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公開番号2025092949
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-23
出願番号2023208378
出願日2023-12-11
発明の名称船舶、船内電力発電方法
出願人三菱造船株式会社
代理人個人,個人,個人,個人,個人
主分類B63B 25/16 20060101AFI20250616BHJP(船舶またはその他の水上浮揚構造物;関連艤装品)
要約【課題】ボイルオフガスを有効利用し、燃費効率を高める。
【解決手段】船舶は、プロペラを有する船体と、船体に設けられてプロペラを駆動する主機と、主機の回転に伴って駆動されることで、船内電力を生成する軸発電機と、船体に設けられ、液化ガスが貯留可能なタンクと、タンクに貯留された液化ガスを気化させて主機に供給可能な主供給ラインと、タンク内で発生したボイルオフガスを主機に供給可能なボイルオフガスラインと、を備える。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
プロペラを有する船体と、
前記船体に設けられて前記プロペラを駆動する主機と、
前記主機の回転に伴って駆動されることで、船内電力を生成する軸発電機と、
前記船体に設けられ、液化ガスが貯留可能なタンクと、
前記タンクに貯留された液化ガスを気化させ、前記主機に供給可能な主供給ラインと、
前記タンク内で発生したボイルオフガスを前記主機に供給可能なボイルオフガスラインと、
を備える船舶。
続きを表示(約 1,200 文字)【請求項2】
燃料供給によって船内電力を生成する補機をさらに備え、
前記ボイルオフガスラインは、前記ボイルオフガスを前記主機に加えて前記補機に供給可能とされ、
前記ボイルオフガスラインによる前記ボイルオフガスの供給先を、前記主機と前記補機との間で選択的に切替可能な切替部、を備える
請求項1に記載の船舶。
【請求項3】
前記主供給ラインは、前記液化ガスを加圧する加圧ポンプ及び前記加圧ポンプにより加圧された前記液化ガスを気化させて前記主機の燃料となる燃料ガスを生成する気化器を備え、
前記ボイルオフガスラインは、前記主機に供給される前記燃料ガスの圧力まで前記ボイルオフガスを加圧可能なガス圧縮機を備える
請求項1又は2に記載の船舶。
【請求項4】
前記ボイルオフガスラインは、前記補機の燃料として必要な第一圧力まで前記ボイルオフガスを昇圧させる第一ガス圧縮機と、
前記第一ガス圧縮機を経て前記第一圧力まで昇圧された前記ボイルオフガスを、前記主機の燃料として必要な第二圧力までさらに昇圧させる第二ガス圧縮機と、
を備える
請求項2に記載の船舶。
【請求項5】
前記ボイルオフガスラインは、
前記第一ガス圧縮機により昇圧された前記ボイルオフガスを、前記主供給ラインに流通する前記液化ガスに混合させる
請求項4に記載の船舶。
【請求項6】
前記主供給ラインは、前記液化ガスを加圧する加圧ポンプ及び前記加圧ポンプにより加圧された前記液化ガスを気化させて前記主機の燃料となる燃料ガスを生成する気化器を備え、
前記第一ガス圧縮機により昇圧された前記ボイルオフガスと、前記主供給ラインの前記加圧ポンプを経た前記液化ガスとの間で熱交換を行う熱交換器、をさらに備える
請求項5に記載の船舶。
【請求項7】
前記主供給ラインは、前記液化ガスを加圧する加圧ポンプ及び前記加圧ポンプにより加圧された前記液化ガスを気化させて前記主機の燃料となる燃料ガスを生成する気化器を備え、
前記ボイルオフガスラインは、前記主機に供給する前記ボイルオフガスを、前記主供給ラインに流通する前記液化ガスに混合させる
請求項1又は2に記載の船舶。
【請求項8】
前記ボイルオフガスラインを流通する前記ボイルオフガスと、前記主供給ラインの前記加圧ポンプを経た前記液化ガスとの間で熱交換を行う熱交換器、をさらに備える
請求項7に記載の船舶。
【請求項9】
請求項2に記載の船舶における船内電力発電方法であって、
前記船舶の航行時にボイルオフガスを前記主機に供給して、前記軸発電機により船内電力を生成する第一のモードと、
前記船舶の停泊時に前記ボイルオフガスを前記補機に供給して、前記補機により船内電力を生成する第二のモードと、を切り替える
船内電力発電方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、船舶、船内電力発電方法に関する。
