TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2024141297
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-10
出願番号2023052864
出願日2023-03-29
発明の名称木材積層体およびその製造方法
出願人公立大学法人秋田県立大学,三菱ケミカル株式会社
代理人個人,個人,個人,個人
主分類B27D 1/04 20060101AFI20241003BHJP(木材または類似の材料の加工または保存;釘打ち機またはステープル打ち機一般)
要約【課題】
木材製品としての意匠性に優れ、軽量かつ荷重分散性に優れた柔軟な木質積層体を提供する。
【解決手段】
木製単板(A)層、多孔質体(B)層、および粘接着剤(C)層を有する木材積層体であって、木製単板(A)が、比重0.3以上かつ厚み0.2~3mmの木製単板であり、多孔質体(B)が、比重0.5以下かつ厚み0.2~3mmの弾性体であることを特徴とする、木材積層体。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
木製単板(A)層、多孔質体(B)層、および粘接着剤(C)層を有する木材積層体であって、木製単板(A)が、比重0.3以上かつ厚み0.2~3mmの木製単板であり、多孔質体(B)が、比重0.5以下かつ厚み0.2~3mmの弾性体であることを特徴とする、木材積層体。
続きを表示(約 480 文字)【請求項2】
少なくとも一方の最表面が木製単板(A)層であることを特徴とする、請求項1に記載の木材積層体。
【請求項3】
多孔質体(B)の引張弾性率が1~30MPaであることを特徴とする、請求項1または2に記載の木材積層体。
【請求項4】
前記木材積層体の比重が0.4以下であることを特徴とする、請求項1または2に記載の木材積層体。
【請求項5】
前記木材積層体における木製単板(A)層の総体積(A
V
)に対する多孔質体(B)層の総体積(B
V
)の体積比(B
V
/A
V
)が、25/100~500/100であることを特徴とする、請求項1または2に記載の木材積層体。
【請求項6】
請求項1または2に記載の木材積層体の製造方法であって、木製単板(A)、多孔質体(B)、および粘接着剤(C)を積層し、圧力をかけて貼り合わせる工程を含み、前記粘接着剤(C)が、シート状であることを特徴とする、木材積層体の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、木材積層体に関する。特に、木材製品としての意匠性に優れ、軽量かつ積層方向への柔軟性および圧力分散性に優れた木材積層体および製造方法に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
木材は、木目などの木材特有の外観を備えており、例えば、「温かい」、「やわらかい」、「高級感」などの印象を与える意匠性に優れた材料である。そのなかでも、木材の単板を積層してなる合板は、小物、家具、建築材料など小型から大型の木質部材として幅広く用いられている。
【0003】
合板は通常、木製単板を積層し、接着剤で接着することによって製造する。このような製法で得られる合板は「やわらかい」印象を有するものの実際には固く、変形しないのが通常である。そのため、例えば、木製の椅子に長時間座ると体に痛みが生じるといった課題があり、このような状況への対策として座面にクッションを設置する方法などが一般に行われているが、当該クッションによって木材製品の意匠性および軽量性そのものが失われるという別の課題が生じている。
【0004】
一方、木製単板に異種材層を積層することで、合板そのものを面方向に柔軟化しようとする試みがなされている。例えば、特許文献1では、木製単板にエラストマーであるアクリルフォームを積層することで、面方向の変形への追従性を持たせる旨が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開平7-68712号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、本発明者らが種々検討したところ、特許文献1の方法では荷重分散性が不十分であり、いわゆる「固い」材料となることが判明した。そのため、木材製品の意匠性および軽量性、使用時の柔軟性すなわち荷重分散性を両立した材料がない、という課題が未だ存在している。
