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公開番号2024134787
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-04
出願番号2023045149
出願日2023-03-22
発明の名称放牧動物群管理システム
出願人株式会社ズコーシャ
代理人個人,個人
主分類A01K 29/00 20060101AFI20240927BHJP(農業;林業;畜産;狩猟;捕獲;漁業)
要約【課題】突発的な異常行動を除外することで発情状態をより正確に検出することができる放牧動物群管理システムを提供すること。
【解決手段】サーバー20が、前記動物について、前記加速度センサの前記検出値を用いた単位時間当たりの加速度の標準偏差から活動強度を算出し、算出される前記活動強度から発情状態を判断する発情状態判断ステップと、前記動物について、突発的な前記活動強度の増加が認められた異常行動を判断し、前記異常行動と判断されると、前記発情状態判断ステップで判断された前記発情状態を誤検知とする突発的異常行動判断ステップとを有する。
【選択図】 図2


特許請求の範囲【請求項1】
放牧地に放牧された複数の動物に、加速度センサ、位置検出センサ、及びこれらの検出値を個体識別コードとともに送信する送信部を取り付け、
前記送信部から送信される前記検出値によって、前記動物の発情を検知する放牧動物群管理システムであって、
前記動物の管理情報を登録する動物情報データーベースを有するサーバーが、
前記動物について、前記加速度センサの前記検出値を用いた単位時間当たりの加速度の標準偏差から活動強度を算出し、算出される前記活動強度から発情状態を判断する発情状態判断ステップと、
前記動物について、突発的な前記活動強度の増加が認められた異常行動を判断し、前記異常行動と判断されると、前記発情状態判断ステップで判断された前記発情状態を誤検知とする突発的異常行動判断ステップと
を有する
ことを特徴とする放牧動物群管理システム。
続きを表示(約 1,200 文字)【請求項2】
前記サーバーが、放牧群の加速度の標準偏差の増加率によって高活動日を判定する高活動日判定ステップを有し、
前記高活動日判定ステップで前記高活動日と判定した場合には、前記発情状態判断ステップで前記発情状態を判断するための閾値を通常日と異ならせる
ことを特徴とする請求項1に記載の放牧動物群管理システム。
【請求項3】
前記突発的異常行動判断ステップでは、
前記動物の群れについて、前記加速度センサの前記検出値を用いた単位時間当たりの群れ平均加速度の標準偏差から群れ活動強度を算出する群れ活動強度算出ステップと、
前記群れ活動強度算出ステップで算出された単位時間当たりの前記群れ活動強度と、所定時間における平均群れ活動強度とから、突発的異常行動を検知する異常行動検知ステップと
を有する
ことを特徴とする請求項1に記載の放牧動物群管理システム。
【請求項4】
前記異常行動検知ステップでは、
検知時刻(m)における前記群れ活動強度と、一つ前の検知時刻(m-1)からY時刻前(m-Y)までの前記平均群れ活動強度との比較から判断する
ことを特徴とする請求項3に記載の放牧動物群管理システム。
【請求項5】
前記サーバーが、
前記動物に対する吸血性外部寄生虫の発生状況を判別する吸血性外部寄生虫発生状況判別ステップを有し、
前記吸血性外部寄生虫発生状況判別ステップでは、気温、雨量、及び風速の少なくともいずれかを用いて前記発生状況を判別する
ことを特徴とする請求項1に記載の放牧動物群管理システム。
【請求項6】
前記吸血性外部寄生虫発生状況判別ステップで前記吸血性外部寄生虫の発生確率が高いと判断された吸血性外部寄生虫発生可能性期間に前記発情状態判断ステップで前記発情状態が判断された前記動物については、日別の前記活動強度について移動平均処理を行い、前記移動平均処理の後の前記活動強度についての変化から前記発情状態でないと判断する
ことを特徴とする請求項5に記載の放牧動物群管理システム。
【請求項7】
前記サーバーが、
温湿度指数が設定指数を越えると、前記設定指数を越えた日を表示部で報知する
ことを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の放牧動物群管理システム。
【請求項8】
前記サーバーでは、
妊娠が確認された前記動物について、人工授精日を0日として260日目以前から前記活動強度の検出を開始し、
比較日における前記活動強度が、前記比較日以前の所定期間の分娩検知平均活動強度を越えるとともに比較日前日の活動強度の1.5倍を超える場合には、前記比較日が分娩日3日前であると判断する
ことを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の放牧動物群管理システム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、放牧地に放牧された複数の動物の発情などを管理する放牧動物群管理システムに関するものである。
続きを表示(約 3,200 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1は、群れを作るという動物の習性に着目し、群れから外れた動物を異常として判断することで、多数の動物に対する管理負担を軽減できる放牧動物発情検知システムを提案している。
特許文献1によれば、群れから離れて行動する動物を管理対象動物とすることで、全頭を対象とした場合に困難な、発情発見、分娩監視、疾病発見、脱柵発見、事故発見が可能となり、草地の状態や移牧のタイミングも把握可能となり、多数の動物が放牧されていても、管理負担を低減できる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第7228171号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、一過性の多動・群れでの異常行動や、アブやサシバエのような吸血性外部寄生虫の発生に伴う行動変化によって発情状態を誤検知してしまうことがある。
また、発情状態の誤検知は、暑熱、降雨、気圧などの気候変化に伴う行動変化によっても生じる。
【0005】
そこで、本発明は、突発的な異常行動を除外することで発情状態をより正確に検出することができる放牧動物群管理システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