続きを表示(約 2,300 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、燃料として液化天然ガスを貯蔵する貯蔵タンクで発生したボイルオフガスを圧縮、及び再液化し、エンジンに供給する構成が開示されている。このような構成により、タンクで発生したボイルオフガスを有効利用し、燃料消費量を低減している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第5926748号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、特許文献1に記載されているような船舶においては、船内で利用するための電力を生成するため、主機とは別に、発電機を駆動するためのエンジンを備えたものがある。発電機駆動用のエンジンは、主機に比較し、燃費効率が低い。このため、ボイルオフガスを有効利用しつつ、燃費効率を高めることが望まれている。
【0005】
本開示は、上記課題を解決するためになされたものであって、ボイルオフガスを有効利用し、燃費効率を高めることができる船舶、船内電力発電方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、本開示に係る船舶は、船体と、主機と、軸発電機と、タンクと、主供給ラインと、ボイルオフガスラインと、を備えている。前記船体は、プロペラを有している。前記主機は、前記船体に設けられて前記プロペラを駆動する。前記軸発電機は、前記主機の回転に伴って駆動されることで、船内電力を生成する。前記タンクは、前記船体に設けられ、液化ガスが貯留可能である。前記主供給ラインは、前記タンクに貯留された液化ガスを気化させ、前記主機に供給可能である。前記ボイルオフガスラインは、前記タンク内で発生したボイルオフガスを前記主機に供給可能である。
【0007】
本開示に係る船内電力発電方法は、上記したような船舶における船内電力発電方法である。船内電力発電方法は、第一のモードと、第二のモードとを切り替える。前記第一のモードは、前記船舶の航行時にボイルオフガスを前記主機に供給して、前記軸発電機により船内電力を生成する。前記第二のモードは、前記船舶の停泊時に前記ボイルオフガスを前記補機に供給して、前記補機により船内電力を生成する。
【発明の効果】
【0008】
本開示の船舶、船内電力発電方法によれば、ボイルオフガスを有効利用し、燃費効率を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本開示の実施形態に係る船舶の側面図である。
本開示の第一実施形態に係る船舶における、タンクから主機、及び補機への燃料供給系統を示す図である。
本開示の実施形態に係る船舶において、主機を用いて発電している状態を示す図である。
本開示の実施形態に係る船舶において、補機を用いて発電している状態を示す図である。
本開示の第二実施形態に係る船舶における、タンクから主機、及び補機への燃料供給系統を示す図である。
本開示の第二実施形態に係る船内電力発電方法において、第一のモードを実行しているときのボイルオフガスの流れを示す図である。
本開示の第二実施形態に係る船内電力発電方法において、第二のモードを実行しているときのボイルオフガスの流れを示す図である。
本開示の第三実施形態に係る船舶における、タンクから主機、及び補機への燃料供給系統を示す図である。
本開示の第三実施形態に係る船内電力発電方法において、第一のモードを実行しているときのボイルオフガスの流れを示す図である。
本開示の第三実施形態に係る船内電力発電方法において、第二のモードを実行しているときのボイルオフガスの流れを示す図である。
本開示の第四実施形態に係る船舶における、タンクから主機、及び補機への燃料供給系統を示す図である。
本開示の第四実施形態に係る船内電力発電方法において、第一のモードを実行しているときのボイルオフガスの流れを示す図である。
本開示の第四実施形態に係る船内電力発電方法において、第二のモードを実行しているときのボイルオフガスの流れを示す図である。
本開示の第五実施形態に係る船舶における、タンクから主機、及び補機への燃料供給系統を示す図である。
本開示の第五実施形態に係る船内電力発電方法において、第一のモードを実行しているときのボイルオフガスの流れを示す図である。
本開示の第五実施形態に係る船内電力発電方法において、第二のモードを実行しているときのボイルオフガスの流れを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本開示の実施形態に係る船舶、船内電力発電方法について、図1~図16を参照して説明する。
<第一実施形態>
(船舶の全体構成)
図1に示すように、この第一実施形態の船舶1は、船体2と、主機20と、軸発電機25と、補機30と、タンク10と、を主に備えている。船舶1の船種は、特定のものに限られない。船舶1の船種は、液化天然ガス(LNG)、二酸化炭素、アンモニア等の液化ガスの運搬船、フェリー、RORO船(Roll-on/Roll-off船)、PCTC(Pure Car & Truck Carrier)、客船等を例示できる。
(【0011】以降は省略されています)

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