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公開番号2024139230
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-09
出願番号2023050079
出願日2023-03-27
発明の名称液滴吐出ヘッド
出願人ブラザー工業株式会社
代理人弁理士法人ATEN
主分類B41J 2/14 20060101AFI20241002BHJP(印刷;線画機;タイプライター;スタンプ)
要約【課題】高い駆動周波数で、圧電素子に付与する駆動電圧を低くする。
【解決手段】プリンタは、ノズルとノズルに連通する圧力室とを含む個別流路を有する流路部材と、圧力室内のインクに圧力を付与してノズルからインク滴を吐出させる圧電素子とを備えている。個別流路の固有周波数Frは200kHz以上である。さらに、ノズルの直径Dとノズルのテーパー角度θとは、θ≧-2.3×D+65,θ>1.9×Dを満たす。
【選択図】図5
特許請求の範囲【請求項1】
ノズルと前記ノズルに連通する圧力室とを含む流路を有する流路部材と、
前記流路部材に固定され、前記圧力室内の液体に圧力を付与して前記ノズルから液滴を吐出させる圧電素子と、を備え、
前記流路の固有周波数Frが200kHz以上であり、
前記ノズルの直径D[μm]と前記ノズルのテーパー角度θ[°]とがθ≧-2.3×D+65,θ>1.9×Dを満たすことを特徴とする、液滴吐出ヘッド。
続きを表示(約 490 文字)【請求項2】
前記圧電素子は薄膜圧電素子であることを特徴とする、請求項1項に記載の液滴吐出ヘッド。
【請求項3】
前記薄膜圧電素子の厚みが5μm以下であることを特徴とする、請求項2に記載の液滴吐出ヘッド。
【請求項4】
前記ノズルは、シリコン部材で画定され、矩形状の開口を有することを特徴とする、請求項1に記載の液滴吐出ヘッド。
【請求項5】
前記圧力室は、シリコン部材で画定されることを特徴とする、請求項1に記載の液滴吐出ヘッド。
【請求項6】
前記圧力室の幅が300μm以下であることを特徴とする、請求項1に記載の液滴吐出ヘッド。
【請求項7】
前記圧力室の長さが350μm以下であることを特徴とする、請求項1に記載の液滴吐出ヘッド。
【請求項8】
前記テーパー角度θが45°未満であることを特徴とする、請求項1に記載の液滴吐出ヘッド。
【請求項9】
前記テーパー角度θが35°を超えることを特徴とする、請求項1~8のいずれか1項に記載の液滴吐出ヘッド。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、ノズルから液滴を吐出させる液滴吐出ヘッドに関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、25~40kHz程度の駆動周波数で記録ヘッド(液滴吐出ヘッド)を駆動する場合の、ノズルのテーパー角度及びノズルの直径の数値が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2009-279865号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
高速記録を行うため、駆動周波数をより高くすることが考えられる。駆動周波数を高めるための手段の1つは、流路の固有周波数Frを高めることである。
【0005】
しかしながら、固有周波数Frが高いと、ノズルのテーパー角度及びノズルの直径によっては、ノズルから所定量の液滴を吐出させるために、圧電素子に高い駆動電圧を付与する必要がある。
【0006】
圧電素子に高い駆動電圧を付与すると、ジュール熱の法則に基づいて、圧電素子の発熱量が増大する。圧電素子の熱が流路内の液体に伝わると、液体の粘度が低くなる。液体の粘度が低いほど、ノズルから吐出される液滴のサイズが大きい。ノズルから吐出される液滴のサイズが大きいと、その液滴により形成される画像の濃度が高い。
【0007】
本開示の目的は、高い駆動周波数で、圧電素子に付与する駆動電圧を低くできる、液滴吐出ヘッドを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本開示に係る液滴吐出ヘッドは、ノズルと前記ノズルに連通する圧力室とを含む流路を有する流路部材と、前記流路部材に固定され、前記圧力室内の液体に圧力を付与して前記ノズルから液滴を吐出させる圧電素子と、を備え、前記流路の固有周波数Frが200kHz以上であり、前記ノズルの直径D[μm]と前記ノズルのテーパー角度θ[°]とがθ≧-2.3×D+65,θ>1.9×Dを満たすことを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本願発明者が求める高い駆動周波数で液滴吐出ヘッドを駆動するには、固有周波数Frが200kHz以上であることが望ましい。固有周波数Frが200kHz以上であるという要件を満たすには、ノズルの直径D及びノズルのテーパー角度θの最適化が必要であり、後述の解析結果のとおり、ノズルの直径D[μm]とノズルのテーパー角度θ[°]とがθ≧-2.3×D+65を満たす必要がある。さらに、ノズルの直径D[μm]とノズルのテーパー角度θ[°]とがθ>1.9×Dを満たすことにより、圧電素子に付与する駆動電圧を低くできる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1は、本開示の第1実施形態に係るヘッド1を含むプリンタ100の平面図である。
図2は、プリンタ100の電気的構成を示すブロック図である。
図3は、ヘッド1の平面図である。
図4は、図3のIV-IV線に沿ったヘッド1の断面図である。
図5は、ノズルの直径D及びノズルのテーパー角度θと、個別流路の固有周波数Frとの関係を示すグラフである。
図6は、本開示の第2実施形態に係るヘッドの個別流路12Bを示す平面図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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