【0007】
そこで、本発明は、木材製品としての意匠性に優れ、軽量かつ荷重分散性に優れた柔軟な木質積層体およびその製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明者らは、前記背景の下、鋭意検討した結果、特定の層を組み合わせることで前記課題を解決できることを見出し、本発明を完成させた。すなわち、本発明者らは、特定の木製単板(A)層と多孔質体(B)層を、粘接着剤(C)層で積層することによって、木材製品としての意匠性に優れ、軽量かつ荷重分散性に優れた柔軟な木材積層体を提供し得ることを見出し、本発明を完成させた。
【0009】
本発明は、以下の態様を有する。
[1]
木製単板(A)層、多孔質体(B)層、および粘接着剤(C)層を有する木材積層体であって、木製単板(A)が、比重0.3以上かつ厚み0.2~3mmの木製単板であり、多孔質体(B)が、比重0.5以下かつ厚み0.2~3mmの弾性体であることを特徴とする、木材積層体。
[2]
少なくとも一方の最表面が木製単板(A)層であることを特徴とする、[1]に記載の木材積層体。
[3]
多孔質体(B)の引張弾性率が1~30MPaであることを特徴とする、[1]または[2]に記載の木材積層体。
[4]
前記木材積層体の比重が0.4以下であることを特徴とする、[1]~[3]のいずれかに記載の木材積層体。
[5]
前記木材積層体における木製単板(A)層の総体積(A
V
)に対する多孔質体(B)層の総体積(B
V
)の体積比(B
V
/A
V
)が、25/100~500/100であることを特徴とする、[1]~[4]のいずれかに記載の木材積層体。
[6]
[1]~[5]のいずれかに記載の木材積層体の製造方法であって、木製単板(A)、多孔質体(B)、および粘接着剤(C)を積層し、圧力をかけて貼り合わせる工程を含み、前記粘接着剤(C)が、シート状であることを特徴とする、木材積層体の製造方法。
【発明の効果】
【0010】
本発明の木材積層体によれば、木材製品としての意匠性に優れ、軽量かつ荷重分散性に優れた柔軟な木質積層体を提供することができる。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する
Flag Counter

関連特許

公立大学法人秋田県立大学
非接触液面計
1か月前
公立大学法人秋田県立大学
構造物用コーティング剤および赤外線による計測システム
1か月前
個人
薪割り台
1か月前
個人
わら縄針金造形木
2か月前
個人
チェンソーの目立て用具
11か月前
個人
爪楊枝およびその製造方法
10か月前
株式会社日本設計
耐火木材
2か月前
個人
輪切り板材の加工方法
9か月前
株式会社日本設計
耐火木材
3か月前
株式会社大和工務店
構面構造
6か月前
アイカ工業株式会社
化粧板の製造方法
3か月前
恒成株式会社
木製荷受台製造装置
7か月前
株式会社ノダ
木削薄片板および床材
2か月前
宮川工機株式会社
プレカット加工装置
24日前
舛元木工株式会社
フレーム材の端部処理方法
1か月前
工機ホールディングス株式会社
作業機
3か月前
工機ホールディングス株式会社
切断機
10か月前
太田ベニヤ株式会社
木型用合板の製造方法
11か月前
三和合板株式会社
化粧板の製造装置
1か月前
三商株式会社
難燃処理木質建材及びその製造方法
11か月前
旭興進株式会社
人工木材及びその製造方法
2か月前
株式会社カスタム・クール・センター
ヤスリ工具
8か月前
株式会社ノダ
不燃繊維板およびその製造方法
4か月前
マックス株式会社
リフィル
24日前
ホクシン株式会社
中質繊維板の製造装置および製造方法
9か月前
個人
入隅部用補強具
9か月前
広平凱王圧密科技有限公司
圧密木強制焼入れ装置
3か月前
株式会社ノダ
化粧板の製造方法
12か月前
三菱鉛筆株式会社
再生自然素材
10か月前
株式会社マキタ
卓上切断機
9か月前
株式会社マキタ
切断工具
12か月前
株式会社マキタ
卓上切断機
5か月前
デンカ株式会社
敷板
3か月前
株式会社トーアエンジニアリング
プレカット加工方法
3か月前
広平凱王圧密科技有限公司
高周波に基づく定尺圧密板
3か月前
マックス株式会社
ステープラ
6か月前
続きを見る