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公開番号2025090265
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-17
出願番号2023205395
出願日2023-12-05
発明の名称船舶
出願人三菱造船株式会社
代理人個人,個人,個人,個人,個人
主分類B63B 3/48 20060101AFI20250610BHJP(船舶またはその他の水上浮揚構造物;関連艤装品)
要約【課題】推進性能、及び、燃料消費率の悪化を抑制しつつ船体の重心を低下させる。
【解決手段】船舶は、車両の乗り込み側となる手前側甲板部、前記手前側甲板部の乗り込み側とは反対側に向かうに従って下方に向かって傾斜する第一傾斜甲板部、及び、前記第一傾斜甲板部の前記乗り込み側とは反対側に配置されて、前記手前側甲板部よりも上下方向の位置が低い奥側甲板部を有する乗込み甲板と、前記乗込み甲板の上方に配置された上部甲板と、前記乗込み甲板の前記奥側甲板部と前記上部甲板との間に設けられた中甲板と、を備え、前記手前側甲板と前記上部甲板との間の空間、及び、前記奥側甲板部と前記中甲板との間の空間のそれぞれは、大型車収容スペースとされ、前記中甲板と前記上部甲板との間の空間は、車両収容スペースとされている。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
車両の乗り込み側となる手前側甲板部、前記手前側甲板部の乗り込み側とは反対側に向かうに従って下方に向かって傾斜する第一傾斜甲板部、及び、前記第一傾斜甲板部の前記乗り込み側とは反対側に配置されて、前記手前側甲板部よりも上下方向の位置が低い奥側甲板部を有する乗込み甲板と、
前記乗込み甲板の上方に配置された上部甲板と、
前記乗込み甲板の前記奥側甲板部と前記上部甲板との間に設けられた中甲板と、
前記乗込み甲板と前記中甲板とを繋ぐ傾斜路を形成する船内ランプと、
を備え、
前記手前側甲板部と前記上部甲板との間の空間、及び、前記奥側甲板部と前記中甲板との間の空間のそれぞれは、大型車収容スペースとされ、
前記中甲板と前記上部甲板との間の空間は、車両収容スペースとされている
船舶。
続きを表示(約 800 文字)【請求項2】
前記乗込み甲板の下方に設けられて主機を収容する機関室と、
前記車両の乗り込み側に設けられて自走により前記車両を乗降させる乗降部と、を備え、
前記手前側甲板部は、前記機関室の天井を形成している
請求項1に記載の船舶。
【請求項3】
前記機関室及び前記乗降部は、船体の船首尾方向の船尾側に設けられ、
前記中甲板と前記乗込み甲板の前記第一傾斜甲板部及び前記奥側甲板部とは、前記機関室よりも船首尾方向の船首側に配置されている
請求項2に記載の船舶。
【請求項4】
前記上部甲板は、
前記中甲板の上方に配置される船首側上部甲板部と、
前記船首側上部甲板部から船尾側に向かうに従って下方に向かって傾斜し、前記機関室よりも船首側に配置される第二傾斜甲板部と、
前記第二傾斜甲板部の船尾側に配置されて前記船首側上部甲板部よりも上下方向の位置が低い船尾側上部甲板部と、を備え、
前記船尾側上部甲板部と前記船尾側上部甲板部の上方に配置された他の甲板との間の空間は、前記大型車収容スペースとされている
請求項3に記載の船舶。
【請求項5】
前記乗込み甲板と前記中甲板とを繋ぐ前記船内ランプは、
前記乗込み甲板の前記手前側甲板部から、船首側に向かうに従って上方に向かって傾斜し、前記中甲板に至る傾斜路を形成する
請求項3に記載の船舶。
【請求項6】
前記上部甲板は、全通甲板のうち最も上方に配置された上甲板をなす
請求項1に記載の船舶。
【請求項7】
前記乗込み甲板の前記第一傾斜甲板部及び前記奥側甲板部の下方に設けられて前記車両収容スペースを形成する下部車両甲板を更に備える
