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公開番号
2024137290
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-10-07
出願番号
2023048755
出願日
2023-03-24
発明の名称
抗癌剤の治療効果を予測するためのデータの取得方法、抗癌剤のスクリーニング方法、および、抗癌剤の効果予測バイオマーカーのスクリーニング方法。
出願人
国立大学法人 大分大学
代理人
弁理士法人 HARAKENZO WORLD PATENT & TRADEMARK
主分類
G01N
33/68 20060101AFI20240927BHJP(測定;試験)
要約
【課題】遺伝子異常では予測困難な抗癌剤の効果予測が可能であり、かつ、少量の組織検体で効果予測が可能である、新規の抗癌剤の治療前効果予測方法を提供する。
【解決手段】生体から採取された癌細胞と、抗癌剤とを接触させる接触工程、および、
記接触工程前後の癌細胞における、前記抗癌剤の効果予測バイオマーカーの量的変化を測定する測定工程、を含む、抗癌剤の治療効果を予測するためのデータの取得方法。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
生体から採取された癌細胞と、抗癌剤とを接触させる接触工程、および、
前記接触工程前後の癌細胞における、前記抗癌剤の効果予測バイオマーカーの量的変化を測定する測定工程、を含む、抗癌剤の治療効果を予測するためのデータの取得方法。
続きを表示(約 1,000 文字)
【請求項2】
前記癌細胞は胃癌、食道癌、大腸癌、肝細胞癌、膵臓癌、胆道癌、頭頸部癌、乳癌、肺癌、子宮頸癌、子宮体癌、卵巣癌、腎細胞癌、膀胱癌、および、前立腺癌からなる群より選択される、上皮性腫瘍由来の癌細胞である、請求項1に記載のデータの取得方法。
【請求項3】
前記抗癌剤は細胞標的型の抗癌剤である、請求項1に記載のデータの取得方法。
【請求項4】
前記細胞標的型の抗癌剤は、白金抗癌剤、ピリミジン系代謝拮抗抗癌剤、および、タキサン系抗癌剤からなる群より選択される1種以上である、請求項3に記載のデータの取得方法。
【請求項5】
前記抗癌剤は分子標的型の抗癌剤である、請求項1に記載のデータの取得方法。
【請求項6】
前記分子標的型の抗癌剤は、MEK阻害剤、mTOR阻害剤、EGFR阻害剤、HER2阻害剤、VEGFR阻害剤、VEGF阻害剤、免疫チェックポイント分子阻害剤、BRAF阻害剤、ALK阻害剤、CDK4/6阻害剤、PARP阻害剤、ROS1/TRK阻害剤、FGFR阻害剤、MET阻害剤、マルチキナーゼ阻害剤、および、RET阻害剤からなる群より選択される1種以上である、請求項5に記載のデータの取得方法。
【請求項7】
前記効果予測バイオマーカーは、タンパク質、タンパク質修飾、分泌型タンパク質、切断型タンパク質、mRNA、miRNA、脂質、または、酵素活性である、請求項1に記載のデータの取得方法。
【請求項8】
生体から採取された癌細胞と、抗癌剤の候補物質とを接触させる接触工程、および、
前記接触工程前後の癌細胞における、効果予測バイオマーカーの量的変化を測定する測定工程、を含む、抗癌剤のスクリーニング方法。
【請求項9】
前記癌細胞は胃癌、食道癌、大腸癌、肝細胞癌、膵臓癌、胆道癌、頭頸部癌、乳癌、肺癌、子宮頸癌、子宮体癌、卵巣癌、腎細胞癌、膀胱癌、および、前立腺癌からなる群より選択される、上皮性腫瘍由来の癌細胞である、請求項8に記載のスクリーニング方法。
【請求項10】
前記効果予測バイオマーカーは、タンパク質、タンパク質修飾、分泌型タンパク質、切断型タンパク質、mRNA、miRNA、脂質、または、酵素活性である、請求項8または9に記載のスクリーニング方法。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、抗癌剤の治療効果を予測するためのデータの取得方法、抗癌剤のスクリーニング方法、および、抗癌剤の効果予測バイオマーカーのスクリーニング方法に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)
【背景技術】
【0002】
癌の化学療法においては、臓器別にもっとも有効と考えられている標準治療薬(抗癌剤)が定められている。しかしながら、同じ臓器の癌に対して同じ抗癌剤を適用した場合であっても、その治療効果は患者によって異なっており、治療効果が殆ど、あるいは全く得られないケースもある。このようなケースにおいては、患者は、治療効果が得られないのみならず、抗癌剤の強い副作用に苦しむことになる。そこで、抗癌剤による治療の前(抗癌剤の投与前)に、当該抗癌剤の効果予測を行い、適切な抗癌剤を選択する方法が求められている。
【0003】
従来の抗癌剤の治療前の効果予測方法の一つとして、遺伝子異常をバイオマーカーとする効果予測方法である、遺伝子パネル検査が知られている(非特許文献1)。しかしながら、この方法には、効果予測可能な抗癌剤が分子標的薬に限られ、細胞障害性抗癌剤等の遺伝子異常に作用しない抗癌剤の効果予測が困難であるという課題がある。
【0004】
別の従来の抗癌剤の治療前の効果予測方法として、患者癌組織を採取及び培養し、抗癌剤で処理して生存率を測定する、抗腫瘍剤感受性検査も知られている(非特許文献2)。係る方法は、作用機序によらず抗癌剤の効果予測が可能である一方、検査に300mg程度の多量の組織検体が必要であり、癌の再発および転移により手術不適応となった患者には適用できないという課題がある。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0005】
https://for-patients.c-cat.ncc.go.jp/
Hisayuki Kobayashi, Development of a new in vitro chemosensitivity test using collagen gel droplet embedded culture and image analysis for clinical usefulness, Recent Results in Cancer Research, 2003, vol.161, p.48-61
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上記のような状況にあって、本発明の一実施形態の目的は、新規の抗癌剤の治療前の効果予測方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記の課題を解決するために、本発明の一態様は、以下の構成を含む。
【0008】
〔1〕生体から採取された癌細胞と、抗癌剤とを接触させる接触工程、および、前記接触工程前後の癌細胞における、前記抗癌剤の効果予測バイオマーカーの量的変化を測定する測定工程、を含む、抗癌剤の治療効果を予測するためのデータの取得方法。
【0009】
〔2〕前記癌細胞は胃癌、食道癌、大腸癌、肝細胞癌、膵臓癌、胆道癌、頭頸部癌、乳癌、肺癌、子宮頸癌、子宮体癌、卵巣癌、腎細胞癌、膀胱癌、および、前立腺癌からなる群より選択される、上皮性腫瘍由来の癌細胞である、〔1〕に記載のデータの取得方法。
【0010】
〔3〕前記抗癌剤は細胞標的型の抗癌剤である、〔1〕または〔2〕に記載のデータの取得方法。
(【0011】以降は省略されています)
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