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公開番号2025065676
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-22
出願番号2023175047
出願日2023-10-10
発明の名称船舶
出願人三菱造船株式会社
代理人個人,個人,個人,個人,個人
主分類B63H 21/32 20060101AFI20250415BHJP(船舶またはその他の水上浮揚構造物;関連艤装品)
要約【課題】海水を用いて排ガスを洗浄する場合、洗浄後の排ガスの温度低下を抑える。
【解決手段】船舶は、船体と、船体に設けられ、燃料を燃焼させる燃焼装置と、船体に設けられて、燃焼装置からの排ガスを海水によって洗浄するスクラバと、船体に設けられて、スクラバを経由した排ガスから二酸化炭素を回収する回収装置と、船体の外部からスクラバに海水を導入可能な第一海水導入配管系統と、第一海水導入配管系統を流通する海水を昇温可能な昇温部と、を備えている。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
船体と、
前記船体に設けられ、燃料を燃焼させる燃焼装置と、
前記船体に設けられて、前記燃焼装置からの排ガスを海水によって洗浄するスクラバと、
前記船体に設けられて、前記スクラバを経由した前記排ガスから二酸化炭素を回収する回収装置と、
前記船体の外部から前記スクラバに海水を導入可能な第一海水導入配管系統と、
前記第一海水導入配管系統を流通する海水を昇温可能な昇温部と、
を備える船舶。
続きを表示(約 740 文字)【請求項2】
前記船体の外部から海水を導入可能な第二海水導入配管系統と、
前記第二海水導入配管系統に導入された海水と前記燃焼装置を冷却するための冷却液との間で熱交換を行う第一熱交換器と、を備え、
前記昇温部は、前記第一熱交換器を経た海水を、前記第二海水導入配管系統から前記第一海水導入配管系統に導入可能である
請求項1に記載の船舶。
【請求項3】
前記船体の外部から海水を導入可能な第三海水導入配管系統と、
前記第三海水導入配管系統に導入された海水と、前記船体に設けられた前記燃焼装置以外の発熱源を冷却するための冷却液との間で熱交換を行う第二熱交換器と、を備え、
前記昇温部は、前記第二熱交換器を経た海水を、前記第三海水導入配管系統から前記第一海水導入配管系統に導入可能である
請求項2に記載の船舶。
【請求項4】
前記第二海水導入配管系統と前記第三海水導入配管系統とが連通可能に接続され、
前記昇温部は、前記第一熱交換器と前記第二熱交換器との双方を経た海水を、前記第一海水導入配管系統に導入可能である
請求項3に記載の船舶。
【請求項5】
前記第一海水導入配管系統から分岐し、前記第一海水導入配管系統から海水の一部を導入可能な分岐配管系統と、
前記分岐配管系統に導入された海水と、前記船体に設けられた前記燃焼装置以外の発熱源を冷却するための冷却液との間で熱交換を行う第三熱交換器と、を備え、
前記昇温部は、前記第三熱交換器を経た海水を、前記分岐配管系統から前記第一海水導入配管系統に導入可能である
請求項1又は2に記載の船舶。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、船舶に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、船舶に搭載される排ガス発生装置から排出される排ガスを脱硫するための船舶用脱硫装置が開示されている。この船舶用脱硫装置では、排ガスに、洗浄液として海水や清水を散水し、排ガスと洗浄液とを気液接触させることで、排ガスに含まれる硫黄分を除去している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2019-104482号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、特許文献1に記載の船舶用脱硫装置において、洗浄液に海水を用いた場合、季節や船舶が航行する海域によっては、船外から洗浄液として取り込んだ海水の温度が、例えば5℃程度の低温となることがある。低温の海水により、排ガスを脱硫した場合、脱硫後の排ガスの温度も低くなる。
船舶が、排ガスに含まれる二酸化炭素を回収する二酸化炭素回収装置を備えている場合、脱硫後の排ガスが低温であると、排ガスに含まれる二酸化炭素を回収する際の回収効率が低下してしまうという課題がある。
【0005】
本開示は、上記課題を解決するためになされたものであって、海水を用いて排ガスを洗浄する場合、洗浄後の排ガスの温度低下を抑えることができる船舶を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、本開示に係る船舶は、船体と、燃焼装置と、スクラバと、回収装置と、第一海水導入配管系統と、昇温部と、を備えている。前記燃焼装置は、前記船体に設けられ、燃料を燃焼させる。前記スクラバは、前記船体に設けられて、前記燃焼装置からの排ガスを海水によって洗浄する。前記回収装置は、前記船体に設けられて、前記スクラバを経由した前記排ガスから二酸化炭素を回収する。前記第一海水導入配管系統は、前記船体の外部から前記スクラバに海水を導入可能である。前記昇温部は、前記第一海水導入配管系統を流通する海水を昇温可能である。
【発明の効果】
【0007】
本開示の船舶によれば、海水を用いて排ガスを洗浄する場合、洗浄後の排ガスの温度低下を抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本開示の実施形態に係る船舶の概略構成を示す側面図である。
本開示の第一実施形態に係る海水導入システムの概略構成を示す図である。
本開示の第一実施形態に係る海水導入システムにおいて、第一熱交換器を経た海水を第一海水導入配管系統に送り込む状態を示す図である。
本開示の第一実施形態に係る海水導入システムの変形例を示す図である。
本開示の第二実施形態に係る海水導入システムの概略構成を示す図である。
本開示の第二実施形態に係る海水導入システムにおいて、第一熱交換器、第二熱交換器を経た海水を第一海水導入配管系統に送り込む状態を示す図である。
本開示の第三実施形態に係る海水導入システムの概略構成を示す図である。
本開示の第三実施形態に係る海水導入システムにおいて、第一熱交換器、第三熱交換器を経た海水を第一海水導入配管系統に送り込む状態を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本開示の実施形態に係る船舶について、図1~図8を参照して説明する。
<第一実施形態>
(船舶の全体構成)
図1に示すように、本実施形態の船舶1は、船体2と、燃焼装置8と、スクラバ20と、回収装置30と、海水導入システム50A(図2参照)と、昇温部70A(図2参照)と、を備えている。なお、この実施形態の船舶1の船種は、特定の船種に限られない。船舶1の船種としては、液化ガス運搬船、フェリー、RORO船、自動車運搬船、客船等を例示できる。
【0010】
(船体の構成)
船体2は、その外殻をなす一対の舷側3A,3Bと、船底4と、上甲板5と、を有している。舷側3A,3Bは、左右舷側をそれぞれ形成する一対の舷側外板を有する。船底4は、これら舷側3A,3Bを接続する船底外板を有する。上甲板5は、外部に露出する全通甲板であり、この上甲板5上には、居住区を有する上部構造6が形成されている。
(【0011】以降は省略されています)

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