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公開番号2025083725
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-02
出願番号2023197286
出願日2023-11-21
発明の名称船舶
出願人三菱造船株式会社
代理人個人,個人,個人,個人,個人
主分類B63H 21/38 20060101AFI20250526BHJP(船舶またはその他の水上浮揚構造物;関連艤装品)
要約【課題】船体内の設備を簡素化し、機器の配置成立性を向上させる船舶を提供する。
【解決手段】船舶は、船体と、船体に設けられた熱機関と、熱機関によって加熱される1次媒体が流通する第1流通系統と、1次媒体と熱交換する2次媒体が循環する第2流通系統と、熱機関の燃料としての液化ガスを貯留する燃料タンクと、燃料タンクからの燃料と第2流通系統を流通する2次媒体とを熱交換させて、熱交換後の燃料を熱機関に供給する燃料供給系統と、船体に設けられて、熱媒を加熱する熱媒加熱器と、熱媒加熱器で加熱された熱媒を流通させ、第1流通系統を流通する1次媒体と熱交換させる熱媒流通系統と、を備える。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
船体と、
前記船体に設けられた熱機関と、
前記熱機関によって加熱される1次媒体が流通する第1流通系統と、
前記1次媒体と熱交換する2次媒体が循環する第2流通系統と、
前記熱機関の燃料としての液化ガスを貯留する燃料タンクと、
前記燃料タンクからの前記燃料と前記第2流通系統を流通する前記2次媒体とを熱交換させて、熱交換後の前記燃料を前記熱機関に供給する燃料供給系統と、
前記船体に設けられて、熱媒を加熱する熱媒加熱器と、
前記熱媒加熱器で加熱された前記熱媒を流通させ、前記第1流通系統を流通する前記1次媒体と熱交換させる熱媒流通系統と、
を備える船舶。
続きを表示(約 470 文字)【請求項2】
前記熱媒加熱器は、前記燃料タンク内への自然入熱で前記液化ガスが蒸発して生じた蒸発ガスを燃焼して前記熱媒を加熱する、
請求項1に記載の船舶。
【請求項3】
前記熱媒流通系統は、前記1次媒体と熱交換させて前記熱媒を冷却する熱媒冷却器を有し、前記熱媒冷却器で冷却された後の前記熱媒を前記熱媒加熱器に戻す、
請求項1又は請求項2に記載の船舶。
【請求項4】
前記第1流通系統と前記第2流通系統とにわたって設けられ、前記熱機関によって加熱された前記1次媒体と前記2次媒体とを熱交換させて前記2次媒体を加熱する2次媒体加熱器をさらに備え、
前記熱媒冷却器は、前記第1流通系統における前記熱機関と前記2次媒体加熱器との間であって、前記熱機関に対して前記2次媒体の流通方向における上流側に接続されている、
請求項3に記載の船舶。
【請求項5】
前記熱媒冷却器は、前記熱媒加熱器で加熱された前記熱媒の余剰分を冷却する、
請求項3に記載の船舶。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、船舶に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、船舶用のLNG(Liquefied Natural Gas)気化システムが開示されている。このLNG気化システムでは、LNG気化器やLNG加圧気化器が、エンジン冷却用の冷却水流路上に配設されている。LNGは、エンジン冷却水との熱交換によって気化される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第6505852号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に記載されるような液化ガスの気化システムでは、例えばエンジンの廃熱が少なく、エンジン冷却水の温度が上がりづらい場合に、液化ガスを十分に気化させることができない。このため、液化ガスを加熱する補助加熱器を別途設ける必要がある。
【0005】
また、液化ガスを貯留する燃料タンクでは、貯留された液化ガスが自然入熱により蒸発することで蒸発ガス(BOG:Boil Off Gas)が発生する。燃料タンクの圧力を維持するためにはBOGを処理する必要がある。そのため、例えばBOG専用のガス燃焼設備(GCU:Gas Combustion Unit)を設ける場合があった。しかしながら、船体の配置スペースは限られており、GCU等の大型の設備が配置されると、その他の機器の配置が困難となってしまっていた。
【0006】
また、BOGをボイラで燃焼させて処理する方法もある。しかしながら、この方法では、BOGの燃焼により生じた余剰の熱媒(蒸気ボイラの場合は蒸気)を冷却するため、大容量の冷却器が必要となる。さらに、付帯するダンプ弁や、冷却清水系統または冷却海水系統の増強も必要となる。このため、大幅な設備増加につながり、機関プラントが複雑化してしまっていた。
【0007】
本開示は、上記課題を解決するためになされたものであって、船体内の設備を簡素化し、機器の配置成立性を向上させる船舶を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するために、本開示に係る船舶は、船体と、前記船体に設けられた熱機関と、前記熱機関によって加熱される1次媒体が流通する第1流通系統と、前記1次媒体と熱交換する2次媒体が循環する第2流通系統と、前記熱機関の燃料としての液化ガスを貯留する燃料タンクと、前記燃料タンクからの前記燃料と前記第2流通系統を流通する前記2次媒体とを熱交換させて、熱交換後の前記燃料を前記熱機関に供給する燃料供給系統と、前記船体に設けられて、熱媒を加熱する熱媒加熱器と、前記熱媒加熱器で加熱された前記熱媒を流通させ、前記第1流通系統を流通する前記1次媒体と熱交換させる熱媒流通系統と、を備える。
【発明の効果】
【0009】
本開示の船舶によれば、船体内の設備を簡素化し、機器の配置成立性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本開示の実施形態に係る船舶の構成図である。
本開示の実施形態に係る機関プラントの構成図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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