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公開番号2024135791
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-04
出願番号2023046660
出願日2023-03-23
発明の名称船舶
出願人三菱造船株式会社
代理人個人,個人,個人,個人,個人
主分類B63H 21/38 20060101AFI20240927BHJP(船舶またはその他の水上浮揚構造物;関連艤装品)
要約【課題】船内空間が小さくなるのを抑えつつ、燃料タンクと船内空間との間の防火性能を確保する。
【解決手段】船舶は、一対の舷側、及び上甲板を有し、上甲板の下側に船内空間が形成された船体と、上甲板上に配置された燃料タンクと、を備え、燃料タンクは、燃料タンク本体と、上甲板に固定され、燃料タンク本体を下方から支持するタンク支持部と、を備え、燃料タンク本体は、燃料タンク本体の下端と上甲板の上面との間に、900mm以上2000mm以下の間隔をあけて配置されている。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
一対の舷側、及び上甲板を有し、前記上甲板の下側に船内空間が形成された船体と、
前記上甲板上に配置された燃料タンクと、を備え、
前記燃料タンクは、
燃料タンク本体と、
前記上甲板に固定され、前記燃料タンク本体を支持するタンク支持部と、を備え、
前記燃料タンク本体は、前記燃料タンク本体の下端と前記上甲板の上面との間に、900mm以上2000mm以下の間隔をあけて配置されている
船舶。
続きを表示(約 780 文字)【請求項2】
前記タンク支持部は、
前記上甲板上に設けられ、鉛直方向に所定の厚さを有した基台と、
前記基台上に設けられ、前記燃料タンク本体を下方から支持する支持脚と、を含む
請求項1に記載の船舶。
【請求項3】
鉛直方向から見た際、少なくとも前記燃料タンク本体と重なる領域に配置され、前記上甲板の下面を覆う防熱材を備えた防熱部、を更に備える
請求項1又は2に記載の船舶。
【請求項4】
前記船体の船首尾方向の中央よりも船首側に配置され、
前記燃料タンクの重量に基づいて設定された質量を有するバラスト部、を更に備える
請求項1又は2に記載の船舶。
【請求項5】
前記バラスト部は、
前記船体内の底部に形成されたバラスト室と、
前記バラスト室内に貯留された液体と、を含む
請求項4に記載の船舶。
【請求項6】
前記バラスト部は、
前記船体内の底部に固定され、前記燃料タンクの重量に基づいて設定された質量を有する質量体を含む
請求項4に記載の船舶。
【請求項7】
前記バラスト部は、前記船体の重心位置を中心として、前記燃料タンクと点対称となる位置を含んで配置されている
請求項4に記載の船舶。
【請求項8】
前記上甲板からさらに上方に向かって延び、居住区を有する上部構造と、
前記燃料タンクと前記上部構造との間に設けられた隔壁と、を更に備える
請求項1又は2に記載の船舶。
【請求項9】
前記上甲板の下側の前記船内空間に設けられ、複数台の車両を搭載可能な車両甲板を有した車両搭載部、を更に備える
請求項1又は2に記載の船舶。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、船舶に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、船体の船尾部の上甲板上に、燃料タンクを備えた構成の船舶が開示されている。この特許文献1の燃料タンクは、船舶を航行させる推進力を発揮する主機等の燃料となる液化ガスを収容している。燃料タンクは、居住区を有する上部構造に対して船尾側の上甲板上に配置されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第6966661号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、燃料タンクに収容する液化ガスが、例えばLNG(液化天然ガスLNG:Liquefied Natural Gas)等である場合、上甲板の下側に位置する、船体の船内空間との間で、所定の防火設備要件を満たす構造とする必要がある。このため、上甲板の下側、換言すると、船体内に設けられた最上層の甲板上の船内空間の天井面に、上下方向に所定の厚さを有するコファダム(空所)を形成する必要がある。これにより、最上層の甲板上の船内空間の高さが低くなり、船内空間が小さくなってしまう。その結果、例えば、船体内の甲板上に車両を搭載する場合、最上層の甲板上に搭載できる車両の高さが制限を受けることに繋がる。
【0005】
本開示は、上記課題を解決するためになされたものであって、船内空間が小さくなるのを抑えつつ、燃料タンクと船内空間との間の防火性能を確保できる船舶を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、本開示に係る船舶は、船体と、燃料タンクと、を備えている。前記船体は、一対の舷側、及び上甲板を有している。前記船体は、前記上甲板の下側に船内空間が形成されている。前記燃料タンクは、前記上甲板上に配置されている。前記燃料タンクは、燃料タンク本体と、タンク支持部と、を備えている。前記タンク支持部は、前記上甲板に固定され、前記燃料タンク本体を支持する。前記燃料タンク本体は、前記燃料タンク本体の下端と前記上甲板の上面との間に、900mm以上2000mm以下の間隔をあけて配置されている。
【発明の効果】
【0007】
本開示の船舶によれば、船内空間が小さくなるのを抑えつつ、燃料タンクと船内空間との間の防火性能を確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本開示の実施形態に係る船舶の側面図である。
本開示の実施形態に係る船舶に設けられた燃料タンクを示す平面図である。
本開示の実施形態に係る燃料タンクを示す図であり、図2のA-A線に沿う断面図である。
本開示の実施形態の変形例に係る船舶の側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本開示の実施形態に係る船舶について、図1~図4を参照して説明する。
(船舶の全体構成)
図1、図2に示すように、本実施形態の船舶1は、船体2と、上部構造7と、燃料タンク10と、防熱部25(図2参照)と、隔壁40と、バラスト部30と、を備えている。船舶1の船種は、特定のものに限られない。船舶1の船種は、例えば、液化ガス運搬船、貨物船、フェリー、RORO船(Roll-on/Roll-off船)、PCTC(Pure Car & Truck Carrier)、客船、観測・調査船等を例示できる。
【0010】
図1に示すように、船体2は、その外殻をなす一対の舷側3A,3Bと、船底4と、を有している。舷側3A,3Bは、左右舷側をそれぞれ形成する一対の舷側外板を有する。船底4は、これら舷側3A,3Bを接続する船底外板を有する。これら一対の舷側3A,3B及び船底4により、船体2の外殻は、船体2の船首2aと船尾2bとを結ぶ方向である船首尾方向FAに直交する断面において、U字状を成している。
(【0011】以降は省略されています)

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