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公開番号
2024136514
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-10-04
出願番号
2023047652
出願日
2023-03-24
発明の名称
水素供給システム
出願人
JFEコンテイナー株式会社
代理人
弁理士法人きさ特許商標事務所
主分類
F17C
5/06 20060101AFI20240927BHJP(ガスまたは液体の貯蔵または分配)
要約
【課題】水素供給ユニットの搬送中における粗暴な扱いを回避する安全性対策がなされており、水素供給ユニットを安全に搬送することができる水素供給システムを提供すること。
【解決手段】水素供給システムは、水素が充填される複数の燃料充填容器、複数の燃料充填容器が積まれるカートリッジ、および、カートリッジの下部に設けられ、フォークリフトの爪の挿入を防止する側板を有する水素供給ユニットと、荷台を有する陸上搬送手段と、水素供給ユニットによって水素供給を受ける対象物と、昇降可能な昇降手段と、を備え、陸上搬送手段および昇降手段を用いて、水素供給ユニットを陸上搬送手段あるいは昇降手段に固定した状態で搬送し、水素供給設備で充填前の水素供給ユニットに水素ガスの充填を行う工程と、充填後の水素供給ユニットから対象物に水素を供給する工程と、を繰り返し行うものである。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
水素が充填される複数の燃料充填容器、前記複数の燃料充填容器が積まれるカートリッジ、および、前記カートリッジの下部に設けられ、フォークリフトの爪の挿入を防止する側板を有する水素供給ユニットと、荷台を有する陸上搬送手段と、前記水素供給ユニットによって水素供給を受ける対象物と、昇降可能な昇降手段と、を備え、
前記陸上搬送手段および前記昇降手段を用いて、前記水素供給ユニットを前記陸上搬送手段あるいは前記昇降手段に固定した状態で搬送し、水素供給設備で充填前の前記水素供給ユニットに水素ガスの充填を行う工程と、充填後の前記水素供給ユニットから前記対象物に水素を供給する工程と、を繰り返し行う
水素供給システム。
続きを表示(約 2,700 文字)
【請求項2】
前記陸上搬送手段の前記荷台と同じ高さの荷台を有する搬送台車と、前記昇降手段として昇降可能な荷台を有するリフトトラックと、を備え、
前記対象物は、水素供給位置である水素供給ユニット搭載位置が設置面よりも上方に位置するものであり、
前記搬送台車の前記荷台に固定されて積まれた充填前の前記水素供給ユニットを前記水素供給設備まで運び、前記水素供給設備で充填前の前記水素供給ユニットに水素ガスの充填を行う第一工程と、
前記第一工程の後、充填後の前記水素供給ユニットが積まれた前記搬送台車を前記陸上搬送手段の前記荷台の隣まで移動させ、前記搬送台車の前記荷台に積まれている前記水素供給ユニットの固定を解除して前記陸上搬送手段の前記荷台に積み、充填後の前記水素供給ユニットを前記陸上搬送手段の前記荷台に固定する第二工程と、
前記第二工程の後、前記陸上搬送手段で充填後の前記水素供給ユニットを、前記対象物の近くまで運ぶ第三工程と、
前記第三工程の後、前記リフトトラックを前記対象物の前記水素供給ユニット搭載位置の隣まで移動させ、前記対象物の前記水素供給ユニット搭載位置に積まれている充填前の前記水素供給ユニットの固定を解除して前記対象物の前記水素供給ユニット搭載位置と同じ高さに調節した前記リフトトラックの前記荷台に積み、充填前の前記水素供給ユニットを前記リフトトラックの前記荷台に固定する第四工程と、
前記第四工程の後、前記リフトトラックを前記陸上搬送手段の前記荷台の隣まで移動させ、前記陸上搬送手段の前記荷台と同じ高さに調節した前記リフトトラックの前記荷台に積まれている充填前の前記水素供給ユニットの固定を解除して前記陸上搬送手段の前記荷台に積み、充填前の前記水素供給ユニットを前記陸上搬送手段の前記荷台に固定する第五工程と、
