TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
10個以上の画像は省略されています。
公開番号
2024142469
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-10-11
出願番号
2023054613
出願日
2023-03-30
発明の名称
船舶
出願人
三菱造船株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
B63B
43/32 20060101AFI20241003BHJP(船舶またはその他の水上浮揚構造物;関連艤装品)
要約
【課題】損傷時に浸水する区画数を低減して損傷時復原性を向上する。
【解決手段】船舶は、左右一対の舷側を有する船体と、前記船体内を下方空間と上方空間とに区画する隔壁甲板と、前記下方空間に船首尾方向に間隔をあけて一対が配置されることで室を区画する第一横置隔壁と、前記上方空間における前記室の直上で前記舷側に沿って配置されて、前記隔壁甲板に形成された開口部を介して前記室と連通する水密区画を内側に形成するサイドケーシングと、前記サイドケーシング内側の前記水密区画における前記開口部の船首側及び船尾側の両側で、前記隔壁甲板から上方に延びると共に前記サイドケーシング内側の前記水密区画の幅方向にわたって設けられた一対の浸水防止壁と、を備える。
【選択図】図4
特許請求の範囲
【請求項1】
左右一対の舷側を有する船体と、
前記船体内を下方空間と上方空間とに区画する隔壁甲板と、
前記下方空間に船首尾方向に間隔をあけて一対が配置されることで室を区画する第一横置隔壁と、
前記上方空間における前記室の直上で前記舷側に沿って配置されて、前記隔壁甲板に形成された開口部を介して前記室と連通する水密区画を内側に形成するサイドケーシングと、
前記サイドケーシング内側の前記水密区画における前記開口部の船首側及び船尾側の両側で、前記隔壁甲板から上方に延びると共に前記サイドケーシング内側の前記水密区画の幅方向にわたって設けられた一対の浸水防止壁と、
を備える船舶。
続きを表示(約 1,500 文字)
【請求項2】
前記室は、
船首側に位置する前記第一横置隔壁と前記舷側とに隣接して設けられた水密区画である第一浸水防止室と、
船尾側に位置する前記第一横置隔壁と前記舷側とに隣接して設けられた水密区画である第二浸水防止室と、を備える
請求項1に記載の船舶。
【請求項3】
前記室を船首尾方向に隔てることで船首側に第一水密区画室を形成すると共に船尾側に第二水密区画室を形成する第二横置隔壁と、
前記第一水密区画室と前記サイドケーシングの前記水密区画とを連通する前記開口部としての第一開口部と、
前記第二水密区画室と前記サイドケーシングの前記水密区画とを連通する前記開口部としての第二開口部と、
前記第一開口部と前記第二開口部とを隔てるように、前記サイドケーシングの前記水密区画を船首尾方向に区画する隔壁と、
を備える請求項2に記載の船舶。
【請求項4】
前記浸水防止壁は、船首尾方向における前記第一浸水防止室と前記開口部との間、及び、前記第二浸水防止室と前記開口部との間に位置する
請求項2に記載の船舶。
【請求項5】
前記第一水密区画室と前記第二水密区画室とは、主機室又は補機室である
請求項3に記載の船舶。
【請求項6】
前記サイドケーシングを形成する船首側の前壁は、船首側の前記第一横置隔壁よりも更に船首側に設けられ、
前記サイドケーシングを形成する船尾側の後壁は、船尾側の前記第一横置隔壁よりも更に船尾側に設けられている
請求項1に記載の船舶。
【請求項7】
前記室を船首尾方向に隔てることで船首側に第一水密区画室を形成すると共に船尾側に第二水密区画室を形成する第二横置隔壁と、
前記第一水密区画室と前記サイドケーシング内側の前記水密区画とを連通する前記開口部としての第一開口部と、
前記第二水密区画室と前記サイドケーシング内側の前記水密区画とを連通する前記開口部としての第二開口部と、
前記第一開口部と前記第二開口部とを隔てるように、前記サイドケーシング内側の前記水密区画を船首尾方向に区画する隔壁と、
を備える請求項6に記載の船舶。
【請求項8】
前記第一水密区画室と前記第二水密区画室とは、主機室又は補機室である
請求項7に記載の船舶。
【請求項9】
船首側の前記第一横置隔壁と前記舷側とに隣接して船首側の前記第一横置隔壁よりも船首側に位置する水密区画である第一浸水防止室と、
船尾側の前記第一横置隔壁と前記舷側とに隣接して船尾側の前記第一横置隔壁よりも船尾側に位置する水密区画である第二浸水防止室と、を更に備える
請求項6に記載の船舶。
【請求項10】
左右一対の舷側を有する船体と、
前記船体内を下方空間と上方空間とに区画する隔壁甲板と、
前記下方空間に船首尾方向に間隔をあけて一対が配置されることで室を区画する第一横置隔壁と、
前記上方空間における前記室の直上で前記舷側に沿って配置されて、内側に水密区画を形成するサイドケーシングと、
を備え、
前記サイドケーシングを形成する船首側の前壁は、船首側の前記第一横置隔壁よりも更に船首側に設けられ、
前記サイドケーシングを形成する船尾側の後壁は、船尾側の前記第一横置隔壁よりも更に船尾側に設けられている船舶。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、船舶に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、フェリー、RORO(Roll-on/Roll-off船)、PCTC(Pure Car & Truck Carrier)等の船舶において、船体の隔壁甲板よりも下方に設けられた複数の室を備え、これら複数の室の上部に形成された各開口部を跨るようにサイドケーシングを備えたものが開示されている。この特許文献1では、浸水した室の開口を介して浸水していない室の開口に水が流入しないように、各開口を隔てる浸水防止壁を設けている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2016-088416号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記のような船舶では、2020年SOLAS条約改正により、損傷時安全性レベルの強化が図られ、損傷時の復原性能を確保する対策が必要となっている。しかし、上記特許文献1の船舶では、複数の区画に跨る位置が損傷するなど損傷箇所によっては複数の大きな区画が同時に浸水してしまい、船舶全体での復原性の成立が厳しくなるという課題がある。
