TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2025093552
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-24
出願番号2023209272
出願日2023-12-12
発明の名称船舶
出願人三菱造船株式会社
代理人個人,個人,個人,個人,個人
主分類B63B 11/00 20060101AFI20250617BHJP(船舶またはその他の水上浮揚構造物;関連艤装品)
要約【課題】船体内のスペースの有効利用を図るとともに、設計自由度を高める。
【解決手段】船舶は、船体内に設けられ、エンジンが収容された機関室と、機関室の天井を形成する下部車両甲板と、下部車両甲板の上方に設けられた上部車両甲板と、下部車両甲板の直ぐ上に配置された上部車両甲板と下部車両甲板との間に設けられ、機関室に連通するピストン引抜き空間を形成する第一ケーシングと、平面視で第一ケーシングとは異なる位置で、下部車両甲板から上部車両甲板の上方に向かって延び、エンジンの排ガスが流通する排ガス管を上部車両甲板の上方まで導く管挿通空間を形成する第二ケーシングと、を備える。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
船体内に設けられ、エンジンが収容された機関室と、
前記機関室の天井を形成する下部車両甲板と、
前記下部車両甲板の上方に設けられた上部車両甲板と、
前記下部車両甲板の直ぐ上に配置された前記上部車両甲板と前記下部車両甲板との間に設けられ、前記機関室に連通するピストン引抜き空間を形成する第一ケーシングと、
平面視で前記第一ケーシングとは異なる位置で、前記下部車両甲板から前記上部車両甲板の上方に向かって延び、前記エンジンの排ガスが流通する排ガス管を前記上部車両甲板の上方まで導く管挿通空間を形成する第二ケーシングと、
を備える船舶。
続きを表示(約 370 文字)【請求項2】
前記第一ケーシングによって形成された前記ピストン引抜き空間には、前記エンジンから前記第二ケーシングの前記管挿通空間に至るまでの前記排ガス管の一部が収容されている
請求項1に記載の船舶。
【請求項3】
前記第一ケーシングは、前記船体の船幅方向両側に設けられた一対の舷側に対し、船幅方向の中央側に離間して設けられ、
前記第二ケーシングは、一対の前記舷側のうち少なくとも一方に沿って設けられている
請求項1又は2に記載の船舶。
【請求項4】
前記船体の上部に、前記第二ケーシングの前記管挿通空間と連通するファンネルを備え、
前記ファンネルは、前記船幅方向の中央部に対し、前記船幅方向の一方側及び他方側に離間して複数設けられている
請求項3に記載の船舶。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、船舶に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、主機が配置される機関室の上方に設けられた甲板の上側に、エンジン等に接続された排ガス管が挿通されるケーシング(エンジンケーシングともいう)を備えた構成が開示されている。この構成において、ケーシングは、船幅方向の両側に配置されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2021-109475号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、機関室内に設けられたエンジンをメンテナンスする際、例えば、エンジンのピストンを上方に引き抜くことがある。このため、機関室には、エンジンの上方に、ピストンを引き抜くための作業を行うスペースを確保する必要がある。特に、エンジンが低速型である場合、ピストンが大きく、エンジンの上方に確保するスペースが、大きくなる。
このため、機関室の直上に設けられて機関室の天井を形成する甲板を、高い位置に配置することが考えられる。しかし、フェリー等の船舶において、機関室の直ぐ上に設けられた甲板が車両乗込甲板である場合、車両乗込甲板を高い位置に配置すると、船舶が着岸した際、岸壁と車両乗込甲板との高低差が大きくなる。その結果、車両が車両乗込甲板に乗降するため、岸壁と車両乗込甲板との間に架け渡すランプが長大化してしまう。
【0005】
