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公開番号2024140546
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-10
出願番号2023051728
出願日2023-03-28
発明の名称液体吐出システム
出願人ブラザー工業株式会社
代理人弁理士法人ATEN
主分類B41J 2/01 20060101AFI20241003BHJP(印刷;線画機;タイプライター;スタンプ)
要約【課題】印刷された画像の画質を向上させる。
【解決手段】印刷システムは、主走査方向に並ぶ複数のノズル列を有するヘッド、ヘッドを主走査方向に移動させる移動機構、及び、コントローラを含むプリンタと、プリンタに接続された外部装置とを備えている。各ノズル列を構成する複数のノズルは、副走査方向に沿って配列されている。また、一ノズル列を構成する複数のノズルと他のノズル列を構成する複数のノズルとが、主走査方向に沿って互いに重なる位置に配置されている。プリンタのコントローラは、ヘッドが正又は逆走査方向に移動しているときに、用紙に対する相対位置関係がそれぞれ同じとなるタイミングで各ノズル列に属するノズルから用紙にインクを吐出させるように、ヘッドを制御する第2吐出走査を実行可能である。
【選択図】図8
特許請求の範囲【請求項1】
第1方向に沿って複数のノズルを有する第1ノズル列と、前記第1方向に沿って複数のノズルを有する第2ノズル列とが、前記第1方向と交差する第2方向に並んで配列されたヘッドと、
前記ヘッドと記録媒体とを前記第2方向に相対的に移動させる移動機構と、
コントローラシステムと、を備えており、
前記第1ノズル列に含まれる第1ノズルと前記第2ノズル列に含まれる第2ノズルとが前記第2方向に重なる位置に配置されており、
前記コントローラシステムは、
前記移動機構による前記ヘッドと記録媒体との相対移動中において、記録媒体に対する相対位置関係がそれぞれ同じとなるタイミングで前記第1ノズルと前記第2ノズルとから記録媒体に同種の液体を吐出させるように、前記ヘッドを制御する吐出処理を実行可能であることを特徴とする液体吐出システム。
続きを表示(約 2,300 文字)【請求項2】
前記コントローラシステムは、
前記第1ノズル及び前記第2ノズルから、第1量の液体と前記第1量よりも少ない第2量の液体とを選択的に吐出させることが可能であり、
前記吐出処理において、前記第1ノズルと前記第2ノズルとから前記第2量の液体を吐出させることを特徴とする請求項1に記載の液体吐出システム。
【請求項3】
前記コントローラシステムは、
前記第2方向と交差する第3方向に対応する解像度が、記録媒体に印刷する画像の解像度に記録媒体に対する相対位置関係がそれぞれ同じとなるタイミングで記録媒体に液体を吐出させるノズルを含むノズル列の数を乗じた解像度となる画像データを取得し、
前記第3方向に隣接する2つの画像データを、前記第1ノズル及び前記第2ノズルに分配し、
前記吐出処理において、前記第1ノズル及び前記第2ノズルに分配した前記画像データに応じた液体を前記第1ノズル及び前記第2ノズルから吐出させるように、前記ヘッドを制御することを特徴とする請求項1又は2に記載の液体吐出システム。
【請求項4】
前記コントローラシステムは、
前記第2方向に対応する解像度が、記録媒体に印刷する画像の解像度に記録媒体に対する相対位置関係がそれぞれ同じとなるタイミングで記録媒体に液体を吐出させるノズルを含むノズル列の数を乗じた解像度となる画像データを取得し、
前記第2方向に隣接する2つの画像データを、前記第1ノズル及び前記第2ノズルに分配し、
前記吐出処理において、前記第1ノズル及び前記第2ノズルに分配した前記画像データに応じた液体を前記第1ノズル及び前記第2ノズルから吐出させるように、前記ヘッドを制御することを特徴とする請求項1又は2に記載の液体吐出システム。
【請求項5】
第1方向に沿って複数のノズルを有する第1ノズル列と、前記第1方向に沿って複数のノズルを有する第2ノズル列とが前記第1方向と交差する第2方向に並んで配列されたヘッドと、
前記ヘッドと記録媒体とを前記第2方向に相対的に移動させる移動機構と、
コントローラシステムと、を備えており、
前記第1ノズル列に含まれる第1ノズルと前記第2ノズル列に含まれる第2ノズルとが前記第2方向に重なる位置に配置されており、
前記コントローラシステムは、
前記第2方向と交差する第3方向に対応する解像度が、記録媒体に印刷する画像の解像度にノズル列の数を乗じた解像度となる画像データを取得する取得処理と、
前記第3方向に隣接する2つの画像データを、前記第1ノズル及び前記第2ノズルに分配する分配処理と、