前記第五工程の後、前記リフトトラックを前記陸上搬送手段の前記荷台の隣の充填後の前記水素供給ユニットが積まれている位置まで移動させ、前記陸上搬送手段の前記荷台に積まれている充填後の前記水素供給ユニットの固定を解除して前記陸上搬送手段の前記荷台と同じ高さに調節した前記リフトトラックの前記荷台に積み、充填後の前記水素供給ユニットを前記リフトトラックの前記荷台に固定する第六工程と、
前記第六工程の後、前記リフトトラックを前記対象物の前記水素供給ユニット搭載位置の隣まで移動させ、前記対象物の前記水素供給ユニット搭載位置と同じ高さに調節した前記リフトトラックの前記荷台に積まれている充填後の前記水素供給ユニットの固定を解除して前記対象物の前記水素供給ユニット搭載位置に積み、充填後の前記水素供給ユニットを前記対象物の前記水素供給ユニット搭載位置に固定する第七工程と、
前記第七工程の後、前記陸上搬送手段で充填前の前記水素供給ユニットを、前記水素供給設備の近くまで運ぶ第八工程と、
前記第八工程の後、前記搬送台車を前記陸上搬送手段の前記荷台の隣まで移動させ、前記陸上搬送手段の前記荷台に積まれている充填前の前記水素供給ユニットの固定を解除して前記搬送台車の前記荷台に積み、充填前の前記水素供給ユニットを前記搬送台車の前記荷台に固定する第九工程と、を繰り返し行う
請求項1に記載の水素供給システム。
【請求項3】
前記陸上搬送手段は、前記昇降手段として前記荷台の中に搭載された昇降可能なリフトを有し、
前記対象物は、水素供給位置である水素供給ユニット搭載位置が設置面よりも上方に位置するものであり、
前記陸上搬送手段の前記荷台に搭載された前記リフトに固定して積まれた充填前の前記水素供給ユニットを前記水素供給設備まで運び、前記水素供給設備で充填前の前記水素供給ユニットに水素ガスの充填を行う第一工程と、
前記第一工程の後、前記陸上搬送手段で充填後の前記水素供給ユニットを、水素供給を受ける前記対象物の隣まで運ぶ第二工程と、
前記第二工程の後、前記対象物の前記水素供給ユニット搭載位置に積まれている充填前の前記水素供給ユニットの固定を解除して前記対象物の前記水素供給ユニット搭載位置と同じ高さに調節した前記リフトに積み、充填前の前記水素供給ユニットを前記リフトに固定する第三工程と、
前記第三工程の後、前記陸上搬送手段の充填後の前記水素供給ユニットが積まれている前記リフトを前記対象物の前記水素供給ユニット搭載位置の隣まで移動させ、前記対象物の前記水素供給ユニット搭載位置と同じ高さに調節した前記陸上搬送手段の前記リフトに積まれている充填後の前記水素供給ユニットの固定を解除して前記対象物の前記水素供給ユニット搭載位置に積み、充填後の前記水素供給ユニットを前記対象物の前記水素供給ユニット搭載位置に固定する第四工程と、を繰り返し行う
請求項1に記載の水素供給システム。
【請求項4】
前記陸上搬送手段は、前記昇降手段として前記荷台の後部に搭載された昇降可能なリフトを有し、
前記対象物は、水素供給位置が設置面に位置するものであり、
前記陸上搬送手段の前記荷台に固定して積まれた充填前の前記水素供給ユニットを前記水素供給設備まで運び、前記水素供給設備で充填前の前記水素供給ユニットに水素ガスの充填を行う第一工程と、
前記第一工程の後、前記陸上搬送手段で充填後の前記水素供給ユニットを、水素供給を受ける前記対象物の近くの前方まで運ぶ第二工程と、
前記第二工程の後、前記陸上搬送手段の前記荷台に積まれている充填後の前記水素供給ユニットの固定を解除して前記荷台の上から前記リフトの上に移動させ、前記リフトの下面を前記対象物の設置面まで移動させ、前記対象物に水素を供給することが可能な位置まで充填後の前記水素供給ユニットを移動させる第三工程と、
前記第三工程の後、前記対象物に水素を供給した後の充填前の前記水素供給ユニットを前記陸上搬送手段の前記リフトの上まで移動させ、前記リフトの上面を前記荷台の上面まで移動させ、充填前の前記水素供給ユニットを前記リフトの上から前記荷台の上に移動させ、充填前の前記水素供給ユニットを前記荷台に固定する第四工程と、を繰り返し行う
請求項1に記載の水素供給システム。
