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公開番号2024094860
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-07-10
出願番号2022211721
出願日2022-12-28
発明の名称液体吐出装置
出願人ブラザー工業株式会社
代理人個人,個人
主分類B41J 2/165 20060101AFI20240703BHJP(印刷;線画機;タイプライター;スタンプ)
要約【課題】キャップ内を負圧にすることよってキャップ内に洗浄液が供給されるときに、ヘッド内の液体がキャップ内に引き込まれにくい液体吐出装置を提供する
【解決手段】液体吐出装置100が備えるコントローラ130は、キャップ62がヘッド38に当接してノズル38Aを覆った状態で、吸引ポンプ74を駆動して、洗浄液タンク76から洗浄液供給流路177を通じてキャップ62へ洗浄液を供給し、少なくとも吸引ポンプ74を駆動している間、第1開閉バルブ189を閉じる洗浄処理を実行する。
【選択図】図15
特許請求の範囲【請求項1】
液体を貯留する液体タンクと、
上記液体タンクから供給された液体を吐出するノズルを有するヘッドと、
上記液体タンクと上記ヘッドとを接続する液体供給流路と、
上記液体供給流路を開閉する第1開閉バルブと、
上記ヘッドに当接してノズルを覆うキャップと、
洗浄液を貯留する洗浄液タンクと、
上記キャップと上記洗浄液タンクとを接続する洗浄液供給流路と、
廃液タンクと、
上記キャップと上記廃液タンクとを接続する廃液流路と、
上記廃液流路に配置された吸引ポンプと、
コントローラと、を備えており、
上記コントローラは、上記キャップが上記ヘッドに当接してノズルを覆った状態で、上記吸引ポンプを駆動して、上記洗浄液タンクから上記洗浄液供給流路を通じて上記キャップへ洗浄液を供給し、少なくとも上記吸引ポンプを駆動している間、上記第1開閉バルブを閉じる洗浄処理を実行する液体吐出装置。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
上記液体タンクと上記ヘッドとを接続する液体回収流路と、
上記液体回収流路を開閉する第2開閉バルブと、
上記液体供給流路と、上記液体回収流路における上記第2開閉バルブと上記液体タンクとの間と、を接続するバイパス流路と、を更に備えており、
上記第1開閉バルブは、上記バイパス流路に位置しており、
上記コントローラは、上記洗浄処理において、少なくとも上記吸引ポンプを駆動している間、上記第1開閉バルブおよび上記第2開閉バルブを閉じる請求項1に記載の液体吐出装置。
【請求項3】
上記液体供給流路において上記液体タンクと上記バイパス流路との間に配置されており、上記液体タンク内の液体を上記ヘッドへ送る正圧ポンプを更に備えており、
上記コントローラは、上記正圧ポンプを駆動しない待機状態において上記第1開閉バルブを開く請求項2に記載の液体吐出装置。
【請求項4】
上記液体タンク内と外部とを連通する第1大気流路と、
上記第1大気流路を開閉する第1大気開放バルブと、を更に備えており、
上記コントローラは、上記洗浄処理において上記吸引ポンプを停止した後、上記第1開閉バルブおよび上記第1大気開放バルブを開く請求項3に記載の液体吐出装置。
【請求項5】
上記洗浄液供給流路を開閉する第3開閉バルブと、
上記キャップ内と外部とを連通する第2大気流路と、
上記第2大気流路を開閉する第2大気開放バルブと、を備えており、
上記コントローラは、上記洗浄処理において少なくとも上記吸引ポンプを駆動している間、上記第1開閉バルブを閉じ、かつ、第2大気開放バルブおよび上記第3開閉バルブを開ける請求項4に記載の液体吐出装置。
【請求項6】
上記コントローラは、上記洗浄処理の前に、少なくとも上記正圧ポンプを駆動している間、上記第1開閉バルブおよび上記第2開閉バルブを閉じるパージ処理を実行する請求項5に記載の液体吐出装置。
【請求項7】
上記コントローラは、上記洗浄処理の後、上記キャップを上記ノズル面から離間させた状態で、上記ノズル面をワイパによって払拭するワイピング処理を実行する請求項6に記載の液体吐出装置。
【請求項8】
上記ワイパは、洗浄液が含浸したスポンジワイパである請求項7に記載の液体吐出装置。
【請求項9】
上記液体は、水に樹脂微粒子が分散した定着性インクである請求項1から8のいずれかに記載の液体吐出装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、タンクに貯留された液体をヘッドから吐出する液体吐出装置に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
