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公開番号
2025047629
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-04-03
出願番号
2023156229
出願日
2023-09-21
発明の名称
船舶
出願人
三菱造船株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
B63B
25/08 20060101AFI20250326BHJP(船舶またはその他の水上浮揚構造物;関連艤装品)
要約
【課題】大気中に放出した気体が、船体や上部構造等の内部空間に侵入することを、より一層抑える。
【解決手段】船舶は、船体と、船体に設けられ、液化ガスを貯留可能なタンクと、船体に設けられて、タンクに連通する流通経路に接続されて、下部から導入された流体を上部から気体の状態で大気中に放出するベントポストと、
を備え、ベントポストは、船体から上方に向かって延びる下部筒体と、下部筒体から上方に向かって延びる第一位置、及び、上端が第一位置よりも下方に位置する第二位置、の間で、下部筒体に対して相対移動可能とされた上部筒体と、を有する。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
船体と、
前記船体に設けられ、液化ガスを貯留可能なタンクと、
前記船体に設けられて、前記タンクに連通する流通経路に接続されて、下部から導入された流体を上部から気体の状態で大気中に放出するベントポストと、
を備え、
前記ベントポストは、
前記船体から上方に向かって延びる下部筒体と、
前記下部筒体から上方に向かって延びる第一位置、及び、上端が前記第一位置よりも下方に位置する第二位置、の間で、前記下部筒体に対して相対移動可能とされた上部筒体と、を有する船舶。
続きを表示(約 750 文字)
【請求項2】
前記船体は、
一対の舷側、及び上甲板と、
前記上甲板上に設けられた、居住区を有する上部構造と、を備え、
前記上部筒体を前記第一位置に配置した状態で、前記上部筒体の上端が、前記上部構造の上端よりも上方に位置する
請求項1に記載の船舶。
【請求項3】
前記上部構造は、
前記居住区を有する上部構造本体と、
前記上部構造本体上に設けられた付帯設備と、を備え、
前記上部筒体を前記第二位置に位置させた状態で、前記下部筒体の上端が、前記上部構造本体以上の高さに位置する
請求項2に記載の船舶。
【請求項4】
前記上部筒体は、
通常航行を行う場合に、前記第一位置に配置され、
高さ制限のある構造物の下側を通過する場合に、前記第二位置に配置される
請求項1又は2に記載の船舶。
【請求項5】
前記上部筒体は、前記下部筒体の径方向外側又は径方向内側に配置され、前記下部筒体に対して上下方向に相対移動可能とされている
請求項1又は2に記載の船舶。
【請求項6】
前記上部筒体と前記下部筒体との間に配置された、環状のシール部材をさらに備える
請求項5に記載の船舶。
【請求項7】
前記上部筒体の下端部は、前記下部筒体の上端部に、回動可能に連結され、前記上部筒体は、前記第二位置で、前記下部筒体に対して側方に倒れた状態とされる
請求項1又は2に記載の船舶。
【請求項8】
前記上部筒体を、前記第一位置と前記第二位置との間で移動させる駆動機構をさらに備える
請求項1又は2に記載の船舶。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、船舶に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)
【背景技術】
【0002】
船舶推進用の燃料や、貨物として可燃性ガスを搭載する船舶には、可燃性ガスを船外の大気中に放出するためのベントポストが設けられている。船舶推進用の燃料や貨物としてアンモニア等の液化ガスを搭載する場合においても、液化ガスの圧力が過度に上昇した場合等に、ベントポストを通して、気化した液化ガスを大気中に放出することが考えられる。しかしながら、例えばアンモニアは毒性が高いため、大気中に放出したアンモニアが、船体や上部構造等の内部空間に侵入することを抑えるような対策を講じておく必要がある。
例えば、特許文献1には、上下方向に延びる筒状で、下部から導入されたアンモニアを上部から大気中に放出するベントポスト本体と、ベントポスト本体を上下方向にわたって加熱する加熱部と、を備える構成が開示されている。この特許文献1では、ベントポスト本体内を通過するアンモニアの温度低下を抑えて、ベントポストから大気中に放出されるアンモニアの拡散性を高めている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2022-30147号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、ベントポストから大気中に放出した気体は、船体や上部構造等の内部空間に侵入する可能性があるため、このような気体が船体や上部構造等の内部空間へ侵入することを、より一層抑えることが望まれている。
【0005】
本開示は、上記課題を解決するためになされたものであって、ベントポストから大気中に放出した気体が、船体や上部構造等の内部空間に侵入することを、より一層抑えることができる船舶を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、本開示に係る船舶は、船体と、タンクと、ベントポストと、を備えている。前記タンクは、前記船体に設けられ、液化ガスを貯留可能である。前記ベントポストは、前記船体に設けられて、前記タンクに連通する流通経路に接続されている。前記ベントポストは、下部から導入された流体を上部から気体の状態で大気中に放出する。前記ベントポストは、下部筒体と、上部筒体と、を有している。前記下部筒体は、前記船体から上方に向かって延びている。前記上部筒体は、前記下部筒体から上方に向かって延びる第一位置、及び、上端が前記第一位置よりも下方に位置する第二位置と、の間で、前記下部筒体に対して相対移動可能とされている。
【発明の効果】
【0007】
本開示の船舶によれば、ベントポストから大気中に放出した気体が、船体や上部構造等の内部空間に侵入することを、より一層抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本開示の第一実施形態に係る船舶を備えた船舶の側面図である。
本開示の第一実施形態に係る船舶に設けられたベントポストの構成を示す図である。
本開示の第一実施形態に係る船舶において、ベントポストの上部筒体を第二位置に配置した状態を示す図である。
本開示の第二実施形態に係る船舶を備えた船舶の側面図である。
本開示の第二実施形態に係る船舶に設けられたベントポストの構成を示す図である。
本開示の第二実施形態に係るベントポストの上部筒体を第二位置に配置した状態を示す図である。
本開示の第一実施形態に係る船舶において、ベントポストの上部筒体を第二位置に配置した状態を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
<第一実施形態>
以下、本開示の実施形態に係る船舶について、図1~図7を参照して説明する。
(船舶の構成)
図1に示すように、この実施形態の船舶1Aは、船体2と、上部構造4と、タンク10と、ベントポスト20と、を備えている。なお、本実施形態の船舶1Aは、主機等により航行可能な船舶を一例として説明する。船舶1Aの船種は、特定の船種に限られない。船舶1Aの船種としては、液化ガス運搬船、フェリー、RORO船、自動車運搬船、客船等を例示できる。
【0010】
船体2は、海水に浮かぶように形成されている。船体2は、その外殻をなす一対の舷側5A,5Bと船底6とを有している。舷側5A,5Bは、左右舷側をそれぞれ形成する一対の舷側外板を備える。船底6は、これら舷側5A,5Bを接続する船底外板を備える。
(【0011】以降は省略されています)
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