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公開番号
2024139430
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-10-09
出願番号
2023050367
出願日
2023-03-27
発明の名称
タイヤ用ゴム組成物およびタイヤ
出願人
横浜ゴム株式会社
代理人
個人
主分類
C08K
9/00 20060101AFI20241002BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約
【課題】競技用の空気入りタイヤでは、ドライ路面走行用タイヤとウェット路面走行用タイヤとが用意され、走行時の天候および路面の状態に応じそれぞれ最適のタイヤを選択するようにしている。ウェット路面走行用の競技用タイヤとしては、高比表面積のフィラーや高い軟化点を有する樹脂(高軟化点樹脂)を多量配合する手法があるが、耐摩耗性およびウォームアップ性能が低下するという問題点がある。
【解決手段】ジエン系ゴム100質量部に対し、酸価が30mgKOH/g未満のロジン変性フェノール樹脂を1~60質量部、かつ窒素吸着比表面積が100~300m
2
/gのシリカを30~300質量部配合してなるタイヤ用ゴム組成物によって上記課題を解決した。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
ジエン系ゴム100質量部に対し、酸価が30mgKOH/g未満のロジン変性フェノール樹脂を1~60質量部、かつ窒素吸着比表面積(N
2
SA)が100~300m
2
/gのシリカを30~300質量部配合してなることを特徴とするタイヤ用ゴム組成物。
続きを表示(約 590 文字)
【請求項2】
前記シリカに対し、さらにシランカップリング剤を2~20質量%配合してなり、
前記シランカップリング剤が、下記(2)の組成式で表されることを特徴とする請求項1に記載のタイヤ用ゴム組成物。
(A)
a
(B)
b
(C)
c
(D)
d
(R1)
e
SiO
(4-2a-b-c-d-e)/2
(2)
(式(2)中、Aはスルフィド基を含有する2価の有機基、Bは炭素数5~10の1価の炭化水素基、Cは加水分解性基、Dはメルカプト基を含有する有機基、R1は炭素数1~4の1価の炭化水素基を表し、0≦a<1、0<b<1、0<c<3、0≦d<1、0≦e<2、かつ0<2a+b+c+d+e<4の関係を満たす。)
【請求項3】
さらにガラス転移温度(Tg)が-40℃以上の液状芳香族ビニル-共役ジエン系ゴムを含むことを特徴とする請求項1に記載のタイヤ用ゴム組成物。
【請求項4】
前記ジエン系ゴム100質量部に対し、さらに水酸化アルミニウムを10質量部以上配合してなることを特徴とする請求項1に記載のタイヤ用ゴム組成物。
【請求項5】
請求項1に記載のタイヤ用ゴム組成物をキャップトレッドに用いたタイヤ。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、タイヤ用ゴム組成物およびそれを用いたタイヤに関するものであり、詳しくは、ウェットグリップ性能、ウォームアップ性能(低温時のグリップ性能)および破断強度を高めるとともに、加工性にも優れるタイヤ用ゴム組成物およびそれを用いたタイヤに関するものである。
続きを表示(約 1,700 文字)
【背景技術】
【0002】
一般に、タイヤに求められる性能は多岐にわたっているが、その中で、グリップ性能および耐摩耗性を高い水準で維持することが要求されている。
一方、競技用の空気入りタイヤでは、ドライ路面走行用タイヤとウェット路面走行用タイヤとが用意され、走行時の天候および路面の状態に応じそれぞれ最適のタイヤを選択するようにしている。ここでウェット路面走行用の競技用タイヤとしては、高比表面積のフィラーや高い軟化点を有する樹脂(高軟化点樹脂)を多量配合し、ウェットグリップ性能を高めている。
しかし、高比表面積のフィラーを多量配合すると、破断強度が低下し、これにより耐摩耗性が悪化してしまう。また、高軟化点樹脂を多量配合すると、低温硬度が上昇して作動性が低下し、ウォームアップ性能が悪化するという問題点がある。
【0003】
なお、下記特許文献1には、ガラス転移温度(Tg)が-20℃以上のスチレン-ブタジエン共重合体ゴムを含むジエン系ゴム100質量部に対し、CTAB比表面積が100~400m
2
/gのシリカを75~200質量部、および酸価が30mgKOH/g以上かつ水酸基価が5mgKOH/g以上のテルペンフェノール樹脂を5~50質量部配合してなるタイヤ用ゴム組成物が開示されている。しかし、下記で説明する酸価が30mgKOH/g未満のロジン変性フェノール樹脂については開示も示唆もされていない。
【0004】
また、下記特許文献1に記載のタイヤ用ゴム組成物は、加硫剤や加硫促進剤等を加えて例えばオープンロールで混練する際、ロールに対してゴム組成物が密着し易く、その加工性に改善が求められていた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特許第6791278号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
したがって本発明の目的は、ウェットグリップ性能、ウォームアップ性能および破断強度を高めるとともに、加工性にも優れるタイヤ用ゴム組成物およびそれを用いたタイヤを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者らは鋭意研究を重ねた結果、ジエン系ゴムに対し、特定範囲の酸価を有するロジン変性フェノール樹脂および特定範囲の窒素吸着比表面積(N
2
SA)を有するシリカを特定量で配合することにより、上記課題を解決できることを見出し、本発明を完成することができた。
【0008】
すなわち本発明は、ジエン系ゴム100質量部に対し、酸価が30mgKOH/g未満のロジン変性フェノール樹脂を1~60質量部、かつ窒素吸着比表面積(N
2
SA)が100~300m
2
/gのシリカを30~300質量部配合してなることを特徴とするタイヤ用ゴム組成物を提供するものである。
【発明の効果】
【0009】
本発明のタイヤ用ゴム組成物は、ジエン系ゴム100質量部に対し、酸価が30mgKOH/g未満のロジン変性フェノール樹脂を1~60質量部、かつ窒素吸着比表面積(N
2
SA)が100~300m
2
/gのシリカを30~300質量部配合してなることを特徴としているので、ウェットグリップ性能、ウォームアップ性能および破断強度を高めるとともに、加工性にも優れるタイヤ用ゴム組成物およびそれを用いたタイヤを提供することができる。
【0010】
本発明に使用されるロジン変性フェノール樹脂は、ジエン系ゴムとの相溶性に優れ、また、酸価が低いためゴム組成物中のアルカリ性成分(例えば加硫促進剤)の機能を十分に発揮させることができ、ドライグリップ性能、ウォームアップ性能および破断強度を良化させ、また金属表面と密着する作用のあるカルボキシル基が減少するという理由から加工性も向上できるものと推察される。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)
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