TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2024137532
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-07
出願番号2023049081
出願日2023-03-24
発明の名称軟窒化部品の製造方法
出願人JFEスチール株式会社
代理人個人,個人,個人,個人
主分類C21D 8/00 20060101AFI20240927BHJP(鉄冶金)
要約【課題】低コストで曲げ疲労特性に優れた軟窒化部品の製造方法を提供する。
【解決手段】原料鋼材を冷間加工して逆極点図強度分布の強度の最大値が1.5以上の前駆体を得る冷間加工工程と、前駆体を窒化する窒化工程と、を含む軟窒化部品の製造方法。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
原料鋼材を冷間加工して逆極点図強度分布の強度の最大値が1.5以上の前駆体を得る冷間加工工程と、
前記前駆体を窒化する窒化工程と、を含む軟窒化部品の製造方法。
続きを表示(約 430 文字)【請求項2】
前記冷間加工が、冷間での引張加工、引抜加工及び鍛造のうち、少なくとも一つの要素を含む請求項1に記載の軟窒化部品の製造方法。
【請求項3】
前記冷間加工工程では、前記前駆体に、前記最大値が1.5以上の部分を形成する請求項1に記載の軟窒化部品の製造方法。
【請求項4】
前記冷間加工工程では、前記前駆体に、前記最大値が1.5以上の部分を形成する請求項2に記載の軟窒化部品の製造方法。
【請求項5】
前記冷間加工工程では、前記冷間加工を2回以上行う請求項1~4に記載の軟窒化部品の製造方法。
【請求項6】
前記冷間加工工程では、前記最大値が1.5以上となるまで前記冷間加工を繰り返す請求項1~4に記載の軟窒化部品の製造方法。
【請求項7】
前記冷間加工工程では、前記最大値が1.5以上となるまで前記冷間加工を繰り返す請求項5に記載の軟窒化部品の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、軟窒化部品の製造方法に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
二酸化炭素排出量削減などの環境問題への対応のための、種々の工業製品の部品の軽量化が要請されている。窒化は浸炭焼入れ等と比較して熱処理ひずみが小さい利点を有しつつ鋼部品の疲労特性を向上させる熱処理である。窒化は、車両の歯車をはじめとし様々な鋼製の部品に適用されている。疲労特性の向上は、鋼製の部品の小型化を可能とし、これにより、車両などの工業製品の軽量化を実現する。そのため、鋼製の部品において、疲労特性の向上が望まれる。
【0003】
特許文献1には、軟窒化用構造用鋼が開示されている。この軟窒化用構造用鋼は、重量比で、C:0.20~0.50%、Si:0.03~0.50%、Mn:0.30~3.00%、Cr:0.10~1.00%、Mo:0.03~1.00%、Al:0.01~0.10%、V:0.03~0.50%、S:0.015~0.070%、Pb:0~0.040%、O:15ppm以下を含有し、残部がFeおよび不可避の不純物より成る。この軟窒化用構造用鋼では、S、Pb及び酸素の含有量と目標素材硬さや目標芯部硬さとに所定の関係が規定されている。この軟窒化用構造用鋼は、圧延まま、鍛造まま、焼きならし等の状態で機械加工を施した後、軟窒化処理とショットピーニングを施して使用するための疲労強度と被削性に優れているとされている。
【0004】
特許文献2には、曲げ疲労強度に優れた軟窒化用鋼が記載されている。この軟窒化用鋼は、合金元素が質量%で、C:0.01%~0.15%、Si:0.01%~1.5%、Mn:0.15%~2%、Cu:0.5%~2%を含有し、N:0.005%未満に制限し、Ti:0.01%~0.5%、Nb:0.005%~0.5%、V:0.05%~0.5%の中から1種以上含有し、且つC+N≦Ti/4.0+Nb/7.7+V/4.3であり、更に必要に応じて、Ni:0.5%~2%以下、Cr:0.1%~2%、Al:0.05%~0.5%以下、S:0.03%~0.1%、Pb:0.005%~0.3%の中から1種以上を含有させることができ、残部がFe及び不可避的不純物からなる。そして、フェライトの面積率が90%以上で、残りが炭化物及びパーライト組織からなる。パーライトの平均サイズは20μm以下である。この軟窒化用鋼では、Cuは軟窒化時における芯部硬さの時効硬化に寄与する元素であり、高い疲労強度を得るために必須であるとされている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開平09-227992号公報