ヘッドからインクを吐出する液体吐出装置として、例えば、特許文献1に記載されたインクジェット記録装置が知られている。特許文献1のインクジェット記録装置では、記録ヘッドの吐出口面がキャップ部材によってキャッピングされた状態において、洗浄液回収流路に位置するポンプが所定時間駆動される。これにより、洗浄液タンク内の洗浄液が洗浄液供給路を通してキャップ部材内に供給される。その結果、記録ヘッドの吐出口面が洗浄液で洗浄される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2002-200772号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記インクジェット記録装置では、キャップ部材内に洗浄液を供給するときに、ポンプの駆動によってキャップ部材内が負圧になるので、この負圧により、記録ヘッド内のインクが吐出口を通してキャップ部材内に引き込まれる虞がある。このため、記録ヘッド内のインクが無駄に消費されたり、インクがノズル面やキャップ内に残存して、インクがノズル面やキャップに固着したりする問題がある。
【0005】
本発明は、前述された事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、キャップ内を負圧にすることよってキャップ内に洗浄液が供給されるときに、ヘッド内の液体がキャップ内に引き込まれにくい液体吐出装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
(1)本発明に係る液体吐出装置は、液体を貯留する液体タンクと、上記液体タンクから供給された液体を吐出するノズルを有するヘッドと、上記液体タンクと上記ヘッドとを接続する液体供給流路と、上記液体供給流路を開閉する第1開閉バルブと、上記ヘッドに当接してノズルを覆うキャップと、洗浄液を貯留する洗浄液タンクと、上記キャップと上記洗浄液タンクとを接続する洗浄液供給流路と、廃液タンクと、上記キャップと上記廃液タンクとを接続する廃液流路と、上記廃液流路に配置された吸引ポンプと、コントローラと、を備える。上記コントローラは、上記キャップが上記ヘッドに当接してノズルを覆った状態で、上記吸引ポンプを駆動して、上記洗浄液タンクから上記洗浄液供給流路を通じて上記キャップへ洗浄液を供給し、少なくとも上記吸引ポンプを駆動している間、上記第1開閉バルブを閉じる洗浄処理を実行する。
【0007】
キャップがヘッドに当接してノズルを覆った状態で吸引ポンプが駆動されると、キャップ内が負圧になるので、この負圧により、洗浄液タンク内の洗浄液が洗浄液供給流路を通じてキャップ内に供給される。キャップ内に供給された洗浄液にノズル面が浸漬することによってノズル面が洗浄される。このとき、キャップ内の負圧によってヘッド内の液体がキャップ内へ引き込まれる可能性がある。しかしながら、少なくとも吸引ポンプが駆動している間、第1開閉バルブが閉じられるので、液体タンクからヘッドへの液体の移動が阻止される。このため、ヘッド内の液体がキャップ内へ引き込まれることが抑制される。
【0008】
(2)上記液体吐出装置は、上記液体タンクと上記ヘッドとを接続する液体回収流路と、上記液体回収流路を開閉する第2開閉バルブと、上記液体供給流路と、上記液体回収流路における上記第2開閉バルブと上記液体タンクとの間と、を接続するバイパス流路と、を更に備えてもよい。上記第1開閉バルブは、上記バイパス流路に位置してもよい。上記コントローラは、上記洗浄処理において、少なくとも上記吸引ポンプを駆動している間、上記第1開閉バルブおよび上記第2開閉バルブを閉じてもよい。
【0009】
少なくとも吸引ポンプが駆動している間、第1開閉バルブおよび第2開閉バルブが閉じられるので、液体タンクからヘッドへの液体の移動が阻止される。このため、ヘッド内の液体がキャップ内へ引き込まれることが抑制される。
【0010】
(3)上記液体吐出装置は、上記液体供給流路において上記液体タンクと上記バイパス流路との間に配置されており、上記液体タンク内の液体を上記ヘッドへ送る正圧ポンプを更に備えてもよい。上記コントローラは、上記正圧ポンプを駆動しない待機状態において上記第1開閉バルブを開いてもよい。
(【0011】以降は省略されています)

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