪酸エステルを溶解させる加熱工程と、加熱工程後の洗浄溶剤を冷却することでデキストリン脂肪酸エステルを析出させる冷却工程と、冷却後の洗浄溶剤を取り除く工程と、を含む。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
反応触媒の存在下において、デキストリンと脂肪酸誘導体とを反応させることで、デキストリン脂肪酸エステルを生成する反応工程と、
洗浄溶剤を用いて前記デキストリン脂肪酸エステルを洗浄する溶剤洗浄工程と、を含み、
前記溶剤洗浄工程は、
前記洗浄溶剤に前記デキストリン脂肪酸エステルを溶解させる加熱工程と、
前記加熱工程後の前記洗浄溶剤を冷却することで前記デキストリン脂肪酸エステルを析出させる冷却工程と、
冷却後の前記洗浄溶剤を取り除く工程と、を含む
デキストリン脂肪酸エステルの製造方法。
続きを表示(約 600 文字)【請求項2】
前記反応触媒は、ピリジンまたはピリジン誘導体であり、
前記洗浄溶剤は、1-プロパノールを含む
請求項1に記載のデキストリン脂肪酸エステルの製造方法。
【請求項3】
前記加熱工程では、前記洗浄溶剤を50℃以上に加熱する
請求項2に記載のデキストリン脂肪酸エステルの製造方法。
【請求項4】
前記冷却工程では、前記洗浄溶剤を40℃以下に冷却する
請求項3に記載のデキストリン脂肪酸エステルの製造方法。
【請求項5】
前記反応工程では、前記デキストリン、前記脂肪酸誘導体、及び前記反応触媒が混合された混合液が反応溶媒によって希釈された状態で前記デキストリン脂肪酸エステルが生成され、
前記反応工程で用いられる前記反応触媒の重量は、前記デキストリンの重量に対して2倍以上6倍以下である
請求項4に記載のデキストリン脂肪酸エステルの製造方法。
【請求項6】
前記反応溶媒は、酢酸ブチルを含む
請求項5に記載のデキストリン脂肪酸エステルの製造方法。
【請求項7】
前記溶剤洗浄工程の前または後に、水を用いて前記デキストリン脂肪酸エステルを洗浄する水洗浄工程をさらに含む
請求項1ないし6のうち何れか一項に記載のデキストリン脂肪酸エステルの製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、デキストリン脂肪酸エステルの製造方法に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
化粧料等の原料には、デキストリン脂肪酸エステルが用いられる。デキストリン脂肪酸エステルは、例えば、ピリジンまたはピリジン誘導体等の反応触媒の存在下で、デキストリンと脂肪酸誘導体とを反応させることで生成される。そして、反応生成物をメタノールやエタノール等に分散させた後、不溶画分としてのデキストリン脂肪酸エステルと、可溶画分としての反応触媒とを分離する。これにより、デキストリン脂肪酸エステルが洗浄(精製)される(例えば、特許文献1を参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2005-145851号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
デキストリン脂肪酸エステルでは、その反応時に反応触媒や未反応物が不純物として内部に残存する場合がある。デキストリン脂肪酸エステルの内部に残存した不純物は、デキストリン脂肪酸エステルの外観における透明性の低下や着色を招く。また、反応触媒としてピリジンまたはピリジン誘導体を用いる場合、内部に残存した不純物は、アミン臭等が生じる原因となる。しかし、従来の洗浄方法では、デキストリン脂肪酸エステルの内部に残存した不純物、特に反応触媒やその誘導体を除去することは困難であった。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決するためのデキストリン脂肪酸エステルの製造方法は、反応触媒の存在下において、デキストリンと脂肪酸誘導体とを反応させることで、デキストリン脂肪酸エステルを生成する反応工程と、洗浄溶剤を用いて前記デキストリン脂肪酸エステルを洗浄する溶剤洗浄工程と、を含み、前記溶剤洗浄工程は、前記洗浄溶剤に前記デキストリン脂肪酸エステルを溶解させる加熱工程と、前記加熱工程後に前記洗浄溶剤を冷却することで前記デキストリン脂肪酸エステルを析出させる冷却工程と、冷却後の前記洗浄溶剤を取り除く工程と、を含む。
【0006】
上記製造方法によれば、加熱によって洗浄溶剤にデキストリン脂肪酸エステルを溶解させることで、反応工程においてデキストリン脂肪酸エステルが生成される際に内部に残存した不純物を取り出すことができる。その後、洗浄溶剤を冷却してデキストリン脂肪酸エステルを析出させた後、洗浄溶剤を取り除くことで、デキストリン脂肪酸エステルに含まれる不純物の量を低減できる。その結果、デキストリン脂肪酸エステルにおいて、不純物に起因する臭い、濁り、着色等を抑制できる。
【0007】
上記デキストリン脂肪酸エステルの製造方法において、前記反応触媒は、ピリジンまたはピリジン誘導体であり、前記洗浄溶剤は、1-プロパノールを含んでもよい。上記製造方法によれば、洗浄溶剤として1-プロパノールを用いることで、加熱工程において、デキストリン脂肪酸エステルを十分に溶解させることができる。また、冷却工程において、反応触媒であるピリジンまたはピリジン誘導体や他の副反応物を析出させずに、デキストリン脂肪酸エステルを十分に析出させることができる。
【0008】
上記デキストリン脂肪酸エステルの製造方法において、前記加熱工程では、前記洗浄溶剤を50℃以上に加熱してもよい。上記製造方法によれば、加熱工程において、デキストリン脂肪酸エステルを好適に溶解させることができる。
【0009】
上記デキストリン脂肪酸エステルの製造方法において、前記冷却工程では、前記洗浄溶剤を40℃以下に冷却してもよい。上記製造方法によれば、冷却工程において、デキストリン脂肪酸エステルを好適に析出させることができる。
【0010】
上記デキストリン脂肪酸エステルの製造方法において、前記反応工程では、前記デキストリン、前記脂肪酸誘導体、及び前記反応触媒が混合された混合液が反応溶媒によって希釈された状態で前記デキストリン脂肪酸エステルが生成され、前記反応工程で用いられる前記反応触媒の重量は、前記デキストリンの重量に対して2倍以上6倍以下であってもよい。上記製造方法によれば、反応工程に反応溶媒を用いることで、混合液の粘度を下げることができる。また、デキストリン脂肪酸エステルを得るための反応を好適に促進させつつ、反応後の洗浄によって十分に反応触媒を除去できる。
(【0011】以降は省略されています)

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