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公開番号
2024140562
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-10-10
出願番号
2023051749
出願日
2023-03-28
発明の名称
電気接続端子
出願人
株式会社オートネットワーク技術研究所
,
住友電装株式会社
,
住友電気工業株式会社
代理人
弁理士法人上野特許事務所
主分類
H01R
12/58 20110101AFI20241003BHJP(基本的電気素子)
要約
【課題】両端に電気接続部を有する電気接続端子であって、電気接続を形成する際の操作に対して妨げとならないようにしながら、外力の影響を緩和することができる機構を備えた電気接続端子を提供する。
【解決手段】中心軸Cに沿って延在する軸部2と、前記軸部2の一端に設けられ、第一の相手方接続部材と電気的に接続される第一の接続部3と、前記軸部2の他端に設けられ、第二の相手方接続部材と電気的に接続される第二の接続部4とを一体に有し、前記軸部2は、前記中心軸Cに沿って中途部に、周面21,22が前記中心軸Cに向かって窪んだ構造61,62として、外力吸収部6を有する、電気接続端子1とする。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
中心軸に沿って延在する軸部と、
前記軸部の一端に設けられ、第一の相手方接続部材と電気的に接続される第一の接続部と、
前記軸部の他端に設けられ、第二の相手方接続部材と電気的に接続される第二の接続部とを一体に有し、
前記軸部は、前記中心軸に沿って中途部に、周面が前記中心軸に向かって窪んだ構造として、外力吸収部を有する、電気接続端子。
続きを表示(約 1,300 文字)
【請求項2】
前記軸部は、幅方向の寸法が、前記幅方向に直交する厚さ方向の寸法以上となった板状部材として構成されており、
前記外力吸収部は、前記軸部において、
前記幅方向両側に位置する2つの周面の少なくとも一方が前記中心軸に向かって窪んだ幅方向凹部、および
前記厚さ方向両側に位置する2つ周面のうち少なくとも一方が中心軸に向かって窪んだ厚さ方向凹部、
の少なくとも一方を含んでいる、請求項1に記載の電気接続端子。
【請求項3】
前記外力吸収部は、少なくとも前記厚さ方向凹部を含んでいる、請求項2に記載の電気接続端子。
【請求項4】
前記外力吸収部は、前記幅方向凹部と前記厚さ方向凹部をともに含んでいる、請求項3に記載の電気接続端子。
【請求項5】
前記外力吸収部が前記幅方向凹部を有する場合に、該幅方向凹部は、前記幅方向両側に位置する2つの周面の両方に設けられており、
前記外力吸収部が前記厚さ方向凹部を有する場合に、該厚さ方向凹部は、前記厚さ方向両側に位置する2つの周面の両方に設けられている、請求項2に記載の電気接続端子。
【請求項6】
前記外力吸収部が前記幅方向凹部を有する場合に、該幅方向凹部は、前記幅方向両側に位置する2つの周面の両方に、前記中心軸を挟んで相互に対向する位置に設けられており、
前記外力吸収部が前記厚さ方向凹部を有する場合に、該厚さ方向凹部は、前記厚さ方向両側に位置する2つの周面の両方に、前記中心軸を挟んで相互に対向する位置に設けられている、請求項5に記載の電気接続端子。
【請求項7】
前記外力吸収部は、
前記幅方向凹部を前記幅方向両側に位置する2つの周面の両方に有するとともに、
前記厚さ方向凹部を前記厚さ方向両側に位置する2つの周面の両方に有しており、
2つの前記幅方向凹部および2つの前記厚さ方向凹部はいずれも、前記中心軸に沿って同じ位置に設けられている、請求項6に記載の電気接続端子。
【請求項8】
前記電気接続端子はプレスフィット端子として構成され、
前記第一の接続部は、前記幅方向に張り出した1対の弾性接触片を有し、前記第一の相手方接続部材としての回路基板のスルーホールに圧入接続される基板接続部であり、
前記第二の接続部は、前記第二の相手方接続部材としての相手方接続端子と嵌合接続される端子接続部である、請求項2から請求項7のいずれか1項に記載の電気接続端子。
【請求項9】
前記外力吸収部は、前記基板接続部よりも前記端子接続部に近い位置に設けられている、請求項8に記載の電気接続端子。
【請求項10】
前記電気接続端子はさらに、前記軸部の中途部に、前記軸部の前記中心軸に交差する方向に突出したショルダ部を有し、
前記外力吸収部は、前記ショルダ部よりも前記端子接続部側に設けられている、請求項8に記載の電気接続端子。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、電気接続端子に関する。
続きを表示(約 2,500 文字)
【背景技術】
【0002】
プレスフィット端子をはじめとして、細長い形状の両端にそれぞれ電気接続部が設けられる形態の電気接続端子において、両端をそれぞれ別の相手方接続部材に接続する必要性から、一方または両方の電気接続部に、外力による負荷が印加される場合がある。例えば、図3A,3Bにそれぞれ正面図および側面図を示すように、プレスフィット端子9は、一端に基板接続部3を有し、他端に端子接続部4を有する。基板接続部3は、プレスフィット構造として構成され、回路基板BのスルーホールHに圧入接続される。端子接続部4は、オス型嵌合構造として構成され、メス型嵌合端子として構成された相手方接続端子Tと嵌合接続される。図3A,3Bに示すとおり、正規の接続状態においては、プレスフィット端子9の中心軸CをスルーホールHの軸に揃えて、スルーホールHに対してまっすぐに基板接続部3が挿入される。そして、プレスフィット端子9の中心軸Cに対してまっすぐに軸を揃えて、相手方接続端子Tが、端子接続部4と嵌合する。