請求項1に記載の船舶。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、船舶に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、車両の乗り込み甲板が、主機を収容する機関室の天井を形成している船舶が開示されている。このような船舶では、機関室内に設けられた主機のピストン抜き等の保守作業を行うために主機直上の空間を必要としており、機関室の天井高さに応じた乗込み甲板の高さが必要となる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2014-008804号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記特許文献1に記載されているような乗込み甲板を有した船舶の場合、主機の高さが高くなると、機関室の天井高さも高くなり、機関室よりも上方に位置する乗込み甲板を含む上層の甲板も高い位置に配置されることになり、特にトレーラー等の大型車を搭載する場合、船体の重心が高くなってしまう。ダメージスタビリティー等の観点から船体の重心は低い方がよいため、機関室の天井高さが高くなる場合には、船幅の拡大、重心降下用のバラスト搭載、及び、船型肥大化(Cb値の増加)等の対策により船体の重心を低下させることになる。しかしながら、船体の拡幅、バラスト搭載、船型肥大化は、何れも船体を形成する鋼材等の増加、重量増加等に繋がるため、推進性能が悪化して燃料消費率も悪化してしまうという課題がある。
本開示は、上記事情に鑑みてなされたものであり、推進性能、及び、燃料消費率の悪化を抑制しつつ船体の重心を低下させることが可能な船舶を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記の課題を解決するために以下の構成を採用する。
本開示の一態様によれば、船舶は、車両の乗り込み側となる手前側甲板部、前記手前側甲板部の乗り込み側とは反対側に向かうに従って下方に向かって傾斜する第一傾斜甲板部、及び、前記第一傾斜甲板部の前記乗り込み側とは反対側に配置されて、前記手前側甲板部よりも上下方向の位置が低い奥側甲板部を有する乗込み甲板と、前記乗込み甲板の上方に配置された上部甲板と、前記乗込み甲板の前記奥側甲板部と前記上部甲板との間に設けられた中甲板と、を備え、前記手前側甲板部と前記上部甲板との間の空間、及び、前記奥側甲板部と前記中甲板との間の空間のそれぞれは、大型車収容スペースとされ、前記中甲板と前記上部甲板との間の空間は、車両収容スペースとされている。
【発明の効果】
【0006】
本開示に係る船舶によれば、推進性能、及び、燃料消費率の悪化を抑制しつつ船体の重心を低下させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
本開示の第一実施形態における船舶の概略構成を示す側面図である。
本開示の第一実施形態における乗込み甲板を上方から見た図である。
本開示の第二実施形態における船舶の概略構成を示す側面図である。
本開示の第三実施形態における船舶の概略構成を示す側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
次に、本開示の実施形態に係る船舶を図面に基づき説明する。本実施形態では、船舶がPCTC(Pure Car and Truck Carrier)である場合を一例にして説明するが、船舶の船種は、PCTCに限られない。船舶は、車両を運搬可能であればよく、例えば、RO-RO船(Roll-on/Roll-off Ship)、フェリー、旅客船等にも適用できる。
<第一実施形態>
図1は、本開示の第一実施形態における船舶の概略構成を示す図である。図2は、本開示の第一実施形態における乗込み甲板を上方から見た図である。
図1に示すように、第一実施形態における船舶100は、船体2と、上部構造3と、を備えている。
【0009】
図1、図2に示すように、船体2は、舷側4A,4Bと、船底5と、船尾ランプ(乗降部)12Aと、複数の甲板10と、機関室20と、を有している。舷側4A,4Bは、左右舷側をそれぞれ構成する一対の舷側外板からなる。船底5は、これら舷側4A,4Bを接続する船底外板からなる。本実施形態の船底5は、二重底となっており、外底板5Aの上方に間隔をあけて内底板5Bを備えている。複数の甲板10は、船体2の内部に、上下に間隔をあけて設けられている。本実施形態の複数の甲板10としては、乗込み甲板10A、上部甲板10B、中甲板10C、及び、上甲板10Dを少なくとも含んでいる。
【0010】
上部構造3は、複数の甲板10のうち最も上方に形成された全通甲板である上甲板10D(図1参照)の上に形成されている。上部構造3は、船橋3Aと居住区3Bとを備えている。
(【0011】以降は省略されています)

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