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公開番号2024137859
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-07
出願番号2024043933
出願日2024-03-19
発明の名称可溶化組成物
出願人株式会社コーセー
代理人
主分類A61K 8/39 20060101AFI20240927BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】特定のポリグリセリン脂肪酸エステルを用いて、透明性が高く、後肌のべたつきのなさに優れる可溶化組成物を提供する。
【解決手段】次の成分(A)~(E);
(A)ポリグリセリンと炭素数12~14の脂肪酸から選択される脂肪酸とをモノエステル化したポリグリセリン脂肪酸エステル
(B)ポリグリセリンと炭素数18以上の脂肪酸から選択される脂肪酸とをモノエステル化したポリグリセリン脂肪酸エステル
(C)油性成分(但し、成分(D)を除く)
(D)25℃で液状のエステル油
(E)水
を含有し、前記成分(A)及び前記成分(B)の加重平均HLBが、14.0~17.5であり、
前記成分(A)及び前記成分(B)の合計含有量(A)+(B)が、0.01~0.55質量%であり、
前記成分(B)に対する前記成分(A)の含有質量割合(A)/(B)が、0.04~100である、可溶化組成物。
【選択図】なし

特許請求の範囲【請求項1】
次の成分(A)~(E);
(A)ポリグリセリンと炭素数12~14の脂肪酸から選択される脂肪酸とをモノエステル化したポリグリセリン脂肪酸エステル
(B)ポリグリセリンと炭素数18以上の脂肪酸から選択される脂肪酸とをモノエステル化したポリグリセリン脂肪酸エステル
(C)油性成分(但し、成分(D)を除く)
(D)25℃で液状のエステル油
(E)水
を含有し、前記成分(A)及び前記成分(B)の加重平均HLBが、14.0~17.5であり、
前記成分(A)及び前記成分(B)の合計含有量(A)+(B)が、0.01~0.55質量%であり、
前記成分(B)に対する前記成分(A)の含有質量割合(A)/(B)が、0.04~100である、可溶化組成物。
続きを表示(約 470 文字)【請求項2】
前記成分(A)~(D)の含有質量割合[(A)+(B)]/[(C)+(D)]が、0.1~5である、請求項1に記載の可溶化組成物。
【請求項3】
前記成分(A)が、平均重合度が5~20のポリグリセリンと炭素数12~14の直鎖脂肪酸から選択される脂肪酸とをモノエステル化したポリグリセリン脂肪酸エステルである、請求項1又は2に記載の可溶化組成物。
【請求項4】
前記成分(B)が、平均重合度が5~20のポリグリセリンと炭素数18以上の分岐脂肪酸又は不飽和脂肪酸から選択される脂肪酸とをモノエステル化したポリグリセリン脂肪酸エステルである、請求項1又は2に記載の可溶化組成物。
【請求項5】
前記成分(C)が香料である、請求項1又は2に記載の可溶化組成物。
【請求項6】
600nmの波長の光の透過率が90%以上である、請求項1又は2に記載の可溶化組成物。
【請求項7】
請求項1又は2に記載の可溶化組成物を含有する、化粧料又は皮膚外用剤。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、可溶化組成物に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
化粧料や皮膚外用剤において親油性の成分と、親水性の成分とを同時に皮膚に投与できる利点から、可溶化製剤は広く用いられている。可溶化製剤は、(1)比較的製造が容易、(2)温度に対する影響を受けにくい、(3)油の種類、量を変化させることにより、感触や性状を種々変化させ、広がりをもたせることが可能、(4)透明にすることができ美観に優れる、といった特徴を有する。
【0003】
従来、可溶化剤としては構造中にポリオキシエチレングリコール(PEG)を有する石油由来のPEG系界面活性剤が用いられるが、サスティナブルの面から天然由来の界面活性剤の使用が提案されている。天然由来の界面活性剤として、脂肪酸とポリグリセリンのエステルであるポリグリセリン脂肪酸エステル等が挙げられる。しかしながら、ポリグリセリン脂肪酸エステルは可溶化力が弱く、透明な外観の可溶化組成物を得るために多量に配合する必要があり、それに伴い後肌のべたつき等の使用性の課題があった。
【0004】
可溶化剤としてポリグリセリン脂肪酸エステルを用いた技術として、例えば、炭素数が6~11の脂肪酸から選択されるポリグリセリン中鎖脂肪酸エステルと炭素数が12~22の脂肪酸から選択されるポリグリセリン長鎖脂肪酸エステルを、特定の質量比で含有する可溶化剤(例えば、特許文献1)等が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2015-44780
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1に開示された技術においては、透明性や後肌のべたつきのなさに関して十分でない場合があった。
また、特許文献1に開示された技術では、透明性に優れる可溶化組成物を調製するにあたり、30分以上の攪拌が必要な場合があった。
【0007】
そこで本発明は、より少量のポリグリセリン脂肪酸エステルを用いて、透明性が高く、後肌のべたつきのなさに優れる可溶化組成物を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
かかる実情に鑑み、本発明者らは鋭意検討を行ったところ、ポリグリセリンと炭素数12~14の脂肪酸から選択される脂肪酸とをモノエステル化したポリグリセリン脂肪酸エステルと、ポリグリセリンと炭素数18以上の脂肪酸から選択される脂肪酸とをモノエステル化したポリグリセリン脂肪酸エステルを特定の割合で組み合わせ、さらに油性成分及び25℃で液状のエステル油を含有することで、透明性及び後肌のべたつきのなさに優れ、さらには生産性の観点からも有利な可溶化組成物が得られることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0009】
すなわち本発明は以下を提供する。
[1]
次の成分(A)~(E);
(A)ポリグリセリンと炭素数12~14の脂肪酸から選択される脂肪酸とをモノエステル化したポリグリセリン脂肪酸エステル
(B)ポリグリセリンと炭素数18以上の脂肪酸から選択される脂肪酸とをモノエステル化したポリグリセリン脂肪酸エステル
(C)油性成分(但し、成分(D)を除く)
(D)25℃で液状のエステル油
(E)水
を含有し、前記成分(A)及び前記成分(B)の加重平均HLBが、14.0~17.5であり、
前記成分(A)及び前記成分(B)の合計含有量(A)+(B)が、0.01~0.55質量%であり、
前記成分(B)に対する前記成分(A)の含有質量割合(A)/(B)が、0.04~100である、可溶化組成物である。
[2]
前記成分(A)~(D)の含有質量割合[(A)+(B)]/[(C)+(D)]が、0.1~5である、[1]に記載の可溶化組成物である。
[3]
前記成分(A)が、平均重合度が5~20のポリグリセリンと炭素数12~14の直鎖脂肪酸から選択される脂肪酸とをモノエステル化したポリグリセリン脂肪酸エステルである、[1]又は[2]に記載の可溶化組成物である。
[4]
前記成分(B)が、平均重合度が5~20のポリグリセリンと炭素数18以上の分岐脂肪酸又は不飽和脂肪酸から選択される脂肪酸とをモノエステル化したポリグリセリン脂肪酸エステルである、[1]又は[2]に記載の可溶化組成物である。
[5]
前記成分(C)が香料である、[1]又は[2]に記載の可溶化組成物である。
[6]
600nmの波長の光の透過率が90%以上である、[1]又は[2]に記載の可溶化組成物である。
[7]
[1]又は[2]に記載の可溶化組成物を含有する、化粧料又は皮膚外用剤である。
【発明の効果】
【0010】
本発明の可溶化組成物は、透明性及び後肌のべたつきのなさに優れるものである。
(【0011】以降は省略されています)

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