【0003】
しかし、図3C,3Dに示すように、プレスフィット端子9が、中心軸CをスルーホールHの軸に対して傾けた状態で、基板接続部3がスルーホールHに挿入される場合がある。その状態で相手方接続端子Tが、正規の接続状態における方向、つまりスルーホールHの中心軸に平行な方向に沿って、端子接続部4と嵌合すると、プレスフィット端子9に外力F1,F2が発生する。図3Cでは、プレスフィット端子9の幅方向(y方向)に中心軸Cが傾斜しており、外力F1もプレスフィット端子9を幅方向に回転させる方向に働く。図3Dでは、プレスフィット端子9の厚さ方向(z方向)に中心軸が傾斜しており、外力F2もプレスフィット端子9を厚さ方向に回転させる方向に働く。
【0004】
プレスフィット端子9に、上記のように、外力F1,F2が働くと、スルーホールHに圧入された基板接続部3に、こじりが発生する。つまり、スルーホールHに対して傾斜して挿入された基板接続部3と、スルーホールHの内壁面との間に、力が不均等に印加される。こじりが発生すると、スルーホールHの損傷、基板接続部3とスルーホールHの内壁面との間の接触面積が小さくなることによる接触抵抗の上昇、めっきの凝着剥離によるスルーホールHに対する基板接続部3の保持力(スルーホールHの中に基板接続部3を留める力)の低下等の影響が生じうる。
【0005】
このように、両端に電気接続部を有する電気接続端子において、中心軸に交差する方向の外力が印加されると、少なくとも一方の電気接続部における接続箇所に、好ましくない影響が生じる可能性があり、それら外力の印加による影響を軽減することが望まれる。例えば特許文献1に、プレスフィット端子において、スルーホールに挿入される弾性部(基板接続部)に繋がる脚部(軸部)の少なくとも一部に、少なくとも一つの屈曲形状を備えた屈曲部を形成することが記載されている。ここでは、屈曲部を設けることで、軸方向反力が小さくなり、スルーホールとの芯ズレを追従することができるとされている。屈曲部は、プレスフィット端子の幅方向に屈曲した形状として形成されている。この屈曲部は、プレスフィット端子に対して幅方向に印加される外力を緩和するのにも、効果を示す可能性がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2013-4239号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
特許文献1に開示されているような屈曲部を、プレスフィット端子等、両端に電気接続部を有する電気接続端子に設ければ、両端の電気接続部を相手方接続部材と接続した際に、電気接続端子に傾斜が生じても、その傾斜に伴って発生する外力を吸収できる可能性がある。すると、外力によって両端の電気接続箇所に生じる影響を低減できる。しかし、屈曲部は、電気接続端子の軸が、中途部で幅方向両側に交互に突出した構造をとり、幅方向に大きな領域を占めるものとなる。すると、電気接続端子において、電気接続を形成する際に、屈曲部が、電気接続の形成のための操作の妨げとなる可能性がある。具体的には、手指や治具を用いて、電気接続端子の端部の電気接続部を相手方接続部材と接続する際に、幅方向に突出した屈曲部に対して、それら手指や治具が、接触や干渉を起こしてしまう可能性がある。
【0008】
例えば、プレスフィット端子においては、図3A,3Bに示すように、基板接続部3と端子接続部4を連結する軸部2のうち、基板接続部3に近い位置に、ショルダ部5が設けられる場合があり、治具でそのショルダ部5を押すことで、基板接続部3を回路基板BのスルーホールHに挿入する。ここで、特許文献1に示されるように、ショルダ部5よりも端子接続部4側の位置に、屈曲部を設けるとすれば、治具をショルダ部5に接触させる際に、屈曲部との接触や干渉を避けながら治具をショルダ部5に近づける必要があり、所定の位置への治具の配置を簡便に行えない可能性がある。
【0009】
そこで、両端に電気接続部を有する電気接続端子であって、電気接続を形成する際の操作に対して妨げとならないようにしながら、外力の影響を緩和することができる機構を備えた電気接続端子を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本開示の電気接続端子は、中心軸に沿って延在する軸部と、前記軸部の一端に設けられ、第一の相手方接続部材と電気的に接続される第一の接続部と、前記軸部の他端に設けられ、第二の相手方接続部材と電気的に接続される第二の接続部とを一体に有し、前記軸部は、前記中心軸に沿って中途部に、周面が前記中心軸に向かって窪んだ構造として、外力吸収部を有する。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)
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