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公開番号2025023672
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-02-17
出願番号2023128012
出願日2023-08-04
発明の名称船舶
出願人三菱造船株式会社
代理人個人,個人,個人,個人,個人
主分類B63B 25/16 20060101AFI20250207BHJP(船舶またはその他の水上浮揚構造物;関連艤装品)
要約【課題】必要な係船エリアを確保しつつタンクを大きくする。
【解決手段】船舶は、一対の舷側を有する船体と、船体に設けられた上甲板と、船体内に設けられ、上部が上甲板の船幅方向中央部を貫通して上甲板よりも上方に突出するタンクと、一対の舷側に対して船幅方向内側に間隔をあけて設けられ、複数のタンクを上方から覆うとともに、船首尾方向に延びる頂部平坦面を有するタンクカバーと、頂部平坦面から船首側に連なるように形成されるとともに、一対の舷側の間で船幅方向にわたって延びる船首甲板と、を備える。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
一対の舷側を有する船体と、
前記船体に設けられた上甲板と、
前記船体内に設けられ、上部が前記上甲板の船幅方向中央部を貫通して前記上甲板よりも上方に突出するタンクと、
一対の前記舷側に対して船幅方向内側に間隔をあけて設けられ、複数の前記タンクを上方から覆うとともに、船首尾方向に延びる頂部平坦面を有するタンクカバーと、
前記頂部平坦面から船首側に連なるように形成されるとともに、一対の前記舷側の間で船幅方向にわたって延びる船首甲板と、を備える
船舶。
続きを表示(約 280 文字)【請求項2】
前記船首甲板の上面と、前記頂部平坦面とは同一高さに形成されている
請求項1に記載の船舶。
【請求項3】
前記船首甲板上に、
係船索を繰出し及び巻取り可能な係船装置と、
前記係船装置から繰り出される前記係船索を案内可能な係船ガイド具と、を含む係船機器の少なくとも一部が配置されている
請求項1又は2に記載の船舶。
【請求項4】
前記上甲板は、前記タンクカバーと、一対の前記舷側との間で上方に向けて露出し、船首尾方向に延びる通路部を備える
請求項1又は2に記載の船舶。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、船舶に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
液化ガス運搬船は、船体内に、液化ガスを貯留可能なタンクを備えている。液化ガス運搬船は荷役を行う港湾の設備要件から船長や喫水等といった主要目にある程度の制限が設けられている。そのような中で液化ガス運搬船における液化ガスの搭載量を増大させるため、タンクの上部を、船体の上甲板の一部を貫通させて上方に突出させることが行われている。特許文献1には、上甲板の上方に突出させたタンクの上部を、上方から覆うように設けられたタンクカバーを上甲板上に備える構成が開示されている。また、特許文献1には、タンクカバーよりも船首側の上甲板上に、係船機を備える構成が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2021-187190号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、特許文献1に開示されたような構成では、係船機が、タンクカバーよりも船首側の上甲板上に配置されている。タンクカバーは、係船機が配置された船首側の上甲板よりも高い位置にある。このため、タンクを前方に大きくしようとすれば係船エリアが狭くなる。また、係船機器等を配置する係船エリアを後方に広げればタンクが小さくなる。したがって、必要な係船エリアを確保しつつタンクを大きくすることが困難である。
【0005】
本開示は、上記課題を解決するためになされたものであって、必要な係船エリアを確保しつつタンクを大きくすることができる船舶を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、本開示に係る船舶は、船体と、上甲板と、タンクと、タンクカバーと、船首甲板と、を備える。前記船体は、一対の舷側を有する。前記上甲板は、前記船体に設けられている。前記タンクは、前記船体内に設けられている。前記タンクは、上部が前記上甲板の船幅方向中央部を貫通して前記上甲板よりも上方に突出している。前記タンクカバーは、一対の前記舷側に対して船幅方向内側に間隔をあけて設けられている。前記タンクカバーは、複数の前記タンクを上方から覆うとともに、船首尾方向に延びる頂部平坦面を有している。前記船首甲板は、前記頂部平坦面から船首側に連なるように形成されている。前記船首甲板は、一対の前記舷側の間で船幅方向にわたって延びている。
【発明の効果】
【0007】
本開示の船舶によれば、必要な係船エリアを確保しつつタンクを大きくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本開示の実施形態に係る船舶の側面図である。
本開示の実施形態に係る船舶の平面図である。
本開示の実施形態に係る船舶のタンク、及びタンクカバーを、船首尾方向から見た断面図である。
本開示の実施形態における船首甲板とタンクカバーの頂部平坦面を示す平面図である。
本開示の実施形態の船舶の変形例において、船首甲板とタンクカバーの頂部平坦面を示す平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本開示の実施形態に係る船舶を図1から図5に基づき説明する。
(船舶の構成)
図1から図3に示すように、本実施形態で例示する船舶1Aは、LNG(Liquefied Natural Gas)、LPG(Liquefied Petroleum Gas)、液化二酸化炭素、液化アンモニア等の液化ガスを運搬する液化ガス運搬船である。船舶1Aは、船体2と、タンク10と、タンクカバー20と、船首甲板30と、係船機器40Aと、を少なくとも備えている。なお、船舶1Aの船種は一例であって、液化ガス運搬船に限られない。
【0010】
(船体の構成)
船体2は、その外殻をなす一対の舷側3A,3Bと、船底4(図1、図3参照)と、上甲板5と、を有している。舷側3A,3Bは、左右舷側をそれぞれ形成する一対の舷側外板を有する。船底4は、これら舷側3A,3Bを接続する船底外板を有する。これら一対の舷側3A,3B及び船底4により、船体2の外殻は、船首尾方向FAに直交する断面において、U字状を成している。船体2は、その上部に、上甲板5を備えている。上甲板5は、船首甲板30よりも船尾2b側における、最上層に配置される甲板である。本実施形態の上甲板5は、その少なくとも一部を外部に露出する暴露甲板になっている。船体2は、船底4(船底外板)の上方に間隔をあけて配置され、二重底を形成する内底部9(図3参照)を備えている。
(【0011】以降は省略されています)

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