【請求項5】
前記燃料充填容器には、前記燃料充填容器に対しての所定値以上の衝撃によって変化する衝撃監視表示部が取り付けられている
請求項1~4のいずれか一項に記載の水素供給システム。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、駆動源、例えば、燃料電池車両、水素エンジン、および燃料電池発電機など電力供給機器の、燃料に水素が用いられる対象物に対して水素を搬送して供給する水素供給システムに関するものである。
続きを表示(約 3,300 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、水素製造設備から水素供給ユニットである水素コンテナをコンテナターミナルに搬送し、そこで対象物に水素を供給する水素供給システムがある(例えば、特許文献1参照)。特許文献1では、水素製造設備において水素ガスが充填された水素コンテナが、船舶に積み込まれ、船舶によってコンテナターミナルに水素コンテナが搬送され、コンテナターミナルの岸壁に船舶が接岸すると、岸壁クレーンによって水素コンテナが船舶から荷降ろしされる。
【0003】
その後、水素コンテナは、通常のコンテナと同様に、岸壁クレーン、構内シャシ、門型クレーン、トップリフター、フォークリフト、およびストラドルキャリアなどの港湾荷役機器により荷役され、蔵置レーンまたは水素コンテナ貯蔵領域に載置される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2022-143787号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1の水素供給システムでは、水素コンテナの搬送中に、クレーンおよびフォークリフトなどが用いられることを前提としている。そのため、水素コンテナに吊り具を装着してクレーンで吊り上げる際に落下する、あるいは、フォークリフトで搬送する際に水素コンテナが落下してまたはフォークリフトの爪で水素コンテナが破損する恐れがある。つまり、特許文献1の水素供給システムでは、水素コンテナの搬送中における粗暴な扱いを回避する安全性対策がなされていないという課題があった。
【0006】
本開示は、以上のような課題を解決するためになされたもので、水素供給ユニットの搬送中における粗暴な扱いを回避する安全性対策がなされており、水素供給ユニットを安全に搬送することができる水素供給システムを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示に係る水素供給システムは、水素が充填される複数の燃料充填容器、前記複数の燃料充填容器が積まれるカートリッジ、および、前記カートリッジの下部に設けられ、フォークリフトの爪の挿入を防止する側板を有する水素供給ユニットと、荷台を有する陸上搬送手段と、前記水素供給ユニットによって水素供給を受ける対象物と、昇降可能な昇降手段と、を備え、前記陸上搬送手段および前記昇降手段を用いて、前記水素供給ユニットを前記陸上搬送手段あるいは前記昇降手段に固定した状態で搬送し、水素供給設備で充填前の前記水素供給ユニットに水素ガスの充填を行う工程と、充填後の前記水素供給ユニットから前記対象物に水素を供給する工程と、を繰り返し行うものである。
【発明の効果】
【0008】
本開示に係る水素供給システムによれば、上記工程において、水素供給ユニットに吊り具を装着してクレーンなどで吊り上げる必要がなく、落下する恐れがない。また、水素供給ユニットには側板が設けられており、カートリッジの下部にフォークリフトの爪が挿入されることがないため、フォークリフトによる搬送を不可能とし、フォークリフトで水素供給ユニットを搬送することによる落下の恐れがなく、フォークリフトの爪で水素供給ユニットが破損する恐れもない。さらに、水素供給ユニットを陸上搬送手段の荷台に積む際に例えば緊締装置を用いて固定するため、搬送中にそれらから水素供給ユニットが落下する恐れがない。そのため、本開示に係る水素供給システムでは、水素供給ユニットの搬送中における粗暴な扱いを回避する安全性対策がなされており、水素供給ユニットを安全に搬送することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
