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公開番号2024135182
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-04
出願番号2023045744
出願日2023-03-22
発明の名称空気入りタイヤ
出願人住友ゴム工業株式会社
代理人個人,個人,個人,個人,個人
主分類B60C 19/00 20060101AFI20240927BHJP(車両一般)
要約【課題】電子モジュールが配されたタイヤにおいて、軽量化を図りつつ、電子モジュールの配置部分での耐久性を向上させる。
【解決手段】この空気入りタイヤは、トレッド部2と、一対のサイドウォール部3と、一対のビード部4と、カーカス6と、インナーライナ層10と、電子モジュール20とを含む。カーカス6は、複数のカーカスコード15と、トッピングゴム層16とを含むカーカスプライ6Aを含む。インナーライナ層10は、ブチル系ゴム層11と、インスレーションゴム層12とを含む。ブチル系ゴム層11は、タイヤ内腔面を形成するように配置されている。インスレーションゴム層12は、ブチル系ゴム層11とトッピングゴム層16との間に配置され、かつ、ブチル系ゴム層11よりも小さいラジアル方向の長さで局所的に配置されている。電子モジュール20は、ブチル系ゴム層11と接触しないように、トッピングゴム層16とインスレーションゴム層12との間に配置されている。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
空気入りタイヤであって、
トレッド部と、
一対のサイドウォール部と、
それぞれにビードコアが埋設された一対のビード部と、
前記一対のビード部の前記ビードコア間を延びるトロイド状のカーカスと、
前記カーカスの内側で、前記一対のビード部の間を延びるトロイド状のインナーライナ層と、
前記カーカスと前記インナーライナ層との間に配された少なくとも1つの電子モジュールとを含み、
前記カーカスは、複数のカーカスコードと、前記複数のカーカスコードを被覆するトッピングゴム層とを含むカーカスプライを含み、
前記インナーライナ層は、ブチル系ゴム層と、前記トッピングゴム層に対する接着力が前記ブチル系ゴム層よりも高いゴムからなるインスレーションゴム層とを含み、
前記ブチル系ゴム層は、タイヤ内腔面を形成するように配置されており、
前記インスレーションゴム層は、前記ブチル系ゴム層と前記トッピングゴム層との間に配置され、かつ、前記ブチル系ゴム層よりも小さいラジアル方向の長さで局所的に配置されており、
前記電子モジュールは、前記ブチル系ゴム層と接触しないように、前記トッピングゴム層と前記インスレーションゴム層との間に配置されている、
空気入りタイヤ。
続きを表示(約 930 文字)【請求項2】
前記電子モジュールは、電子部品と、前記電子部品を被覆するカバーゴムとを含み、
前記カバーゴムは、前記インスレーションゴム層と接触している内側層と、前記トッピングゴム層と接触している外側層とを含み、
前記電子部品が、前記カバーゴムの前記内側層と前記外側層との間に配置されている、請求項1に記載のタイヤ。
【請求項3】
前記カバーゴムは、前記内側層と前記外側層との間の境界面を有し、
前記境界面は、前記複数のカーカスコードの表面を連ねる仮想カーカスコード基準面までの最短距離である第1距離d1を有し、
前記境界面は、前記ブチル系ゴム層までの最短距離である第2距離d2を有し、
前記第1距離d1と前記第2距離d2との比d1/d2が0.50~1.50である、請求項2に記載の空気入りタイヤ。
【請求項4】
前記第1距離d1は、0.6~2.0mmである、請求項3に記載の空気入りタイヤ。
【請求項5】
前記第2距離d2は、0.6~2.0mmである、請求項3に記載の空気入りタイヤ。
【請求項6】
前記内側層の最大厚さは、前記内側層と前記ブチル系ゴム層との間における前記インスレーションゴム層の最大厚さの1.0~3.0倍である、請求項2に記載の空気入りタイヤ。
【請求項7】
タイヤ横断面において、前記インスレーションゴム層のラジアル方向の長さは、前記カバーゴムのラジアル方向の長さよりも5mm以上大きい、請求項2ないし4のいずれか1項に記載の空気入りタイヤ。
【請求項8】
前記インスレーションゴム層の損失正接tanδは、0.16以下である、請求項1又は2に記載の空気入りタイヤ。
【請求項9】
前記インスレーションゴム層の複素弾性率E*は、4.0MPa以上である、請求項1又は2に記載の空気入りタイヤ。
【請求項10】
前記インスレーションゴム層は、前記一対のビード部の一方に設けられている、請求項1又は2に記載の空気入りタイヤ。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、空気入りタイヤに関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