本開示は、上記事情に鑑みてなされたものであり、損傷時に浸水する区画数を低減して損傷時復原性を向上することが可能な船舶を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記の課題を解決するために以下の構成を採用する。
本開示の第一態様によれば、船舶は、左右一対の舷側を有する船体と、前記船体内を下方空間と上方空間とに区画する隔壁甲板と、前記下方空間に船首尾方向に間隔をあけて一対が配置されることで室を区画する第一横置隔壁と、前記上方空間における前記室の直上で前記舷側に沿って配置されて、前記隔壁甲板に形成された開口部を介して前記室と連通する水密区画を形成するサイドケーシングと、前記サイドケーシング内側の前記水密区画における前記開口部の船首側及び船尾側の両側で、前記隔壁甲板から上方に延びると共に前記サイドケーシング内側の前記水密区画の幅方向にわたって設けられた一対の浸水防止壁と、を備える。
【0006】
本開示の第二態様によれば、船舶は、左右一対の舷側を有する船体と、前記船体内を下方空間と上方空間とに区画する隔壁甲板と、前記下方空間に船首尾方向に間隔をあけて一対が配置されることで室を区画する第一横置隔壁と、前記上方空間における前記室の直上で前記舷側に沿って配置されて、内側に水密区画を形成するサイドケーシングと、を備え、前記サイドケーシングを形成する船首側の前壁は、船首側の前記第一横置隔壁よりも更に船首側の前記第一横置隔壁よりも更に船首側に設けられ、前記サイドケーシングを形成する船尾側の後壁は、船尾側の前記第一横置隔壁よりも更に船尾側に設けられている。
【発明の効果】
【0007】
本開示によれば、損傷時に浸水する区画数を低減して損傷時復原性を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本開示の第一実施形態における船舶の概略構成を示す構成図である。
本開示の第一実施形態における隔壁甲板下の階層の概略構成を示す平面図である。
本開示の第一実施形態における隔壁甲板上の構成を示す平面図である。
本開示の第一実施形態におけるサイドケーシングの下部周辺を示す平面図である。
上記サイドケーシングの側面図である。
本開示の第二実施形態における船舶の図4に相当する断面図である。
本開示の第一実施形態の変形例における図4に相当する図である。
本開示の第二実施形態の第一変形例における図6に相当する図である。
本開示の第二実施形態の第二変形例における図6に相当する図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
次に、本開示の実施形態における船舶を図面に基づき説明する。
<第一実施形態>
図1は、本開示の第一実施形態における船舶の概略構成を示す構成図である。
図1に示すように、第一実施形態の船舶1は、船体2と、隔壁甲板11と、第一横置隔壁21Aと、第二横置隔壁21Bと、第一浸水防止室25Aと、第二浸水防止室25Bと、サイドケーシング30Aと、浸水防止壁50と、を少なくとも備えている。本実施形態で例示する船舶1は、車両を運搬可能な車両運搬船(フェリー)である。
【0010】
<船体>
船体2は、舷側3A,3Bと、船底4と、を有している。舷側3A,3Bは、左右舷側をそれぞれ形成する一対の船側外板を有する。船底4は、これら舷側3A,3Bを接続する船底外板を有する。船体2は、これら一対の舷側3A,3B及び船底4によりU字状の断面形状を有している。本実施形態の船底4は、二重底構造となっており船底外板の内側に内底板18を有している。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPatで参照する
関連特許
三菱造船株式会社
船舶
1か月前
個人
川下り用船
今日
個人
シーアンカー
2か月前
個人
発電船
1か月前
個人
船舶用プロペラ
9か月前
個人
水難救命スーツ
10か月前
個人
流体抵抗低減省エネ船
8か月前
小柳建設株式会社
台船
3か月前
個人
簡易型ライフジャケット
10か月前
個人
浮体式洋上風力発電方式
11か月前
ウラカミ合同会社
曳航ロボット
3か月前
個人
船舶推進装置
10か月前
炎重工株式会社
移動体
1か月前
個人
水陸両用移動装置
3か月前
ダイハツ工業株式会社
ジャケット
4か月前
ヤマハ発動機株式会社
船舶
11か月前
個人
海洋「いかだ」上の風力発電システム
8か月前
ヤマハ発動機株式会社
救難艇
10か月前
個人
浮体式足場のブイ組立体
10か月前
誠加興業股分有限公司
呼吸用マスク
3か月前
株式会社テラサン
位置保持システム
1か月前
トヨタ自動車株式会社
ガンネル治具
6か月前
個人
キャタピラ推進式高速船
7か月前
ヤマハ発動機株式会社
小型船舶
11か月前
川崎汽船株式会社
ドライアイス輸送船
5か月前
ヤマハ発動機株式会社
小型船舶
11か月前
株式会社神戸タフ興産
船舶の甲板構造
今日
株式会社 ASC
航海用低燃費航行方法
9か月前
個人
搬送器材
8か月前
サームトロン株式会社
外付けスラスタ装置
8か月前
株式会社小野田産業
シェルタ
5か月前
高階救命器具株式会社
救命具
5か月前
株式会社 神崎高級工機製作所
減速逆転機
10か月前
日立造船株式会社
浮体構造物
10か月前
ASTI株式会社
操作機構取付構造
28日前
個人
水中観察ボート、曲肱システム及び動揺病軽減
6か月前
続きを見る
他の特許を見る