実施の形態1に係る水素供給システムに用いられる水素供給ユニットを模式的に示す斜視図である。
実施の形態1に係る水素供給システムに用いられる陸上搬送手段を模式的に示す側面図である。
実施の形態1に係る水素供給システムに用いられる搬送台車を模式的に示す側面図である。
実施の形態1に係る水素供給システムに用いられるリフトトラックを模式的に示す斜視図である。
実施の形態1に係る水素供給システムに用いられる対象物を模式的に示す正面図である。
図5とは別の対象物を模式的に示す正面図である。
実施の形態1に係る水素供給システムの第一工程を示す図である。
実施の形態1に係る水素供給システムの第二工程を示す図である。
実施の形態1に係る水素供給システムの第二工程における水素供給ユニットの移動態様を示す平面図である。
実施の形態1に係る水素供給システムの第三工程を示す図である。
実施の形態1に係る水素供給システムの第四工程を示す図である。
実施の形態1に係る水素供給システムの第四工程における水素供給ユニットの移動態様を示す平面図である。
実施の形態1に係る水素供給システムの第五工程を示す図である。
実施の形態1に係る水素供給システムの第五工程における水素供給ユニットの移動態様を示す平面図である。
実施の形態1に係る水素供給システムの第六工程を示す図である。
実施の形態1に係る水素供給システムの第六工程における水素供給ユニットの移動態様を示す平面図である。
実施の形態1に係る水素供給システムの第七工程を示す図である。
実施の形態1に係る水素供給システムの第七工程における水素供給ユニットの移動態様を示す平面図である。
実施の形態1に係る水素供給システムの第八工程を示す図である。
実施の形態1に係る水素供給システムの第九工程を示す図である。
実施の形態1に係る水素供給システムの第九工程における水素供給ユニットの移動態様を示す平面図である。
実施の形態1に係る水素供給システムに用いられる水素供給ユニットの燃料充填容器を示す外観図である。
図22において衝撃監視表示部が変色した状態の燃料充填容器を示す外観図である。
実施の形態2に係る水素供給システムに用いられる陸上搬送手段を模式的に示す側面図である。
実施の形態2に係る水素供給システムの第一工程を示す図である。
実施の形態2に係る水素供給システムの第二工程を示す図である。
実施の形態2に係る水素供給システムの第三工程を示す図である。
実施の形態2に係る水素供給システムの第三工程における水素供給ユニットの移動態様を示す平面図である。
実施の形態2に係る水素供給システムの第四工程を示す図である。
実施の形態2に係る水素供給システムの第四工程における水素供給ユニットの移動態様を示す平面図である。
実施の形態3に係る水素供給システムに用いられる陸上搬送手段を模式的に示す側面図である。
実施の形態3に係る水素供給システムに用いられる対象物を模式的に示す正面図である。
実施の形態3に係る水素供給システムの第一工程を示す図である。
実施の形態3に係る水素供給システムの第二工程を示す図である。
実施の形態3に係る水素供給システムの第三工程を示す図である。
実施の形態3に係る水素供給システムの第三工程における水素供給ユニットの移動態様を示す平面図である。
実施の形態3に係る水素供給システムの第四工程を示す図である。
実施の形態3に係る水素供給システムの第四工程における水素供給ユニットの移動態様を示す平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本開示の実施の形態を図面に基づいて説明する。なお、以下に説明する実施の形態によって本開示が限定されるものではない。また、以下の図面では各構成部材の大きさの関係が実際のものとは異なる場合がある。
(【0011】以降は省略されています)
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