従来、タイヤの軽量化を図るために、タイガム層を用いることなくインナーライナーがカーカスに接合されたタイヤが提案されている(例えば、下記特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2021-147024号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上述のタイヤにおいて、インナーライナーとカーカスとの間に、RFIDタグ等の電子モジュールが埋設された場合、前記電子モジュール含まれる硬質の電子部品がインナーライナーに強く接触し、ひいてはインナーライナーの剥離損傷や疲労破壊が生じる恐れがあった。
【0005】
本発明は、以上のような実状に鑑み案出なされたもので、電子モジュールが配されたタイヤにおいて、軽量化を図りつつ、電子モジュールの配置部分での耐久性を向上させることを主たる課題としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、空気入りタイヤであって、トレッド部と、一対のサイドウォール部と、それぞれにビードコアが埋設された一対のビード部と、前記一対のビード部の前記ビードコア間を延びるトロイド状のカーカスと、前記カーカスの内側で、前記一対のビード部の間を延びるトロイド状のインナーライナ層と、前記カーカスと前記インナーライナ層との間に配された少なくとも1つの電子モジュールとを含み、前記カーカスは、複数のカーカスコードと、前記複数のカーカスコードを被覆するトッピングゴム層とを含むカーカスプライを含み、前記インナーライナ層は、ブチル系ゴム層と、前記トッピングゴム層に対する接着力が前記ブチル系ゴム層よりも高いゴムからなるインスレーションゴム層とを含み、前記ブチル系ゴム層は、タイヤ内腔面を形成するように配置されており、前記インスレーションゴム層は、前記ブチル系ゴム層と前記トッピングゴム層との間に配置され、かつ、前記ブチル系ゴム層よりも小さいラジアル方向の長さで局所的に配置されており、前記電子モジュールは、前記ブチル系ゴム層と接触しないように、前記トッピングゴム層と前記インスレーションゴム層との間に配置されている、空気入りタイヤである。
【発明の効果】
【0007】
本発明の空気入りタイヤは、上記の構成を採用したことによって、軽量化を図りつつ、電子モジュールの配置部分での耐久性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本発明の一実施形態の空気入りタイヤの横断面図である。
図1のカーカスプライ及びインナーライナ層の拡大断面図である。
図1のビード部の拡大図である。
図3の電子モジュールの拡大斜視図である。
図3のカーカス、インナーライナ層及び電子モジュールの拡大断面図である。
本発明の他の実施形態の空気入りタイヤの横断面図である。
本発明の他の実施形態の空気入りタイヤの横断面図である。
比較例1の空気入りタイヤの横断面図である。
比較例2の空気入りタイヤの横断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明のいくつかの実施形態が図面に基づき説明される。図面は、本発明の特徴を内包して記載されているが、本発明の理解を助けるために、誇張表現や、実際の構造の寸法比とは異なる表現が含まれている場合がある。また、各実施形態を通して、同一又は共通する要素については同一の符号が付されており、重複する説明が省略される。図1は、本実施形態の空気入りタイヤ1(以下、単に「タイヤ」ということがある)の正規状態における横断面を示す断面図である。なお、図1は、円環状に延びるタイヤ1を、タイヤ回転軸を通り、かつ、タイヤ周方向と直交する仮想平面で切断したときの、タイヤ1の断面を示す図である。本実施形態のタイヤ1は、例えば、乗用車用として好適に用いられる。
【0010】
前記正規状態とは、各種の規格が定められた空気入りタイヤの場合、タイヤが正規リムにリム組みされかつ正規内圧が充填され、しかも、無負荷の状態である。各種の規格が定められていないタイヤの場合、前記正規状態は、タイヤの使用目的に応じた標準的な使用状態であって無負荷の状態を意味する。本明細書において、特に断りがない場合、タイヤ各部の寸法等は、前記正規状態で測定された値である。また、前記正規状態で測定できない構成(例えば、タイヤ1の内部材である。)の寸法は、タイヤ1を出来るだけ前記正規状態に近似させた状態にして、測定された値である。
(【0011】以降は省略されています)

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