請求項1記載の本発明の放牧動物群管理システムは、放牧地に放牧された複数の動物に、加速度センサ11、位置検出センサ12、及びこれらの検出値を個体識別コードとともに送信する送信部14を取り付け、前記送信部14から送信される前記検出値によって、前記動物の発情を管理する放牧動物群管理システムであって、前記動物の管理情報を登録する動物情報データーベース22を有するサーバー20が、前記動物について、前記加速度センサの前記検出値を用いた単位時間当たりの加速度の標準偏差から活動強度を算出し、算出される前記活動強度から発情状態を判断する発情状態判断ステップと、前記動物について、突発的な前記活動強度の増加が認められた異常行動を判断し、前記異常行動と判断されると、前記発情状態判断ステップで判断された前記発情状態を誤検知とする突発的異常行動判断ステップとを有することを特徴とする。
請求項2記載の本発明は、請求項1に記載の放牧動物群管理システムにおいて、前記サーバー20が、放牧群の加速度の標準偏差の増加率によって高活動日を判定する高活動日判定ステップを有し、前記高活動日判定ステップで前記高活動日と判定した場合には、前記発情状態判断ステップで前記発情状態を判断するための閾値を通常日と異ならせることを特徴とする。
請求項3記載の本発明は、請求項1に記載の放牧動物群管理システムにおいて、前記突発的異常行動判断ステップでは、前記動物の群れについて、前記加速度センサの前記検出値を用いた単位時間当たりの群れ平均加速度の標準偏差から群れ活動強度を算出する群れ活動強度算出ステップと、前記群れ活動強度算出ステップで算出された単位時間当たりの前記群れ活動強度と、所定時間における平均群れ活動強度とから、突発的異常行動を検知する異常行動検知ステップとを有することを特徴とする。
請求項4記載の本発明は、請求項3に記載の放牧動物群管理システムにおいて、前記異常行動検知ステップでは、検知時刻(m)における前記群れ活動強度と、一つ前の検知時刻(m-1)からY時刻前(m-Y)までの前記平均群れ活動強度との比較から判断することを特徴とする。
請求項5記載の本発明は、請求項1に記載の放牧動物群管理システムにおいて、前記サーバー20が、前記動物に対する吸血性外部寄生虫の発生状況を判別する吸血性外部寄生虫発生状況判別ステップを有し、前記吸血性外部寄生虫発生状況判別ステップでは、気温、雨量、及び風速の少なくともいずれかを用いて前記発生状況を判別することを特徴とする。
請求項6記載の本発明は、請求項5に記載の放牧動物群管理システムにおいて、前記吸血性外部寄生虫発生状況判別ステップで前記吸血性外部寄生虫の発生確率が高いと判断された吸血性外部寄生虫発生可能性期間に前記発情状態判断ステップで前記発情状態が判断された前記動物については、日別の前記活動強度について移動平均処理を行い、前記移動平均処理の後の前記活動強度についての変化から前記発情状態でないと判断することを特徴とする。
請求項7記載の本発明は、請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の放牧動物群管理システムにおいて、前記サーバー20が、温湿度指数が設定指数を越えると、前記設定指数を越えた日を表示部で報知することを特徴とする。
請求項8記載の本発明は、請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の放牧動物群管理システムにおいて、前記サーバー20では、妊娠が確認された前記動物について、人工授精日を0日として260日目以前から前記活動強度の検出を開始し、比較日における前記活動強度が、前記比較日以前の所定期間の分娩検知平均活動強度を越えるとともに比較日前日の活動強度の1.5倍を超える場合には、前記比較日が分娩日3日前であると判断することを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、突発的な異常行動を除外することで発情状態をより正確に検出することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本発明の一実施例による放牧動物群管理システムを機能実現手段で表したブロック図
同放牧動物群管理システムのフロー図
同放牧動物群管理システムでの高活動日判定を示す図
同放牧動物群管理システムでの突発的異常行動の判断を示す図
同放牧動物群管理システムでの突発的異常行動による誤検出修正を示す図
同放牧動物群管理システムでの突発的異常行動による誤検出修正を示すグラフ
同放牧動物群管理システムでの吸血性外部寄生虫発生による誤検出修正を示すグラフ
同放牧動物群管理システムでの吸血性外部寄生虫発生による誤検出修正を示すグラフ
特定の牧場における、気温、湿度、雨量、THI値の変化を示すグラフ
1日の活動強度平均値とTHIとの関係を示すグラフ
放牧での分娩検知方法を示す図
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明の第1の実施の形態による放牧動物群管理システムは、動物の管理情報を登録する動物情報データーベースを有するサーバーが、動物について、加速度センサの検出値を用いた単位時間当たりの加速度の標準偏差から活動強度を算出し、算出される活動強度から発情状態を判断する発情状態判断ステップと、動物について、突発的な活動強度の増加が認められた異常行動を判断し、異常行動と判断されると、発情状態判断ステップで判断された発情状態を誤検知とする突発的異常行動判断ステップとを有するものである。本実施の形態によれば、突発的な異常行動を除外することで発情状態をより正確に検出することができる。
【0010】
本発明の第2の実施の形態は、第1の実施の形態による放牧動物群管理システムにおいて、サーバーが、放牧群の加速度の標準偏差の増加率によって高活動日を判定する高活動日判定ステップを有し、前記高活動日判定ステップで前記高活動日と判定した場合には、前記発情状態判断ステップで前記発情状態を判断するための閾値を通常日と異ならせるものである。本実施の形態によれば、1日に多くの頭数が高活動になる日を判定することで、発情状態判断ステップでの誤検知を減少させることができる。
(【0011】以降は省略されています)

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