これに対し、機関室の直上に設けられた甲板に、機関室内のエンジンの直上に連通するケーシングを形成することがある。ケーシングを設けることで、機関室の直ぐ上の車両乗込甲板の位置を上げなくとも、ケーシング内に、エンジンの上方でエンジンのメンテナンス作業を行うためのスペースを確保できる。
しかしながら、ケーシング内に、エンジンのメンテナンス作業を行うためのスペースに加えて、特許文献1に記載の構成のように排気用の配管を挿通させるスペースを確保しようとすると、ケーシングが大型化してしまう。すると、機関室の上方の甲板上のスペースが狭くなり、甲板上における車両搭載台数の減少に繋がる。また、ケーシングの位置は、エンジンの真上に制限されるため、機関室の上方の甲板を設計する際の設計自由度が低下してしまう。
【0006】
本開示は、上記課題を解決するためになされたものであって、船体内のスペースの有効利用を図るとともに、設計自由度を高めることができる船舶を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、本開示に係る船舶は、機関室と、下部車両甲板と、上部車両甲板と、第一ケーシングと、第二ケーシングと、を備えている。前記機関室は、船体内に設けられ、エンジンが収容されている。前記下部車両甲板は、前記機関室の天井を形成している。前記上部車両甲板は、前記下部車両甲板の上方に設けられている。前記第一ケーシングは、前記下部車両甲板の直ぐ上に配置された前記上部車両甲板と前記下部車両甲板との間に設けられている。前記第一ケーシングは、前記機関室に連通するピストン引抜き空間を形成する。前記第二ケーシングは、平面視で前記第一ケーシングとは異なる位置で、前記下部車両甲板から前記上部車両甲板の上方に向かって延びている。前記第二ケーシングは、前記エンジンの排ガスが流通する排ガス管を前記上部車両甲板の上方まで導く管挿通空間を形成する。
【発明の効果】
【0008】
本開示の船舶によれば、船体内のスペースの有効利用を図るとともに、設計自由度を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本開示の実施形態に係る船舶浮体の側面図である。
図1のA-A矢視断面図である。
図1のB-B矢視断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本開示の実施形態に係る船舶について、図1~図3を参照して説明する。
図1~図3に示すように、この実施形態の船舶1は、船体2と、機関室20と、第一ケーシング40と、第二ケーシング50と、を主に備えている。船舶1の船種は、車両を搭載可能なものであれば、特定のものに限られない。船舶1の船種は、例えばフェリー、RORO船(Roll-on/Roll-off船)、PCTC(Pure Car & Truck Carrier)等を例示できる。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

三菱造船株式会社
船舶
今日
三菱造船株式会社
船舶
1日前
三菱造船株式会社
船舶
8日前
三菱造船株式会社
船舶
13日前
三菱造船株式会社
船舶
23日前
三菱造船株式会社
船舶
23日前
三菱造船株式会社
船舶
26日前
三菱造船株式会社
船舶
26日前
三菱造船株式会社
船舶
1か月前
三菱造船株式会社
移動式ドック
7日前
三菱造船株式会社
減揺装置及び船舶
2日前
三菱造船株式会社
タンクシステム、浮体
13日前
三菱造船株式会社
船舶、船内電力発電方法
2日前
三菱造船株式会社
運航支援システム、運航支援方法及びプログラム
27日前
個人
水上遊具
26日前
個人
川下り用船
6か月前
個人
発電船
8か月前
個人
シーアンカー
9か月前
個人
補助機構
3か月前
個人
船用横揺防止具
4か月前
個人
コンパクトシティ船
3か月前
小柳建設株式会社
台船
9か月前
個人
渦流動力推進構造
3か月前
ウラカミ合同会社
曳航ロボット
10か月前
炎重工株式会社
浮標
5か月前
炎重工株式会社
浮標
5か月前
個人
水質浄化・集熱昇温システム
6日前
炎重工株式会社
移動体
8か月前
住友重機械工業株式会社
船舶
1日前
個人
水陸両用移動装置
10か月前
個人
スクリュープロペラ
3か月前
個人
船舶
5か月前
株式会社フルトン
水中捕捉装置
3か月前
オーケー工業株式会社
係留フック
4か月前
ダイハツ工業株式会社
ジャケット
11か月前
個人
回転式による流体流出防止タンカー
3か月前
続きを見る