特開2002-069572号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
例えば特許文献2に開示された軟窒化用鋼のようにCuの多量添加が必須であると、鋼の製造コストを上昇させるだけでなく、鋼の高温脆化を招き、連続鋳造後の割れ増大による歩留まり低下及び手入れによる追加コストの上昇を招く場合がある。特許文献1に開示された軟窒化用鋼のようにVのようなレアメタルの添加を必須とすると、鋼の製造コストの上昇を招くとともに環境負荷を増大させる場合がある。そのため、低コストで曲げ疲労特性に優れた軟窒化部品の製造方法の提案が望まれる。
【0007】
本発明は、かかる実状に鑑みて為されたものであって、その目的は、低コストで曲げ疲労特性に優れた軟窒化部品の製造方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するための、本発明に係る軟窒化部品の製造方法は以下のとおりである。
【0009】
[1] 原料鋼材を冷間加工して逆極点図強度分布の強度の最大値が1.5以上の前駆体を得る冷間加工工程と、
前記前駆体を窒化する窒化工程と、を含む軟窒化部品の製造方法。
【0010】
[2] 前記冷間加工が、冷間での引張加工、引抜加工及び鍛造のうち、少なくとも一つの要素を含む上記[1]に記載の軟窒化部品の製造方法。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する
Flag Counter

関連特許

株式会社プロテリアル
鋼材の製造方法
19日前
日本製鉄株式会社
転炉精錬方法
1か月前
日本製鉄株式会社
溶銑の製造方法
1か月前
日本製鉄株式会社
溶鋼の製造方法
19日前
日本製鉄株式会社
電気炉の精錬方法
4か月前
株式会社神戸製鋼所
高炉用羽口
2か月前
株式会社不二越
熱処理システム
2か月前
株式会社不二越
熱処理システム
1か月前
日本製鉄株式会社
溶鋼の脱窒処理方法
5日前
日本製鉄株式会社
高炉の操業方法
8日前
株式会社小熊鉄工所
鎮静剤製造設備
13日前
ダイハツ工業株式会社
冷却器具
29日前
日本製鉄株式会社
高炉の操業方法
3か月前
日本製鉄株式会社
高炉の操業方法
2か月前
日本製鉄株式会社
羽口冷却装置及び羽口冷却方法
14日前
黒崎播磨株式会社
マッド材
23日前
日本製鉄株式会社
金属材の冷却方法
1か月前
日本製鉄株式会社
排滓量推定システム
3か月前
大同特殊鋼株式会社
鋼材の熱処理方法
3か月前
株式会社ゴーシュー
はだ焼鋼の鍛造熱処理方法
1か月前
出光興産株式会社
熱処理油組成物
8日前
日本製鉄株式会社
高炉用コークスの品質評価方法
1か月前
日本製鉄株式会社
電気炉の操業方法
5日前
日本製鉄株式会社
電気炉の操業方法
5日前
日本製鉄株式会社
高炉用コークスの品質評価方法
1か月前
JFEスチール株式会社
吹錬方法および鋼の製造方法
1か月前
JFEスチール株式会社
溶鋼の脱酸方法
13日前
日本製鉄株式会社
溶銑の脱硫方法
5日前
JFEスチール株式会社
鉄源の利用方法
2か月前
日本製鉄株式会社
溶銑の脱硫方法
5日前
セージ セラピューティクス, インコーポレイテッド
C17、C20、およびC21置換神経刺激性ステロイドおよびそれらの使用方法
2か月前
日本製鉄株式会社
RH真空脱ガス設備の下部槽
1か月前
日本製鉄株式会社
低P鋼の溶製方法
1か月前
JFEスチール株式会社
溶銑温度の推定方法
12日前
日本製鉄株式会社
製鋼炉の操業方法
12日前
JFEスチール株式会社
軟窒化部品の製造方法
16日前
続きを見る