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公開番号2025073866
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-13
出願番号2023184992
出願日2023-10-27
発明の名称船舶
出願人三菱造船株式会社
代理人個人,個人,個人,個人,個人
主分類B63H 21/38 20060101AFI20250502BHJP(船舶またはその他の水上浮揚構造物;関連艤装品)
要約【課題】機関区域内で、機器等を配置するスペースを増大させる。
【解決手段】船舶は、一対の舷側を有する船体と、船体内に設けられたエンジンと、船体内においてエンジンよりも船首側に設けられ、エンジンの燃料を収容可能な燃料タンクと、エンジンが配置された機関区域と燃料タンクが収容された燃料タンク室とを区画する横置隔壁と、燃料タンクから供給される燃料を気化させてエンジンに供給する燃料気化装置が収容され、機関区域内で横置隔壁に沿って、かつ一対の舷側のうちの少なくとも一方から船幅方向内側に離れて配置された燃料調整室と、を備える。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
一対の舷側を有する船体と、
前記船体内に設けられたエンジンと、
前記船体内において前記エンジンよりも船首側に設けられ、前記エンジンの燃料を収容可能な燃料タンクと、
前記エンジンが配置された機関区域と前記燃料タンクが収容された燃料タンク室とを区画する横置隔壁と、
前記燃料タンクから供給される燃料を気化させて前記エンジンに供給する燃料気化装置が収容され、前記機関区域内で前記横置隔壁に沿って、かつ一対の前記舷側のうちの少なくとも一方から船幅方向内側に離れて配置された燃料調整室と、
を備える船舶。
続きを表示(約 440 文字)【請求項2】
前記燃料調整室は、前記船体の船首尾方向の船首側に設けられた前壁と、船首尾方向の船尾側に設けられた後壁と、船幅方向両側に設けられた一対の側壁と、を有し、
前記前壁は、前記横置隔壁の一部を形成する
請求項1に記載の船舶。
【請求項3】
前記横置隔壁を貫通して設けられ、前記燃料タンクから前記燃料気化装置に前記燃料を供給する第一配管と、
前記燃料気化装置で生成された燃料ガスを前記エンジンに供給する第二配管と、を備え、
前記第一配管は、一重管であり、前記第二配管は、内管及び外管を備えた二重管である
請求項1又は2に記載の船舶。
【請求項4】
前記船体に設けられて船尾ランプ又は船首ランプを介して車両が乗降可能な乗込み甲板と、
前記乗込み甲板の下方に位置し、前記機関区域の天井を形成し、前記車両を搭載可能な機関区域上車両甲板と、をさらに備える
請求項1又は2に記載の船舶。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、船舶に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
船舶の主機や補機等のエンジンを駆動するための燃料として液化ガスを用いる場合、液化ガスを貯留する液化ガス燃料タンクを、船体内に設けることがある。液化ガス燃料タンクと、エンジンとの間には、液化ガス燃料タンクから供給される液化ガスを気化させてエンジンに供給する燃料気化装置を備えた燃料供給システムが設けられている。これらの液化ガス燃料タンク、燃料供給システム、及びエンジンは、船体内の限られたスペースに効率良く配置することが望まれる。
【0003】
特許文献1には、液化ガス燃料タンクと、液化ガス燃料タンク内の燃料を燃料消費部へ供給するための液化ガス供給システムとを備える船舶が開示されている。この船舶の構成では、液化ガス供給システムを、液化ガス燃料タンクと舷側の間と、液化ガス燃料タンクと機関室前壁との間との少なくとも一方に配置している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2018-69934号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、船体内において、エンジンが設けられた機関区域と、液化ガス燃料タンクが配置されたタンクスペースとは、水密隔壁によって区画されている。特許文献1に記載の構成では、液化ガス供給システムは、水密隔壁に対し、タンクスペース側に配置されている。
一方、エンジンが設けられた船体内の機関区域において、各種の機器等を配置するスペースを、より多く確保することが望まれることがある。しかしながら、特許文献1に記載の構成では、液化ガス供給システムが、水密隔壁に対し、タンクスペース側に配置されているため、機関区域をタンクスペース側に拡大することが困難になっている。
【0006】
本開示は、上記課題を解決するためになされたものであって、機関区域内で、機器等を配置するスペースを増大させることができる船舶を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、本開示に係る船舶は、船体と、エンジンと、燃料タンクと、横置隔壁と、燃料調整室と、を備えている。前記船体は、一対の舷側を有している。前記エンジンは、前記船体内に設けられている。前記燃料タンクは、前記船体内において前記エンジンよりも船首側に設けられ、前記エンジンの燃料を収容可能である。前記横置隔壁は、前記エンジンが配置された機関区域と前記燃料タンクが収容された燃料タンク室とを区画している。前記燃料調整室は、前記燃料タンクから供給される燃料を気化させて前記エンジンに供給する燃料気化装置が収容されている。前記燃料調整室は、前記機関区域内で前記横置隔壁に沿って、かつ一対の前記舷側のうちの少なくとも一方から船幅方向内側に離れて配置されている。
【発明の効果】
【0008】
本開示の船舶によれば、機関区域内で、機器等を配置するスペースを増大させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本開示の第一実施形態に係る船舶の側面図である。
本開示の実施形態に係る船舶における、エンジン、燃料調整室、横置隔壁、燃料タンクの配置を示す平断面図である。
本開示の第二実施形態に係る船舶の側面図である。
本開示の第二実施形態の変形例に係る船舶の側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本開示の実施形態に係る船舶について、図1~図4を参照して説明する。
<第一実施形態>
図1に示すように、第一実施形態の船舶1Aは、船体2と、エンジン30と、燃料タンク50と、燃料調整室25と、を少なくとも備えている。船舶1Aの船種は、車両を搭載可能なものであれば、特定のものに限られない。本実施形態で例示する船舶1Aの船種は、PCTC(Pure Car and Truck Carrier)である。
(【0011】以降は省略されています)

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