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公開番号2024140669
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-10
出願番号2023051934
出願日2023-03-28
発明の名称流体圧システム
出願人カヤバ株式会社
代理人弁理士法人後藤特許事務所
主分類F16K 31/06 20060101AFI20241003BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約【課題】スプール弁の切り換えに伴い生じ得る急激な圧力変動を抑制する。
【解決手段】流体圧システム1は、スプール62の位置の切り換えに応じて入口ポートPiと第1出口ポートPo1とを連通または遮断するスプール弁である切換弁50を用いたシステムであって、スプール62の位置に応じて拡縮する第1背圧室B1に連通する第1圧抜き通路72と、第1絞り開度を変更可能な第1磁性エラストマ73と、を有する。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
スプールの位置の切り換えに応じて入口ポートと出口ポートとを連通または遮断するスプール弁を用いた流体圧システムであって、
前記スプールの位置に応じて拡縮する背圧室に連通する圧抜き通路と、
前記圧抜き通路の開度を変更可能な可変絞りと、
を有することを特徴とする流体圧システム。
続きを表示(約 900 文字)【請求項2】
請求項1に記載の流体圧システムであって、
前記スプール弁は、前記スプールを駆動するソレノイドを有するソレノイドバルブであり、
前記圧抜き通路は、前記ソレノイド内を通じて前記背圧室と連通し、
前記可変絞りは、前記ソレノイド内に組み込まれ、前記ソレノイドのコイルへの通電により生じる磁場の強さに応じて変形する磁性エラストマである、
ことを特徴とする流体圧システム。
【請求項3】
請求項2に記載の流体圧システムであって、
前記コイルに供給される通電量を制御するコントローラをさらに有し、
前記コントローラは、前記通電量が所定値に達するまでは前記圧抜き通路の開度の変化度合いが第1変化度合となるように前記通電量の変更度合を小さくし、前記通電量が前記所定値を超えると前記圧抜き通路の開度の変化度合いが前記第1変化度合よりも大きい第2変化度合となるように前記通電量の変更度合を大きくする、
ことを特徴とする流体圧システム。
【請求項4】
請求項2に記載の流体圧システムであって、
前記磁性エラストマは、前記ソレノイドの通電量が比例的に増加したとき、前記通電量が所定値に達するまでは前記圧抜き通路の開度の変化度合いが第1変化度合となるように変形し、前記通電量が前記所定値を超えると前記圧抜き通路の開度の変化度合いが前記第1変化度合よりも大きい第2変化度合となるように変形する、
ことを特徴とする流体圧システム。
【請求項5】
請求項3または4に記載の流体圧システムであって、
前記スプールは、前記入口ポートと前記出口ポートとを連通または遮断するランド部と、前記ランド部の前記入口ポート側の第1端面から軸方向に沿って形成されたノッチとを有し、
前記入口ポートと前記出口ポートとが前記ノッチを通じて連通し、前記ランド部の前記第1端面が前記出口ポートに達するまでの間は、前記変化度合いが前記第1変化度合とされる、
ことを特徴とする流体圧システム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は流体圧システムに関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には自動変速機への作動油の供給状態を、第1オイルポンプのみから作動油を供給する供給状態と、第1オイルポンプ及び第2オイルポンプから作動油を供給する供給状態とに設定する技術が開示されている。第1オイルポンプは第1吐出管を通じて自動変速機へと作動油を吐出し、第2オイルポンプは第2吐出管を通じて作動油を吐出する。第2吐出管は第1アンロード弁と接続管とを介して第1吐出管に接続する。第1アンロード弁は、第2吐出管と接続管とを連通させる第1位置と、第2吐出管と第1アンロード通路とを連通させる第2位置とを有する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2020-70890号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
スプール弁を用いた流体圧システムでは、スプール弁の切り換えに伴い急激な圧力変動が発生する虞がある。例えば特許文献1に記載の構成では、第1アンロード弁が第2位置から第1位置に瞬時に切り換えられた場合には、第1吐出管で作動油の流量が急増し、サージ圧が発生する虞がある。
【0005】
本発明はこのような課題に鑑みてなされたもので、スプール弁の切り換えに伴い生じ得る急激な圧力変動を抑制することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明はスプールの位置の切り換えに応じて入口ポートと出口ポートとを連通または遮断するスプール弁を用いた流体圧システムであって、スプールの位置に応じて拡縮する背圧室に連通する圧抜き通路と、圧抜き通路の開度を変更可能な可変絞りとを有することを特徴とする。
【0007】
この発明によれば、入口ポートと出口ポートとを連通する方向へのスプール弁の切り換え時に、縮小する側の背圧室に連通する圧抜き通路の開度(流路断面積)を低下させることで、スプールの移動速度を抑制できる。結果、例えば作動流体を供給する出口ポートが急に大きく開き、流量が急増することを抑制できるので、切り換えに伴い生じ得るサージ圧を抑制できる。また、例えば出口ポートがドレンポートの場合でも、上記方向へのスプール弁の切り換え時に、縮小する側の背圧室に連通する圧抜き通路の開度を調整することで、切り換えに伴い低下する圧力に生じ得る急激な圧力変動を抑制できる。
【0008】
また本発明は、スプール弁はスプールを駆動するソレノイドを有するソレノイドバルブであり、圧抜き通路はソレノイド内を通じて背圧室と連通し、可変絞りはソレノイド内に組み込まれソレノイドのコイルへの通電により生じる磁場の強さに応じて変形する磁性エラストマであることを特徴とする。
【0009】
この発明によれば、ソレノイド内に組み込んだ磁性エラストマにより可変絞りを構成する。このため、スプールを駆動するためのコイルへの通電で生じる磁場を利用して、圧抜き通路の開度を調整することができる。また、可変絞りはソレノイド内に組み込まれるので、例えば流量制御弁としてのリニアソレノイドバルブを可変絞りに用いる場合と比べ、システムの小型化にも資する。
【0010】
また本発明は、コイルに供給される通電量を制御するコントローラをさらに有し、コントローラは、通電量が所定値に達するまでは圧抜き通路の開度の変化度合いが第1変化度合となるように通電量の変更度合を小さくし、通電量が所定値を超えると圧抜き通路の開度の変化度合いが第1変化度合よりも大きい第2変化度合となるように通電量の変更度合を大きくすることを特徴とする。
(【0011】以降は省略されています)

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