前記移動機構による前記ヘッドと記録媒体との相対移動中において、前記第1ノズルと前記第2ノズルとから記録媒体に向けて同種の液体を吐出させるように、前記ヘッドを制御する吐出処理と、を実行可能であり、
前記吐出処理において、前記第1ノズル及び前記第2ノズルに分配した前記画像データに応じた液体を前記第1ノズル及び前記第2ノズルから吐出させるように、前記ヘッドを制御することを特徴とする液体吐出システム。
【請求項6】
前記コントローラシステムは、
前記吐出処理において、記録媒体に対する相対位置関係がそれぞれ同じとなるタイミングで前記第1ノズルと前記第2ノズルとから記録媒体に液体を吐出させることを特徴とする請求項5に記載の液体吐出システム。
【請求項7】
前記コントローラシステムは、
前記吐出処理において、前記第2方向に対応する解像度が記録媒体に印刷する画像の解像度に前記ノズル列の数を乗じた解像度となるように、前記第1ノズルと前記第2ノズルとから記録媒体の異なる位置に向けて液体を吐出させることを特徴とする請求項5に記載の液体吐出システム。
【請求項8】
前記移動機構は、前記第2方向の一方及び他方に前記ヘッドを移動させることが可能であり、
前記コントローラシステムは、
前記吐出処理において、前記移動機構により前記第2方向の一方へ前記ヘッドを移動させるときに、前記第1ノズル、前記第2ノズルの順に液体を吐出させ、前記移動機構により前記第2方向の他方へ前記ヘッドを移動させるときに、前記第2ノズル、前記第1ノズルの順に液体を吐出させることを特徴とする請求項7に記載の液体吐出システム。
【請求項9】
前記コントローラシステムは、
前記吐出処理において、前記移動機構により前記第2方向の一方へ前記ヘッドを移動させるときと前記第2方向の他方へ前記ヘッドを移動させるときの前記第1ノズルから液体を吐出させるタイミングが、記録媒体に対する相対位置関係がそれぞれ同じとなるように、前記ヘッドを制御することを特徴とする請求項8に記載の液体吐出システム。
【請求項10】
前記移動機構は、前記第2方向の一方及び他方に前記ヘッドを移動させることが可能であり、
前記コントローラシステムは、
前記分配処理において、前記移動機構により前記第2方向の一方へ前記ヘッドを移動させる場合、及び、前記移動機構により前記第2方向の他方へ前記ヘッドを移動させる場合のいずれにおいても、前記隣接する2つの画像データの一方の画像データを前記第1ノズルに分配し、他方の画像データを前記第2ノズルに分配することを特徴とする請求項7に記載の液体吐出システム。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、記録媒体に液体を吐出するヘッドを有する液体吐出システムに関する。
続きを表示(約 2,900 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、カラーインクを吐出する複数のノズルが副走査方向に配列されてなるノズル列が主走査方向に3列配列され、黒インクを吐出する複数のノズルが副走査方向に配列されてなるノズル列が主走査方向に3列配列された記録ヘッドを有するインクジェットプリンタについて記載されている。6列のノズル列を構成する複数のノズルは、主走査方向に重なる位置に配置されている。これにより、インクジェットプリンタでは、白黒印字モードにおいて、カラー印字モードのときの3倍の速度で印字可能となる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開平1-216852号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記特許文献1に記載のインクジェットプリンタにおいては、白黒印字モードにおいて、3倍の速度で印字可能であるものの、画質は向上しない。つまり、隣接する2つのノズル列を構成する複数のノズルが主走査方向に重なる位置に配置されているヘッドを有しているものの、白黒印字モードにおいて印刷された画像の画質を向上させることができない。
【0005】
そこで、本発明の目的は、印刷された画像の画質を向上させることが可能な液体吐出システムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の液体吐出システムは、第1の観点では、第1方向に沿って複数のノズルを有する第1ノズル列と、前記第1方向に沿って複数のノズルを有する第2ノズル列とが、前記第1方向と交差する第2方向に並んで配列されたヘッドと、前記ヘッドと記録媒体とを前記第2方向に相対的に移動させる移動機構と、コントローラシステムと、を備えており、前記第1ノズル列に含まれる第1ノズルと前記第2ノズル列に含まれる第2ノズルとが前記第2方向に重なる位置に配置されており、前記コントローラシステムは、前記移動機構による前記ヘッドと記録媒体との相対移動中において、記録媒体に対する相対位置関係がそれぞれ同じとなるタイミングで前記第1ノズルと前記第2ノズルとから記録媒体に同種の液体を吐出させるように、前記ヘッドを制御する吐出処理を実行可能である。
【0007】
本発明の液体吐出システムは、第2の観点では、第1方向に沿って複数のノズルを有する第1ノズル列と、前記第1方向に沿って複数のノズルを有する第2ノズル列とが前記第1方向と交差する第2方向に並んで配列されたヘッドと、前記ヘッドと記録媒体とを前記第2方向に相対的に移動させる移動機構と、コントローラシステムと、を備えており、前記第1ノズル列に含まれる第1ノズルと前記第2ノズル列に含まれる第2ノズルとが前記第2方向に重なる位置に配置されており、前記コントローラシステムは、前記第2方向と交差する第3方向に対応する解像度が、記録媒体に印刷する画像の解像度に前記ノズル列の数を乗じた解像度となる画像データを取得する取得処理と、前記第3方向に隣接する2つの画像データを、前記第1ノズル及び前記第2ノズルに分配する分配処理と、前記移動機構による前記ヘッドと記録媒体との相対移動中において、前記第1ノズルと前記第2ノズルとから記録媒体に向けて同種の液体を吐出させるように、前記ヘッドを制御する吐出処理と、を実行可能であり、前記吐出処理において、前記第1ノズル及び前記第2ノズルに分配した前記画像データに応じた液体を前記第1ノズル及び前記第2ノズルから吐出させるように、前記ヘッドを制御する。
【発明の効果】
【0008】
本発明の液体吐出システムの第1の観点によると、第1ノズルから吐出された液体が着弾した位置に第2ノズルから吐出された液体が着弾する。これにより、第1ノズルから吐出された液体が着弾した位置おける着弾液体量が増加する。このため、第1ノズル及び第2ノズルから吐出された液体の着弾範囲が1つのノズルから吐出された液体のときよりも大きくなる。また、記録媒体において、第1ノズルから吐出された液体が着弾した位置の近傍に第2ノズルから吐出された液体が着弾する。これにより、第1ノズル及び第2ノズルから吐出された液体の着弾範囲が1つのノズルから吐出された液体のときよりも大きくなる。この結果、記録媒体に印刷された画像の画質が向上する。
本発明の液体吐出システムの第2の観点によると、第3方向に隣接する2つの画像データに基づいて第1ノズル及び第2ノズルから液体を吐出させることができ、第1ノズルから吐出された液体が着弾した位置又はその近傍に第2ノズルから吐出された液体が着弾する。これにより、第1ノズル及び第2ノズルから吐出された液体の着弾範囲が1つのノズルから吐出された液体のときよりも大きくなる。この結果、記録媒体に印刷された画像の画質が向上する。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本発明の第1実施形態に係る印刷システムの全体構成を示す平面図である。
図1に示すヘッドの断面図である。
図1の印刷システムの電気的構成を示すブロック図である。
図1に示す印刷システムで印刷を実行する際の外部装置の処理手順の一例を示すフローチャートである。
第1印刷データの画像データのデータ状のイメージ図である。
第2印刷データの画像データのデータ状のイメージ図である。
図1に示す印刷システムで印刷を実行する際のプリンタの処理手順の一例を示すフローチャートである。
第2印刷処理により用紙に形成されたドットの一部を示し、4つのノズルから吐出されたインクによって用紙に形成されたドットが近傍領域内に形成された状況図である。
本発明の第2実施形態に係る印刷システムにおいて、ヘッドを正走査方向に移動させるときに、4つのノズルからインクを吐出するときのタイミングを示す状況図である。
本発明の第2実施形態に係る印刷システムにおいて、ヘッドを逆走査方向に移動させるときに、4つのノズルからインクを吐出するときのタイミングを示す状況図である。
本発明の第2実施形態に係る印刷システムにおいて、第2印刷処理により用紙に形成されたドットの一部を示す図である。
本発明の第3実施形態に係る印刷システムにおける第2印刷データの画像データのイメージ図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
<第1実施形態>
図1に示すように、本実施形態に係る印刷システム(本発明の「液体吐出システム」)100は、プリンタ101(本発明の「液体吐出装置」)と、プリンタ101のコントローラ90(後述する)と情報を送受信可能に接続された外部装置102とを含む。
(【0011】以降は省略されています)

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